453 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:03:05 ID:TOOwY12E
, '"´｀＞、 , '"´｀＞、
/ ／ / ／ ＼＿＿
_ｒ‐‐ｧ''"´￣｀＞! ./ ＿_| / ＼＿｀＞
/::::／ ／ト､|/ｧ'"´::::::::|／￣|＞.、
:::/ /:::/ ｰ＞代 理-‐ ｀7:::::':.､
/ _,,.∠ -'─::::''''''''""""´￣￣￣｀ﾞﾞﾞ''''::ー- ..,,,_
rr''"´:::::::::::::::::::::::_;;:: -‐ '''"´￣￣￣｀ ､::::::::::::::::::::｀::..、
/、:::::::::::::::::::;: ''"／ / ! ﾊ .＼::::::::::::::::::::::〉
' ､:::::::::／ / | ﾄ 、 |＿ /| | | ∨::::::::::::／
／!:＞/ | ‐-/.∧ ! ヽ! / ﾄ| | |--‐＜、 皆様、お久しぶりですこんばんわ。>>1です。
/ ./|／/ , ! 7´l`ﾒ＼| ｧ─-､ ! | '、＼ ＼
| .! /| .! /!、j_,ﾘ ,.,./ ,' ヽ.. ＼ ＼.__ 本日は、「鈴木やる夫」が記者として、
| ∨､.! |,ﾊ ,.,. ' / / ':, ＼. ∨ 広東に渡ったところから始まります。
| ,|／ ,! -‐ ' / / / ,ﾊ ﾊ |〉
', ／ /.ト ､;'´| ,.ｲ /| ／ ∧ ! |::! |}
＼/ ／ .! ,! !,＞r＜ !／ ＞--─‐ く ∨ |/ ／
!／|／∨ヽ|iン !_ン|_,／ ／ ＼ ／ /!
＞,、 Y:l l´、 |/ ム_,__/ / `＜:::| それでは、どうぞ！
ヽ;::ﾊ |::{ し| ∨::／::::| ,' .／|::/
∨:| ＼＼ ／ゝ､__ノ￣ ｀!:/ | !／::/／＼
|:::| |::／ /くｰ' ､ ﾄ､ / _/:::／/ |]
＼＼ ｒく / 〉､__ ｲ ＼く _/´::::/／ //
454 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:03:23 ID:TOOwY12E
=========================================================================
第一部 第二章 遠く遥かなる日
～鈴木・佐藤は犬の糞～
=========================================================================
455 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:03:39 ID:TOOwY12E
広東について数日後、三浦総局長に一つの仕事を頼まれた。
. ＿＿
ヽ|・∀・|ノ 鈴木君は、滝本部隊。
| | 清野君は、東北出身の兵がいる部隊を探してくれ。
| | 作戦開始は、10日後ぐらいになると思うから、
|＿＿| 出発したら10日以内に帰って来てくれ。たのむぞ。
| |
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
／ （ ●） （ ●）ヽ わかりましたお！
l ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ヽ
＿_
_, -' ´_＿＿＼
, '´ _,-'´, -――- ゝ、
／ .／ ／ ｌ ﾄ、＼
＼__/ /l / ／ , /l'| ﾄ､l ',
l | / ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l ! わかりましたですぉ！
l | l | （ ○）三（●）.｣ |
彡彡彡:⌒（__人__）⌒ .ミミ
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
／ ヽ
456 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:04:15 ID:TOOwY12E
身の回りの物があまりなかった僕は、
出発するのに１時間とかからなかった。
. ＿＿＿＿
.. ／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （⌒） （⌒） ＼
| '" （__人__） "' | カメラも持った、金も持った。
＼ ｀ー ´ ／ さて、仏山鎮の三十八師団へ向かうお。
／ ゝ ィ'ヽ
／ ＼
/ ｨ r ＼
| `|| |ヽ ヽ
/⌒ヾ| | |, |
ヾ___,ｿl │（､__,ﾉ
| | /ﾋ__ゝヽ
l Y´ / { }
ヽ, （ ,/ { .}
ヾ | | ゝ､＿＿,ノ
≒;| |
(.（"＿｀ﾞ_）
＿＿＿
／ ＼ もう一度確認しておくお。
／ ─ ─ ＼ モンキョウ(門橋？)の町にでて、
／ （●） （●） ＼ そこから汽車かお。
.| （__人__） | ＿＿
＼ ｀ ⌒/￣￣⌒/⌒ /
（⌒ / るるぶ/ /
i＼ ＼ ,(つ / ⊂)
| ＼ y(つ＿＿./,＿＿⊆)
| ヽ＿ノ |
| |_
ヽ、___ ￣ ヽ ヽ
と_＿＿_＿＿＿ノ＿ノ
457 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:04:58 ID:TOOwY12E
モンキョウ(門橋？)から汽車で１時間ほど乗ると、
広東につぐ要衝の仏山鎮についた。
,;;;;;;;;;;;;;; ,;,;;;;;, ;;,;,;,;,;,;,;,;,,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,; ,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;;,;,;,;,;,;,;,;,;,,;,;,;,;,;,;;;;;,;, .／
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;,;,;;;;;;;; ;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;;;;;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;, . ／
;,;, , ;,;,;,;, ;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;;;;;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;, ../
;;;;;,;, ;,;, ,;,;,;,;,;,;,;,;,;;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;, .／
,;, ,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,:.:.;,;,;,;,;,;;,;;,;;,;;,;;,;,;, .／
;;; .,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,; ;,;,,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;, 広州市 .／
;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;;;;;;;; ;,;, ;,;,;,;,;,;, ,,,, .ﾉ
;,;,;,;,; ,;, : ;,;, ここ→仏山市 /"" `` "
; ;,;;;; :::: !
.:. ,, ,,,,, , , ;,;,;,;,;,;,;,;, ./
,;,;,;,;, ,;,;,;,;;;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;, マカオ|
;,;,;,;, ,.. ,;,;,;,;,;,;,;,;,;, ;,;,;,;,;,;, ,,,, .|
,;,;,;,;,;,;,;, /"" ` ".. !
;,;,;,;;,;,;,;;,;,;,;;,;,;,;,;,;,;,,;;,;,;,;,;,;,;, !....!
;,;,;,;,;;;;;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;, ;; ./
,;,;,;,;;;;;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;, .:. /
,;,;;;;;,;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;,;,;,;,;, : .／
:.:.;,;,;;;;;;;;;,;,;,;,;,;,;,;,;,;, ;,;,;,;, . . ／
:.:.:.:. ,;,;,;,;,;,;,;,:.:.;,;, ../
;; ;,;,;,;,;,;,;,;,;,;, .／
,;,;,;,;,;,;, ,; ,;,;,;,;;;;;,; .／
;;;;;;;;;,;, ,;,;,;,;,;,;,;, ,,,／
,,;,;,;;;;;,;,;;;;;;;;;; ,,,,--"""
;,;,,,;,;, .;;;;;;;;;;; ......-""
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,,,,--""
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,, ,,,,,,,,,......-"""
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
;;;;;;;;;;;;;;／
458 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:05:54 ID:TOOwY12E
僕は、まず街の入り口の近くにある三十八師団司令部を目指した。
三十八師団は、名古屋で新しく編成された部隊で、
目的の滝本部隊は、ここの隷下にあるのだ。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ まず、現地についたら
| （__人__） | 司令部に挨拶だお。
＼ ｀ ⌒´ ,／
/ ::::i ＼
/ / ::::|＿/
＼／ ::|
| ::::| ｷｭﾑ
i ＼ ::::/ ｷｭﾑ
＼ |::／
|＼＿／/
＼＿／
(二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
//＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__//＿| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|＿＿|＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
○====○====○====○===.| 三 |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| 十 |││││││││││││││││|| ||
| 八 |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| ||
| 師 |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
＿＿ ＿＿＿_＿＿＿＿＿..| 団 |││││││││││││││││|| ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＼ ／ ＼／＼／＼| |││││││││││││││││|| .||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
／ ─ ─＼＼／＼／| |││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
／ （●） （●） ＼ お、あったあった。
| （__人__） | 滝本部隊の場所を聞くお。
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
460 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:06:24 ID:TOOwY12E
司令部で最初に会った将校は、のちにニューギニア戦線で勇名を馳せ、
終戦直後、宮城前で自決し果てた名参謀の親泊少佐だった。
_,,,;::--───--:､､,,,_
,,-''" __二ﾆヽ、
,r'" ,,-ー-ﾆ_ ／ i.
i' r"""""`''''''ﾞ-=､／-─'''''-:､ ､ﾄ､
| | ﾞ! ﾊ）
| ,| | l!
| ,i' ,;r-==ｰ-:､,,,__ ＿_,,,,, ､、 |;i'
j-:､,;| "でうﾝ''ｰ' ,"ﾗ-t;ﾃ､ﾞ` ,li' この付近の配置は、お渡しした資料にまとめてある。
i' ヽi| ￣ l:: ｀`''''" l!ﾞ}
! ( < ,, |: ,i ,,! あと、出来るのであれば、
ﾞヽ.` ｨ,､ ｰぅ i' ﾉ 静岡の部隊だけでなく、豊橋の歩兵連隊や、
ﾞｰ'ﾄ ＿＿ i'" その他の特科隊も全部回ってくれないかな。
| i, <=ー─ﾗ /
| ＼ ￣三￣ /
_,,,| ＼. ／!
(,,_'ｰ-､,,,__ ﾞ''-,,,_ ,／ _ﾉ-､
/ 7''ｰ--ｩ二ﾆﾐ`ﾆﾆﾆ"ﾆ三ｰ'i~|
,/ /' i"r''''ヽヾ l! f"r''ヽﾞ) i |
＿,,,,r'''V,,_ ﾞ'' ,） | :l! | i' ''ﾍ i ,|、
｀`''ｰﾆｰ-､,,,,,,:-''"_ノl :| ﾄ､ﾞ'､,,__,:ノ ﾉﾐ二ﾆ''ー
｀`'ヽ、＜" ,i ;| | `ｰ-ｩ.,r'"
ﾞi, ﾞi,／ｷ三ﾐヽ､／/
ﾞl .| i'.f ;;,i i | :i'
（※参考wikipedia ・・・
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%AA%E6%B3%8A%E6%9C%9D%E7%9C%81)
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | | わかりましたお！
／（ ●） （●）＼ ! ! 仏印作戦へ従軍しなければならないので、
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l あまり時間は取れませんが、出来る限りまわりますお！
| |r┬-| | ／
＼ ｀ ー'´ ／／ ありがとう、これで将兵達も喜んでくれる＞
/ ＿＿ /
(＿＿＿） /
461 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:08:20 ID:TOOwY12E
,ｲ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
ヾ;:;:;:;;,､-‐''"´ヾ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
｀Y´ ﾞ,ヾ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
,' ヾミﾐ:;:;:;:;:;:;ﾐ､ﾐ,:;ﾞ､㍉:;:;:;:
貴官はきたばかりだろ？なら今日はホテルに泊まると良い。 ,! ,,､-‐ﾆ三ﾆゞ `､こﾐ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
それと、もし欲しい物があったら、何でも言ってくれ。 〉 ｀ｹﾆr''ﾞ` ﾄ､:;/⌒ヾ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
出来る限り便宜をはかってやるからな。 / ｀` 〉 ) ,!:;:;:;:;'; ﾞ:､:;
,r‐､ / ,ﾞ ,ｿ ,ｲ:;:;:;:;'; ﾞ:､:;､
／｀`Y i ヽ _, ) , ,ｲﾐゝﾐゝ､:;:;:;:;
,r‐' i | 丁＿ 广)ﾘﾐﾐゝ､:;:;:;:;:;:;,
,ノ ヽ | | ゝ ｀` / `ヾ:;:;:;:;:;:;:;:;:;j
l ､. | l ,ﾊ､_ 7 ／ `ヾ､从ｲ
| `, ﾞ､ ヽ / ￣｀''ー-､ ! ,､‐´ `i
ﾄ､ ヽ ヽ Y ,､-‐─‐''´ ヽ､_＿,, ィ´ _,,.､-‐'"ヽ
ﾊ ＼ ＼ _,ゝ-' ／ | _,,.､-‐''"_,,.､-‐''" ,
/.:.:ヽ ｀`ー-‐'7 Y´ 〉-‐''"´,,､-‐''"´
.:.:.:.:.:.:｀`ー--‐'.:.:.:!/ ,ｲlｲ ,r､ヽ,r､ ,､ '´¨￣ヽY
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/! ﾘ |U ﾉ j!(､__,ィ´´￣｀` ＿
ゝ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｲ/ _,,.､-‐''"j ,! ／／ _,,.､-‐''"二三
:.:.:.:｀`''ー---ィｲ ,ィ´ｨィイ､-'‐'ﾞi__」ｲイ､,.､-‐''" ,､-‐'"´ﾌ /
::::::::::::::::::::::::::// ／/,r'"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,r'"´ ,ィ´:.:.:.:.／ /:.:
少佐は、僕の事を貴官、貴官と呼ぶのだ。
貴官という呼び方は、従軍1日目から終戦までいつもついてまわり、
僕にとっては馴染みの深い言葉となった。
| | |
／￣￣￣ ＼ ペコッ
／ . ＼
／ ＼ ／ ＼ ありがとうございます！
.| （ー） （ー） . | よろしくお願いします。
＼ （__人__） . ／
/ ｀⌒´ ヽ
僕は、軍隊で習ったとおり、
キチッと十五度の敬礼をして司令部を出た。
462 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:09:00 ID:TOOwY12E
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ （さて・・・ホテルに一旦荷物を置いて、
| （__人__） | 明日、滝本部隊を目指すお。）
＼ ｀ ⌒´ ,／
/ ::::i ＼
/ / ::::|＿/
＼／ ::|
| ::::| ｷｭﾑ
i ＼ ::::/ ｷｭﾑ
＼ |::／ ・・・ずきー！ す・・・きー！＞
|＼＿／/
＼＿／
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_
./ / / / / / / / / / / / / / / /ヽ
/ / / / / / / / / / / / / / / /`､ ヽ
./ / / / / / / / / / / / / / / /=== 、ヽ
/__./__/ / / / / / / / / / / / / /＿＿＿__ヽ
|=ら ギ｜￣ﾉ￣￣￣|ﾉ￣￣￣| ﾉ￣￣￣| | ||. ||
|= ∫ =:| ﾉ＿＿＿.ﾉ＿＿＿.ﾉﾉ＿＿＿.ﾉ | ||. ||
|= め コ..:| || |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|=ん =:| || ｸﾞﾂｸﾞﾂ | グダグダ言ってる奴は
~~~~~~~ | || ==┻== ∠ タンメン食わせねぇぞｺﾞﾙｧ!!
| || ∧∧ ∧∧ |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
| || .ヽ(=ﾟωﾟ)ﾉ (ﾟДﾟ,,) | ||. |
| || |￣￣￣| (| ギ. l) .| ||. |
┌┴┴─────――――┴―┴┴┴┬┴┐
＿＿＿_ ─────――――――┬┘ |
／⌒ ⌒＼ ──────―――┬┴―┬┘
／（ ●） （●）＼ （にしても、中国の民衆は凄いお。
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ こんな戦火の中でも歩道に店をだして、
| `ー'´ | いつもと変わらない生活をしているお。）
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | すずきー！ すずきー！＞
.＼ “ ／＿＿| |
|＼ ／＿＿＿ ／ ・・・お？
| ﾉ
ヽ y / ｷｭﾑ
＼ / / ｷｭﾑ
/ ／
（_＿＿）_）
463 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:10:06 ID:TOOwY12E
僕は物心つくころから、鈴木が多いことにうんざりして成人した。
だから背後から大声で呼ばれても、僕は反応をしなかった。
. ＿＿＿＿
.. ／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （⌒） （⌒） ＼ （こんなところにも鈴木がいるのかお。
| '" （__人__） "' | 佐藤鈴木は、犬の糞っていうぐらい
＼ ｀ー ´ ／ そこらへんにいるし、ここは日本の兵隊も多いから
／ ゝ ィ'ヽ しかたないお。）
／ ＼
/ ｨ r ＼
| `|| |ヽ ヽ
/⌒ヾ| | |, |
ヾ___,ｿl │（､__,ﾉ
| | 鈴木！鈴木！＞
l Y´ / おーい！鈴木！何処行くんだ！＞
ヽ, （ ,/ ｷｭﾑ 鈴木！待て！＞
ヾ | | ｷｭﾑ ﾄﾞﾀ！ﾄﾞﾀ！ﾄﾞﾀ！
≒;| |
(.（"＿｀ﾞ_）
464 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:10:30 ID:TOOwY12E
その瞬間だった・・・
| / ,,． . ／ ／
| / ../ _／ .／
､ .|， | / ,> ,./″ ／ .／
ﾘ､ .|.ｌ .| /.〃 .rﾘ .,, |/ ／ ／
ｌヽ .l ｌ | | l/ ,ﾉ./ ,,ﾉﾝン゛ ／
｀ｭ､ ＼, .ｌ.ヽ .! ｌ.! / / ./ ., 'ﾞ,iｼ'゛ ／ ._..v
ﾞ'ﾐ'-、 .ﾞ.ｌ､、 .ｌ, ヽ .ｌ ﾞト / / l ,///″ ／ _..-'ソ゛
.ヽ. ＼ .ヽ''､, .ｌ ヽ.! .゛ /./ l,〃 ／.,..-'" ／
ヽ ｀'-、.ヽ .＼ .ｌ ﾞ.ｌl, 〃 ,i″ ,.;;シ'" ,／゛
ヽ .｀'-,ヽ ｀'- ｌ .'1 ,ir!'´ ,, '"
、 .ヽ. ｀'ヽ、 ｀' '" ,／゛ _,,．
ﾞﾐ､,ヽ ,..'',ﾞ.. -'''ﾆゞ＿
｀'ﾐ''ゝ ‐“´._,, =!二｀-゛
ﾞ'-、 ,ﾞ,, -'"゛
.''｀-ﾆ,￣￣￣￣ ﾞ“''二ﾆ｀-'“゛
｀ﾞ'ﾆﾆr おい！鈴木！ ｀ﾞﾞ''”ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ二二ﾆﾆﾆ＝=─
＿,, ---ｰ'''''"ﾞ´ 二二二二＝＝＝===────
────―--＿＿＿ 二二二二＝＝＝＝＝────
───=＝＝二二二 ﾞく￣￣￣￣´
. ￣───フ′ ＼
,／ ,ィ l.ヽ ＼
,／ .,、 .／/ ., 'ﾞ! .| .l ヽ .'-,,, .＼
.,∠-''ﾞ／ ／ .,iﾞ／ .| || │ ヽ ､ .｀!ﾐ-,,＼
,..-“゛ ／ ／ ,iゞ .!l ! .! .ﾞ.ｌi＼. ..、＼｀''
.／ ／ ,i″ | ! ! ﾞヽ.＼ ﾞ'ｉ-､＼
. ／ _ν .,y .／ .'ﾞ l .| ." .＼ﾞ'i、 ヽ~!ｉ､'､
.,,‐ン''ﾞ/ ／/ ／ l | ` |ﾐ-. ヽ,｀'"′
.,;;ｼ'" ,ﾉﾞ.／ / ／ l lﾞ ﾞヽ＼. ヽ
-″ ,ﾉ.／ ,/／ | .l ＼, ＼
,iシ゛ ..i/" | ! `-,＼
.,iｼ′ .i!′ |.! ﾞ''ﾐ
.,/’ l! `
!
465 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:10:44 ID:TOOwY12E
=========================================================================
第一部 第二章 遠く遥かなる日
～鈴木・佐藤は犬の糞～ 終
=========================================================================
466 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:11:04 ID:TOOwY12E
=========================================================================
第一部 第二章 遠く遥かなる日
～従軍一日目のこと～
=========================================================================
467 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:11:35 ID:TOOwY12E
, '´ ,. ､
' ﾞ!
／, j} うお！！
,. -－／／ 〃 ,､、
_ｘ‐' ヽ //イ ゝ
(´ゝイ （;;:: l／ // 人｢ ⌒i;
/{ﾍ!| ／ / ィ´ !|
.i ^⌒ ....::. _,ノ‐-､、 厂了 ,!ﾘ
！ ..:::::::::::::::. `く ﾉ //,
`ー-r-､::::: i／ ｲ//
_／ _,.ゞ ｀ヾ／／
｀ヽ''´ ＼ ／／ ┐
＼ ／／"-‐､|
` ー≠ィ彡彡"
丶、＿ ,,..-=_彡'"
僕はたちまち歩行の均衡を失って、
よろよろと倒れ掛かった。
: : : : : : . . ゝ ／
＼: : : : : : :. ｰ--- ‐' ／. おい！鈴木！
／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼ 何、知らん顔してるのですか！
: : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´ ＼
: : : : . : : . : : . ＼
そして、僕はその声の主をみて、声を失った。
468 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:12:13 ID:TOOwY12E
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （●） （●） ＼ ・・・・・・・・・
l ⌒（__人__）⌒ ｌ
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
／￣￣￣＼
／ ＿,ﾉ ⌒ ＼ おい、キサマ。大丈夫か？
／ （●） （●） ＼
| 、 ´ |
＼ ￣￣ ／
ノ ＼
469 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:12:27 ID:TOOwY12E
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ 安藤・・・安藤じゃないか！
／ oﾟ(（●）)(（●）)ﾟo ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
名古屋の原隊で同じ部隊にいた戦友の安藤だった。
470 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:13:19 ID:TOOwY12E
( ヽ、
／.:.￣￣＿＿＼ ＼
／: : : <＿＿ ＼ ＼
／: : : ＿ <＿＿ ＼ ＼ ﾍ /⌒/ 忘れてたわけじゃないですね。
／: : : : ´ , ｀└--ﾐ ヽ、＼ - ＼ |
: : : : :／´ ｀ヽ 丶 - 〉 まったく見てくださいよ、
: : : :.（ ー‐ l ( ＼ ! 戦友があんな大勢いて、あそこで
: : : : ヽ_ ｀ _ノ ＼_ヽ { 小休止しているのがわからないのですか。
: : : : : : ´"''" ' "''ﾍ > 、
: : : : : : . . ` ＼ ∠／ヽヘ
＼: : : : : : :. ⊂ﾆニつ ＼(⌒) ﾉ ＼
／ヽ: : : : : : : : : : : ヾ、 ／ ＼
／: : : :｀`ｰ- -‐'"´ ＼／ ＼(
,'⌒ ゝ ﾊｧ
ヽ＿ノ
,、
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ _〈 i,、
| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ | _､シ〈 i、、
| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ | ＿ _,,シ_､从ヾ、
| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ | /⌒ ＿ || _,,シ:'｢|ヽ.・ヽヽ
|＿|＿|＿|＿|＿|＿|＿|＿|＿|＿|＿|三} .,ｲ /⌒ ￣ || |.|_ へ.､｡_）
|三三三三三三三三三三三三三三三} {.,ｲ{ ノ ||（ ,Ｕ
|三／´|｀ヾ三三三三三／´|｀ヾ三三三ニニニニニニニニ０ニｺ/
└ﾞ（─＠─）========（─＠─）=┘ /| |/| | } } j{
＼._|_,ノ ＼._|_,ノ 《_, 《_,ヒ｝ 《_,《_,/_｝
∧∧ ∧___∧ ∧＿∧
(,,ﾟДﾟ) （ ´∀｀ ） （・∀・ ,,）
(i i) （ ） （ ） ∧,,∧ ∧,,∧
∧,,∧ ∧,,∧ i i | ｜ ｜ ∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧ﾊ,__,） （＿（_＿） ( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ ) ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ ｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ `ｕ-ｕ'. `ｕ-u'
`ｕ-ｕ'. `ｕ-u'
そこには、小さな支那馬に輜重車を引かせた一隊の兵達がいた。
471 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:13:51 ID:TOOwY12E
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ , , ／＼
／ （●） （●） ＼ みんな待ってることですし。
| ､__',_, | さぁ！行きますよ！
＼ , ／
. /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ
| ,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃
| ｀l￣
. | |
僕は安藤と並び、掛け声をかけた。
／￣￣￣＼ . ／￣￣￣＼
／＼ ／ ＼ / ⌒ ⌒ ＼
/ （●） （●） ヽ / （●） （●） ヽ
|:::⌒（_人__）⌒:: | | ⊂⊃__'__ ⊂⊃ |
,ｨＴl'ヽ＼ l;;;;;;l ／｀ヽｰ;、 ,ｨＴl'ヽ＼ `ー´ ／｀ヽｰ;、
kﾋﾋど, `ｰ´ {⌒Yｨ ､ ｿ kﾋﾋど, {⌒Yｨ ､ ｿ
｀´￣ヽ ﾊヽ ｀^ｰ′ ｀´￣ヽ ﾊヽ ｀^ｰ′
ヽ ｀ / '} ヽ / '}
> /ごノ > /ごノ
__,∠ / ｷｭﾑｯ __,∠ / ｷｭﾑｷｭﾑ
〈、 ／ 〈、 ／
＼､__ノ ＼､__ノ
「かけ足ぃー進め！！」
右に位置したぼくの方が優位だった。
二人以上は"部隊"である。右の者が号令をかけるのだ。
472 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:15:43 ID:TOOwY12E
そして、支那馬のところについて、
もう一度掛け声をかけた。
解散の号令だ。
＿＿＿_ ＿＿＿_
／ ＼ ／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ ／ ⌒ ⌒ ＼
／ （●） （●） ＼ ／ （●） （●） ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ | __´___ |
＼ ｀⌒´ ／ ＼ `ー'´ ／
／ ＼ ノ ＼
「早足ぃー止まれ！ 分れ！」
掛け声が終わった後、
僕はたちまち戦友達に包囲され、肩をたたかれたのだ。
,―＝=７
|く ___ _>
ｆll｀ｰU+' おい！鈴木！元気だったか！
｀''､ ｰ=|
_,,..-´:|ヽー-;ｰ..,,_
. ,－＝-, ,,..-‘≡≡:| ><´|≡::|ヽ 荷物重そうだな！もってやるよ！
. | l____ヽ.|≡ｌ≡≡≡| |::| |≡:::/::|
. |(ｌｌｰ´_ヽ|≡|≡≡≡|.|:::|ｌ≡::/::::|
.. ４ ｌ__｀=|_|≡:|≡≡≡::||:::|'≡/≡| よく来たなぁ！会いたかったぞ！
／|＼,.･|::≡:|ヽ|≡≡≡≡≡:::/|≡::| ＿,,.........､
≡|/}:ヽ|:≡|::::|{≡≡≡≡≡:::{ .|≡::| ヽ_,, ヽ
≡:| |:::|ｌ≡:|≡|:|≡≡≡≡≡:::|. .|≡::| /_> |
:::≡ｌ|:::|'≡:|≡:|::|≡≡≡≡≡:::|. .|≡::| |７ llう.. |
≡≡≡≡/|≡ヽ≡≡≡≡≡::::|. ..|≡::|. ｚ-..,〃、 ﾑ__ ll´.. |
::≡≡≡::/ ヽ≡ヽ≡::|―､≡≡::ｌ ..|≡::| / ﾐ 1´/ヽ＝=,...
::≡≡≡| ＼≡ヽ::| ヽ≡≡ｌ .ｌｊヽｌ | 刀､ﾐ _,,,..-｀‐三＝ー-
::≡≡≡| |ヽ／ｰ.、.. ヽ≡≡ｌ. .|/ | ノ= ∠i /ヽ､≡≡≡≡≡
:|￢､≡≡ヽ. |≡ゞー=ッ |≡≡| __／ (ll ｰ゜＼|ヽ. /≡::ヽ≡≡≡≡≡
:| ヽ≡≡ヽ |≡≡ヽミ. |≡≡| ｌ|. ll７| ヽu＝/ｌ二ll二ｌ'''ヽ /≡:::/≡≡≡≡≡
:| ヽ≡≡ヽ≡≡| |≡≡| | | llヽ|w-ヽ/Nヽll | | /≡:::/≡≡≡≡≡≡
473 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:17:08 ID:TOOwY12E
そして帽子・カメラ等の荷物を剥ぎ取られ、
有無も言わず馬車の上に押し上げられたのだ。
| |! ｜| | , -､／／
＼ ! | || ｜| | ） `-､,､ ／／
＼ | | || ｜| ! ） `-､,＿
＼ | | || ! l | ,/ _)
ヽ | |! ｜| _ ,／ , ''¨ ／
ヽ |. || | ! (__, --― ､_ ／
ヽ | || ｜| ／／f ＼ /.／／
l | || | ! { }. | ／
! ! | | ／／ ゝ _ .|.J
! ! ／. ｀'-､,＿___.ノ.
ヽ | | ／／，･･¨¨ ／／
ヽJ ． ，； ／ ／
_≧ 。
≧
～
／￣￣＼
／ _ノ メ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） ところで、キサマ。
| ｀ ⌒´ﾉ 今から何処へ行く予定だったんだ？
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
.> <
| |
| |
原隊の内務班では、隣のベッドで寝起きしていた岩木が
代表者のような顔をしてそういった。
474 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:17:36 ID:TOOwY12E
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、 「予定は未定にして決定にあらず。」
／::::::::⌒（__人__）⌒＼ 俺の予定はキサマたちが勝手に変更したんだ、
| |r┬-| | どこへ行くかはキサマたちの方が良く知ってるんだお。
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
（⊃￣￣＼
（⊃ _ノ メ ＼
（⊃ （ ●）（●） そりゃそうだ！違いねぇ！
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ それじゃ、分隊長！出発、出発！
| } ＼
／ヽ } ＼
／ ヽ､＿＿__ノ ）
／ . | ＿／
| ／￣￣（＿)
＼ ＼ ／| ＪＪＪ （
＼ ／ ／⊂＿）
475 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:18:29 ID:TOOwY12E
/' ,.／;:/ ;:' ,. ﾆヽ､ `ヾ,､, ｼ
/ ／;;:';:':/／:〈: ＼､ `､ ／
i' /-v;;:'／´ ゝ､ ＼,.〉 ∨´
／ ﾍ∨':. . ` ､ _/ヽr-､＿',
{ ´ ;ﾉ : . ', `ﾏ
.ﾊ ヽ r .〉､ 〉 おう！休憩終わり、
i ﾍ._ ＿ ´ `Y´ しゅっぱーつ！
|/ 'i ´ ￣` ､ヽ､_ /
-./ | ,.ｲ! -‐ ､`Y ／
:/ ゝ /' 'i,, ,ﾊ, /
´ i ＼{ `'' '´ ', /
:i `:.､, `'ｿ
i `:.､, ,i' ヽ､
i `ｰ''-､,.,,ノ ＼.
i / ＼
/:. ＼
ﾄ､:.:.:.:. ＼
分隊長と呼ばれたのは、武田だった。
若くして名古屋の親分の衣鉢をついだ武田は、
背中一杯にサクラのいれずみをしていた。
彼は上等兵になり、分隊長になっていたのだ。
,、
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ _〈 i,、
| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ | _､シ〈 i、、
| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ | ＿ _,,シ_､从ヾ、
| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ | /⌒ ＿ || _,,シ:'｢|ヽ.・ヽヽ
|＿|＿| ,. ､ !､ ＿|＿|＿|＿|＿|三} .,ｲ /⌒ ￣ || |.|_ へ.､｡_）
|三三 l （● ● 三三三三三三三} {.,ｲ{ ノ ||（ ,Ｕ
|三／´| （__人） 三／´|｀ヾ三三三ニニニニニニニニ０ニｺ/
└ﾞ（─ !､ ,r' =====（─＠─）=┘... － -| |/| | } } j{
＼..,.へ r ＼._|_,ノ ../ （● ●《_,ヒ｝ 《_,《_,/_｝
○^ﾞｉ_ |G ..ゝ ｰ'- ﾉ
!､__､ﾞｉ ﾞｉ ○^ﾞｉ_ |G
ﾞｉ___) !､__､ﾞｉ ﾞｉ
ﾞｉ___)
ガタゴトと広い石畳の上を隊列が進み始めた。
476 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:19:12 ID:TOOwY12E
僕は、馬車の上でこれからの事を考えた。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （ー） （ー） ＼ （こりゃぁ一週間ぐらいは帰れそうもないお。）
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | 右に進めー！＞
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （ー） （●） ＼ （けれども、戦友達も色んなことを知っているはずだお。
| （__人__） | 別れた戦友とまた会うことができた。これも何かの因縁だお。）
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | よぉし交代だ！＞
＼ ／＿＿＿ ／
477 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:19:33 ID:TOOwY12E
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●） （しかし、やる夫だけが乗ってるのもなんだお。）
／ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | うっし！
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ●） （●）＼ ! ! おぅい！おろしてくれ！
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l やる夫も一緒に歩くお！
| |r┬-| | ／
＼ ｀ ー'´ ／／
/ ＿＿ /
(＿＿＿） /
478 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:20:52 ID:TOOwY12E
, -､
, - ／ ／
／￣￣＼ / ﾉ／ ／
／ノﾒ＼_ ＼ / / ／｀ヽ
( ●）（ ●） | { （__／} バカヤロウ！キサマはお客さんだ！
（__人__） | { （__／} 黙って接待に応じるのがスジだろ！
(｀⌒ ´ | / （__.ノ
{ | / ,;-ｰ'´
{ / . / . ノ それと、上着を脱げよ。暑いだろ。
ヾ / ／ .／ ついでにその服は、将校服みたいで気にくわねぇや！
ｿｇﾍ二ﾆ=7.／ ／
∧ii/ oィ/厂 ／
/ .|/／＝≠. r'´
l |｡ ｀~/
/ |｡ /
＿＿___ _、
＿＿／ ＼>=-、_
／ ／ ＼シ ::＼
/ ,,;／ _ノ ー ＼ :::::＼
／ / ,,;;;;;| （ー） （ー） |＼ ::::ヽ
／ ／ ,,;;;; ;;＼ （__人__） ,／ ,ﾍ ::::::}
/ ﾉ,;;-=＝ーｧ、__＞､ .イ:イ:|／ ::::/
// ／ /´ ｀＝=＝´t「.:ﾉ:.ﾉ＼／
. ! | ノ ,イー´≧{─ヽ ヾ、::::ヽ ヽ,
} ::ﾉヾ、 /:::::::::::Y |ヽ、:.:ヽ Ｙ
!;;;ノ ヽノ:::::::::::::::::| |ノ ヾ,,,,,ソ
ﾞ"'''-==:| |
.ﾉ ｊ
｀ー=-ニニ-=ー´
そう言われて僕は、素直に従軍服の上着を脱いだのだ。
479 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:21:08 ID:TOOwY12E
=========================================================================
第一部 第二章 遠く遥かなる日
～従軍一日目のこと～ 終
=========================================================================
480 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:21:20 ID:TOOwY12E
=========================================================================
第一部 第二章 遠く遥かなる日
～奇遇よろこぶ戦友達～
=========================================================================
481 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:22:36 ID:TOOwY12E
到着し、衛生材料を運びこむと、形だけの点呼を行い、隊は解散した。
(衛生材料・・・包帯や薬等の医療関係のもの）
,、
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ _〈 i,、
| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ | _､シ〈 i、、
| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ | ＿ _,,シ_､从ヾ、
| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ | /⌒ ＿ || _,,シ:'｢|ヽ.・ヽヽ
|＿|＿| ,. ､ !､ ＿|＿|＿|＿|＿|三} .,ｲ /⌒ ￣ || |.|_ へ.､｡_）
|三三 l （● ● 三三三三三三三} {.,ｲ{ ノ ||（ ,Ｕ
|三／´| （__人） 三／´|｀ヾ三三三ニニニニニニニニ０ニｺ/
└ﾞ（─ !､ ,r' =====（─＠─）=┘... － -| |/| | } } j{
＼..,.へ r ＼._|_,ノ ../ （● ●《_,ヒ｝ 《_,《_,/_｝
○^ﾞｉ_ |G ..ゝ ｰ'- ﾉ
!､__､ﾞｉ ﾞｉ ○^ﾞｉ_ |G
ﾞｉ___) !､__､ﾞｉ ﾞｉ
ﾞｉ___)
（⊃￣￣＼
（⊃ _ノ メ ＼
（⊃ （ ●）（●） そうだ、ちょっとばかし、
| （__人__） うちの隊長殿にあってくれ。
| ｀ ⌒´ﾉ
| } ＼
／ヽ } ＼
／ ヽ､＿＿__ノ ）
／ . | ＿／
| ／￣￣（＿)
＼ ＼ ／| ＪＪＪ （
＼ ／ ／⊂＿）
っと岩木はそういって、事務室に案内してくれた。
482 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:23:50 ID:TOOwY12E
そして、重厚な石造りの邸宅の中にあった。
邸宅の入り口には、チーク材の板がかかげられており、
岩木達が所属している部隊名が書いてあった。
＿＿_ ＿＿_
_______|二l二|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|二l二|＿_
|土土|二l二F土土土土土土土土土土土土土土|二l二F土|
|土土|二l二F土土土土土土土土土土土土土土|二l二F土|
|土土ｌ二l二F土土土土土土土土土土土土土土ｌ二l二F土|
|土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土|
|土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土|
|土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土|
|土土土土土土土土土土土土土土土土土土土 .＿土土土|
|Ｊ : : : : ,.'⌒ヽ: : : : : :,.'⌒ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : .|鈴|__ : ﾚ|
|J : : : :├┼┤ : : : :├┼┤: : : : : : : : ,ィニニヽ: |木| ﾚ|
|J : : : :├┼┤ : : : :├┼┤: : : : : : : /Λ 人 Λ',...|部|¨ : ﾚ|
|Ｊ : : : : lﾆﾆゴ: : : : : :lﾆﾆゴ : : : : : : : ﾄ|＜(__)＞ﾄ|::|隊|:.: :.:ﾚ|
|J : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾄ| ｌ ｌ∨ｌ ｌ ﾄ|::|本| : : ﾚ|
|Jｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭﾄ| ｌ ｌlｪｮﾄ|ｭ|部|ｭｪｭﾚ|
|J : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾄ|_|_|_j_,!_l_ﾄ| :.￣: : : :ﾚ|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣
看板をみて僕は、
＿＿＿＿
／ ⌒ ＾＼
／ （ ●） （●） （お？こんなところにも鈴木があるお。)
／ ::::::⌒（＿人__）⌒ヽ
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
／ ＼
っと思い僕は苦笑してしまった。
483 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:24:57 ID:TOOwY12E
そして、事務室に入った後、
副官を通じて部隊長である野戦病院長を紹介してくれた。
＿＿_lヾ ､|ヽ_
_, ＞ ....:::::::::::`丶
／ ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
Z､〃ｨ :: :::::::::::::::::::::::::::::',
l l l :::::::::::::::::,,:::::::::::::::::}
l l l ::::::::::::/_7777１:::/ﾄ//ィ ほう、貴方が岩木の同期の補充兵でしたか。
|l l :::::::::::/７ﾋ下 /:r-､::／ よく訪ねてくれました。
' ﾚｲ i ::::/l/ｼ, ￣ /::/6ﾉ､ﾆ=-
{ {ﾍ ﾄ{ ド _｀ｼ／丁::::::::::｀`丶､
／::｀`:ヽl＼￣ ∠__.,,┘::::::::::::::::::::::ゝ
く::::::::::::::::::::ﾍ ￣ ヽ::::::::::::,､´__
_ ,､＞､::::::::::::::ヽfニニヽ-ニﾌ}:::＜:::::::::｀ヽ
／::::::::::::::＞:::::::::::::ヽヽ_／ｲﾄ_ﾉﾉ:::::::::｀`丶::::}
::::::::ｨ .-ゝ
:::::i´ ｀ヽ、
::::::ﾚｒ-、 ｀ヽ、ヽ
:::::/ i | , 、ヽﾉ
:::::! i｣/ i i i ヽ i!.｜
:::::>ｨ' / / i .| i ｜i !｜ |ヽ!
i! ヽ-'ヽ'ｖ-'/ / / ｌ' | i! i 新聞記者の訪問を受けるのは、
;｀ヽ、キ //7 /'1 i /|/ 部隊編成以来、初めてですよ。
;;;;;;;;;;;;ﾞ;;;7 '´/ノ"i./ ノ! / i! ありがとうございます。
;;;;;;;;;;;;;;/ ヽ、 ｨ'／ ﾚ'
;;;;;;;;;;;;{ ,ｒ‐ ´
;;;;;;;;;;;;|｀ヽ,;;'-、
;;;;;;;;;;;;`;;;;;ｒｭ;;;;L_
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;}
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ヽ
／ （ ●） （ ●）' あ、いえ、とんでもないですお。
| ⌒ （__人__） ⌒ |
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ヽ
部隊長の鈴木軍医中佐は、そういって僕を歓迎してくれた。
お医者さんだけあって、一般の軍人と違った雰囲気を身につけているようであった。
484 ：
名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:25:24 ID:cvNaMR9.
何でも治療できそうだ、この医者ｗ
485 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:27:54 ID:TOOwY12E
/ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
/ ,': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
/ / |: ,: : /: : : :/: : : : : i: : : : //ﾊ: : : : : : : :
/ l 1: /!: : : / /: : : ://: : :/ノ ノｨ: : : : : : : 今日は、ここに泊まるそうですが、
,| | | |':.:|≧: . |:/:／:/_仁ｨ:≦Zz／ｨ: . r‐､: : それでは将校室のほうへ宿泊の用意をさせましょう。
| | |! |!:.|ゞｾl:.:ﾄ;イ／ﾗ人 ゞ仍;ｊ /ｨ::/ う l: :
|| |l |l |:.:|￣´|:l ／ キ ￣´､ /: | 仆 |: :
|ヽﾄ ||, |::| ｿ ｷ ／: : | .ﾚ /: :
|: : ', |:', '! / キ r‐1: : :─ '"´: :
|: : ヾ: ', ﾄ, ヽ-‐ ､ ヾ!: : : : : : : : : : : :
'´: : : : : :.ヽ!＼ ー─‐─ ﾊ: : : : : : : : : :.:
: : : : : : : : : : : : ＼ ´￣ ｀ ､, ＜|::|: : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : <`ー ≦:::::＼: :.|: : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : / ∨: :ﾊ: : |: : : : |: :|: : : : : : : : : :
|
＼ __ ／
＿ （ｍ） ＿
|ミ|
／ ｀´ ＼
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼ あ、いえ、従軍記者として最初の日に別れた同期と会ったんです。
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ そして再会したのはおよそ一年ぶりなんですお。
| |r┬-| | 是非、彼らと一緒の宿舎に泊めさせてくださいお。
＼ `ー'´ ／
＿＿_lヾ ､|ヽ_
_, ＞ ....:::::::::::`丶
／ ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
Z､〃ｨ :: :::::::::::::::::::::::::::::',
l l l :::::::::::::::::,,:::::::::::::::::}
l l l ::::::::::::/_7777１:::/ﾄ//ィ ふむ。それもそうだな。
|l l :::::::::::/７ﾋ下 /:r-､::／ ま、おおいに大行李の士気を鼓舞してください。
' ﾚｲ i ::::/l/ｼ, ￣ /::/6ﾉ､ﾆ=-
{ {ﾍ ﾄ{ ド _｀ｼ／丁::::::::::｀`丶､ それと、当番！給与係を呼べ！
／::｀`:ヽl＼￣ ∠__.,,┘::::::::::::::::::::::ゝ
く::::::::::::::::::::ﾍ ￣ ヽ::::::::::::,､´__
_ ,､＞､::::::::::::::ヽfニニヽ-ニﾌ}:::＜:::::::::｀ヽ
／::::::::::::::＞:::::::::::::ヽヽ_／ｲﾄ_ﾉﾉ:::::::::｀`丶::::}
（大行李・・・戦場に携行する弾薬、糧秣、器具その他を運ぶ追随部隊の名称）
486 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:29:21 ID:TOOwY12E
::::::::ｨ .-ゝ
:::::i´ ｀ヽ、
::::::ﾚｒ-、 ｀ヽ、ヽ
:::::/ i | , 、ヽﾉ
:::::! i｣/ i i i ヽ i!.｜
:::::>ｨ' / / i .| i ｜i !｜ |ヽ!
i! ヽ-'ヽ'ｖ-'/ / / ｌ' | i! i 本日の昼食から別命あるまで将校一名追加するように。
;｀ヽ、キ //7 /'1 i /|/ それから、本日の大行李は全員練兵休。
;;;;;;;;;;;;ﾞ;;;7 '´/ノ"i./ ノ! / i! 准尉にはそう伝えておけ！
;;;;;;;;;;;;;;/ ヽ、 ｨ'／ ﾚ'
;;;;;;;;;;;;{ ,ｒ‐ ´
;;;;;;;;;;;;|｀ヽ,;;'-、
;;;;;;;;;;;;`;;;;;ｒｭ;;;;L_
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;}
（※練兵休・・・「部隊の作業を休み」とするということ。）
(ヽ三/) ））
( i)))
／￣￣＼ ＼
／ _ノ ＼ ）
| （ ＞）（＜）
. | ///（__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
⊂ヽ γ く
i !ｌ ノ ﾉ |
⊂ｃノ´| ｜
それを聞いた僕は、岩木のほうに振り返ると、
僕の尻をつついてニヤニヤといかにも嬉しそうだった。
487 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:30:02 ID:TOOwY12E
隊長室を辞し、本部の玄関をでると岩木はいきなり駆け出した。
―― [] []
| ｌ￣ | | ／￣￣＼
|_| 匚. | ／ _ノ メ ＼
| | | （ ●）（●)
|_| | （__人__) おい！こっちだろ！
| ｀ ⌒´ﾉ 鈴木！早く、早く！
[] [] ,-, | }
／／ ヽ }
匚／ /￣ヽヽ ノ ,.r-､
/ ⌒＼ P{三）
/ヽ/＾y /＼ ＼/＼ﾉ
(､､J / / ヽ / /
/ / ＼___/
从从 （ /
Σ ヽ、 __へ ＼
Σ / ￣ ＼ ＼
Σ_ノ ＼､＿_ ／ ＼ ヽ
＼ 〉
/ /
/ /
/ /
＼二フ
そういうと、岩木は石造りの薄暗い中国建屋の中に入っていってしまった。
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
｜:::::⌒（__人__）⌒::|
| ｢匸匸匚| '"|ィ' おい聞け！
, ヘｰ‐- ､ l ｜ /＾''⌒| | 本日昼食後練兵休だ！
-‐ノ .ヘー‐-ｨ ヽ !‐}_＿,..ﾉ ｜| 今日は消灯時間まで鈴木の歓迎会だ！
''"/／ヽｰ､ ﾉヽ∧ `ｰ一'´ ／ |
/／＾＼ ヾ-､ :| ﾊ ￣ ／ ﾉ |
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)ﾉ:l 'ｰｰ＜. / |.
/ <＾_,.ｲ `r‐'ﾞ :::ヽ ＼ ｀丶､ |
＼＿＿_,／| ! ::::::l、 ＼ ＼|
488 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:30:39 ID:TOOwY12E
そこで、名古屋で別れて以来の話は、尽きることなく続いた。
. ／￣￣￣＼
. ／ ─ ─ ＼ んで、安藤がな。＞
/ （⌒） （⌒） ヽ おい！キサマ！＞
. | （__人__） | あっはっはっは！
＼ ｀ ⌒´ __,／ それは傑作だお！
／ ＼
＿/((┃))＿＿＿＿_＿i |
.. ／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼
／ /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ.. ＼
.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
僕は彼らの戦場体験を克明にメモした。
＿_ ━┓
／ ～＼ ┏┛
／ ノ メ (●)＼ ・
. ｜ (.／) ⌒）＼ そういえば、キサマ。
. ｜ （__ノ￣ ＼ この話を新聞に書くのか？
＼ |
＼ /
. ＼ ⊂ヽ∩
/´ (,＿ ＼.
/ ＼. ＼
./ / |. ＼ソ
（ y' .|
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ●） （●）＼ ! ! 書くお！書かずにいられるかお！
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l やる夫一人が召集解除となって、
| |r┬-| | ／ ただのんべんだらりとしていられるかお！
＼ ｀ ー'´ ／／
/ ＿＿ /
(＿＿＿） /
489 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:31:08 ID:TOOwY12E
(ヽ三/) ））
＿＿ ( i)))
／⌒ ⌒＼ ＼
／（ ●） （●）＼ ） だから、キサマたちの事を新聞に書く。
.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼ それで勘弁するお！
| (⌒)|r┬-| |
,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/
| | | | __ヽ、 /
ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 |
｀ｰ---‐一'￣
実際に僕は、彼らに激しいコンプレックスを抱いていた。
／￣￣￣￣＼
／/￣＼″／￣| ＼
. | ､_(○)_ _(○)_, |
. | （__人__） .| 「ちぇ、あの野郎。上手くやりやがって。」
| /( [三] )ヽ |
. | .|
. ヽ .(◎) u /
ヽ 100 /
> <
| |
| |
そんな陰口を叩かれてもいたしかたないところだったが、
ところが目の前の数十人の戦友達には、
そんな目の色をした者は一人もいない。
490 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:31:42 ID:TOOwY12E
(ヽ三/) ））
( i)))
／￣￣＼ ＼
／ _ノ メ ＼ ）
| （ ＞）（＜）
. | ///（__人__） おい、ほんとに会えてよかっただろ！
| ｀ ⌒´ﾉ にしても、読売の新聞記者か。
. | } かっこいいなぁ！
. ヽ }
ヽ ノ
⊂ヽ γ く
i !ｌ ノ ﾉ |
⊂ｃノ´| ｜
＿＿＿
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼ いやぁ、この広い中国大陸で会えるなんて、
／ （ ⌒） （⌒）＼ 偶然って凄いですねぇ。
| ___´__ |
ヽ、 `ー '´ ／
ノ ＼
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈＞ ﾉ＼ ／＼ ＜〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
） Y （ 鈴木、本当に来てくれてありがとう！
／γ⌒ ⌒ヽ＼
/ | | ヽ
| ヽ＿＿人＿＿ノ |
＼ `ー'´ ／
かれらはいちように、僕との再会をよろこび、
兵としてではなく新聞記者として現れたことを、
素直に喜んでくれているのだ。
491 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:32:06 ID:TOOwY12E
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ●） （●）＼ ! ! おい、そろそろ話は夜においといて、
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l みんなで写真を撮ろうじゃないかお。
| |r┬-| | ／ 紙上対面って奴だお。
＼ ｀ ー'´ ／／
/ ＿＿ /
(＿＿＿） /
(ヽ三/) ））
( i)))
／￣￣＼ ＼ ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
／ _ノ ＼ ） 〈＞ ﾉ＼ ／＼ ＜〉
| （ ＞）（＜） ＿＿＿ ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
. | ///（__人__） ／ ＼ ） Y （
| ｀ ⌒´ﾉ ／ ⌒ ⌒ ＼ ／γ⌒ ⌒ヽ＼
. | } ／ （⌒） （⌒） ＼ / | | ヽ
. ヽ } | ___´___ | | ヽ＿＿人＿＿ノ |
ヽ ノ ヽ、 `ー '´ ／ ＼ `ー'´ ／
γ く ノ ＼ ノ ＼
「やったぁぁぁ！！！」
彼らは歓声を上げた。
そしてみんなぞろぞろと、広場にでた。
492 ：
名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:32:20 ID:cvNaMR9.
良い奴らだなぁ……
>>492様・・・苦楽を共にした仲間だからこそですね。
493 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:32:33 ID:TOOwY12E
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ ）)
(（〈● ﾉ＼ ／＼ ●〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
） Y （ そういえば紙上対面ってなんだ？
γ⌒γ⌒ ⌒ヽ⌒ヽ
(（ | | | .|
(（ ヽ ヽ＿＿人＿＿ノ .ノ
＼ . `ー'´ ／
,ﾍ
＿＿＿_ / /
／＼ ／＼ ／ /
／（ ⌒） （⌒）＼／ /
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ / 新聞に、兵隊さんがいっぱい並んでる写真があるお？
| |r┬-| | くにの家族に、「XX上等兵は元気です」って知らせる写真だお！
＼ ｀ ー'´ ／
／ ＼
/ ＼
/ ／＼ ヽ
／ ＼ ﾉ
U ヽ ノ
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈● ﾉ＼ ／＼ ●〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ おお、故郷のかーちゃんへ俺の姿が届くのか。
） Y （ ありがとう、鈴木！
／γ⌒ ⌒ヽ＼
/ |/// ///| ヽ
| ヽ＿＿人＿＿ノ |
＼ `ー'´ ／
494 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:33:43 ID:TOOwY12E
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ それじゃ、十人ずつぐらいで、
／ （●） （●） ＼ 建物の前に並んでくれるかお？
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 取り終わったら、やる夫のところで住所と姓名を
( ＼ ／ ＿ノ | | もう一度聞くから、頼むお！
.＼ “ ／＿＿| | それじゃぁ、いくおー！
＼ ／＿＿＿ ／
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ┃
┃ ／／／／＼|／／／／／／／／／＼ ┃
┃. ／／／／|＿__|.／／／／／／／／::::::＼＼ ┃
┃ ／∠∠∠∠∠ ∠∠∠∠∠∠∠／:::::::::::::::: ＼＼ ┃
┃ ￣|:::: ┌┬┐┌┬┐┌┬┐ :::: |:::::::::::::::::::::::::::::|￣ ┃
┃. ''" ~"'''"''"~ |:::: └┴┘└┴┘└┴┘ :: |:::::::::|||||||||::::::::|~"''""'~"~"..''""~ ┃
┃TTTTTTTTT |＿_._._._._.＿._._.__＿＿._.___.＿ |:::::::::|||||||||::::::::| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ┃
┃:: :::""" (ヽ三/) ）） ::::::::::::::::: """ ~".' ::::::::: ::::::::::::::::::::~~"''::::::::::::: ┃
┃:::::::..... ....:::( i))):::::::::::::::::::::::::.......:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...::::::::::::::::... ::::::::::::::::... ..┃
┃ .／￣￣＼ ＼ ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ .┃
┃:::／ _ノ メ ＼ ） 〈＞ ﾉ＼ ／＼ ＜〉 . ┃
┃ | （ ＞）（＜） ＿＿＿ ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ┃
┃ | ///（__人__） ／ ＼ ） Y （ .┃
┃ | ｀ ⌒´ﾉ ／ ⌒ ⌒ ＼ ／γ⌒ ⌒ヽ＼ ┃
┃ | } ／ （⌒） （⌒） ＼ / | | ヽ .┃
┃ ヽ } | ___´___ | | ヽ＿＿人＿＿ノ | ┃
┃ ヽ ノ ヽ、 `ー '´ ／ ＼ `ー'´ ／ .┃
┃ γ く ノ ＼ ノ ＼ ┃
┃ ..┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
パシャ！
495 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:34:57 ID:TOOwY12E
僕は、自分の戦友だけでなく、鈴木部隊長の郷里へ送る言葉だけでなく、
衛生兵や入院している兵にまで取材をしていった。
∩＿∩
| ノ||| ヽ
丿|||● ●| こんなところにまで取材が・・・ありがとうございます。
| ヽ ( _●_)ミ 今は赤痢で動けませんが、治ったら粉骨砕身、
彡､ |∪|/ お国の為に働いてみせます。
へ ヽ/ へ＿＿＿＿
// 彡 ﾐ丶 ） ）:::::::::::::::＼＿＿＿
／ // ＼＿ ／／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
(￣( つ￣ ( (::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
. -―┐
／ ／::::::|..-―…┐
, ' ｀`ヽ:::::/
/ ／ ∨
{ ''"" r:::...., }r'⌒ﾍ
l､. |:::::/ 八 ｝ 我々、衛生兵の仕事は、
＾ゝ ｰ' イ ／ 戦友達を万全の状態にすることが仕事です。
／ ／ この、医務室が我々の戦場なんです。
／ . ／
: . ／ ／.: ／
.:. :.:/ ／: .: /
:. :.｛ ノ.: .: /
: .: :.: {.
八
´ ＼
そして、五日間の滞在であったが、
それは決して長い時間ではなかった。
496 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:35:51 ID:TOOwY12E
八月下旬のある日、僕はひとまず広東支局へ帰る為に、
隊長室に挨拶へ行った。
| | |
／￣￣￣ ＼ ペコッ
／ . ＼
／ ＼ ／ ＼ 短い間でしたが、
.| （ー） （ー） . | おせわになりました。
＼ （__人__） . ／
/ ｀⌒´ ヽ
＿＿_lヾ ､|ヽ_
_, ＞ ....:::::::::::`丶
／ ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
Z､〃ｨ :: :::::::::::::::::::::::::::::',
l l l :::::::::::::::::,,:::::::::::::::::}
l l l ::::::::::::/_7777１:::/ﾄ//ィ 長く引き止めてすまなかったな。
|l l :::::::::::/７ﾋ下 /:r-､::／ それで、次はいつきてくださるのかな。
' ﾚｲ i ::::/l/ｼ, ￣ /::/6ﾉ､ﾆ=-
{ {ﾍ ﾄ{ ド _｀ｼ／丁::::::::::｀`丶､
／::｀`:ヽl＼￣ ∠__.,,┘::::::::::::::::::::::ゝ
く::::::::::::::::::::ﾍ ￣ ヽ::::::::::::,､´__
_ ,､＞､::::::::::::::ヽfニニヽ-ニﾌ}:::＜:::::::::｀ヽ
／::::::::::::::＞:::::::::::::ヽヽ_／ｲﾄ_ﾉﾉ:::::::::｀`丶::::}
497 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:36:42 ID:TOOwY12E
. ／￣￣￣＼
. ／─ ─ ＼
/ （●） （●） ヽ 新作戦がいつ始まるか分かりませんので、
| （__人__） | ここのところちょっと予定が立てられませんお。
＼ ｀⌒ ´ __,／
. ／ ＼
|￣￣￣￣￣Ｙ￣￣￣￣￣|
（,,) | (,,）
| | |
＿＿＿
／ ＼
／ ノ ＼ ＼ すぐ出発するかもしれませんし、
／ （●） （●） ＼ また、案外遅れるかもしれません。
.| u. （__人__） | ＿＿ 遅れたなら、直ぐに滝本部隊へ行かねばなりませんお。
＼ ｀ ⌒/￣￣⌒/⌒ / ただ、三十八師団管下を回ってる間は、
（⌒ / / / 行きか帰りに必ずお立ち寄りいたしますお。
i＼ ＼ ,(つ / ⊂)
| ＼ y(つ＿＿./,＿＿⊆)
| ヽ＿ノ |
498 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:37:29 ID:TOOwY12E
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ , , ／＼
／ （●） （●） ＼ それまでの間、戦友の事を
| （__人__） | よろしくお願いいたしますお。
＼ ` ⌒ ´ ,／
ノ ＼
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
＿＿_lヾ ､|ヽ_
_, ＞ ....:::::::::::`丶
／ ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
Z､〃ｨ :: :::::::::::::::::::::::::::::',
l l l :::::::::::::::::,,:::::::::::::::::} わかりました。ご安心ください。
l l l ::::::::::::/_7777１:::/ﾄ//ィ
|l l :::::::::::/７ﾋ下 /:r-､::／ よし、岩木。鈴木特派員をお送りしろ。
' ﾚｲ i ::::/l/ｼ, ￣ /::/6ﾉ､ﾆ=-
{ {ﾍ ﾄ{ ド _｀ｼ／丁::::::::::｀`丶､
／::｀`:ヽl＼￣ ∠__.,,┘::::::::::::::::::::::ゝ
く::::::::::::::::::::ﾍ ￣ ヽ::::::::::::,､´__
_ ,､＞､::::::::::::::ヽfニニヽ-ニﾌ}:::＜:::::::::｀ヽ
／::::::::::::::＞:::::::::::::ヽヽ_／ｲﾄ_ﾉﾉ:::::::::｀`丶::::}
／￣￣＼
／ _ノ メ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） ハッ！承知いたしました！
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
.> <
| |
| |
499 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:38:32 ID:TOOwY12E
そして、別れのときがきた。
＿＿＿_
／ ＼
ｏ ○ o´ _ノ ヽ､_ `ｏ ○ o 別れは辛いけど、
.。ﾟ ／ oﾟ/⌒) (（＜）)ﾟo＼ ﾟ 。 また来るお。
| 0 / /（__人__）' 0 |
＼ / / `― ' ／
/ / ＼
＿＿＿
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼ 私たちを忘れないでくださいね。
／ （ ⌒） （⌒）＼
| ___´__ |
ヽ、 `ー '´ ／
ノ ＼
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈＞ ﾉ＼ ／＼ ＜〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
） Y （ 身体に気をつけろよ！
／γ⌒ ⌒ヽ＼
/ | | ヽ
| ヽ＿＿人＿＿ノ |
＼ `ー'´ ／
500 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:38:54 ID:TOOwY12E
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ うん、うん。やる夫は大丈夫だお。
／ /⌒) ⌒ﾟo ＼ キサマ達こそ、いつ大作戦が始まるかわからんのだ。
| / /（__人__） | おたがい、犬死だけはせんようにな・・・
＼/ / ｀ ⌒´ ／
/ / ＼
僕は、戦友達に見送られて岩木と肩を並べて鈴木部隊の正面玄関を後にした。
すずきー！頑張れよー！＞
.ノ ､ 、 俺達も頑張るからな！＞
● ●） l
- － 、 （人__） |
● ●） ヽ ヽ ノ
（人__） ノ / ヽ
/ ヽ l| （_ノ
(| , し' | |ヽ ＼
ヽ(＿ﾉ . （＿ﾉ.（_／
501 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:39:31 ID:TOOwY12E
／￣￣＼
／ _ノ メ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__） 汽車の時間はわかっているのか？
| ﾉ
| ∩ノ ⊃ }
/ヽ ／ ＿ノ }
( ヽ / / ノ
ヽ “ /＿| |
＼＿_/＿＿ /
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼ わからないお。
| |r┬-| | とりあえず、駅まで行けばなんとかなるお。
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
／￣￣＼
／ _ノ メ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__）. ｒｍ､ そうか、助かった。
| ｀ ⌒´ﾉｒ川 || 少しばかり何処かでお茶を飲みながら、
. | },.! ノ' 話をきいてくれんか？
. ヽ ｒ / .|
ヽ ノノ ﾉ
/ ／ .／
| ／
| i´
502 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:39:54 ID:TOOwY12E
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ー） （ー） ＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 全然、構わないお。
| |r┬-| | けど、仏山鎮の店はわからないお。
＼ `ー'´ ／
r´､＿__∩∩＿_, /
＼＿_ ´人 ｀ ＿ﾉ
ヽ ￣ ￣ |
｜ /
| ｒ /
ヽ ヽ／
>__ノ;:::......
／￣￣＼ （ ;;;;(
／ ._ノ ヽ､＼) ;;;;)
| （●）（●）/;;／
| （__人__）l;;,´| 良い支那料理屋がある。
| ./´ニﾄ━・' .ｌ 点心でも食べながら、
| .l _ニｿ } 俺の話でもきいてくれ。
/ヽ､_ノ /
__/ / ノ__
/ / / ｀ヽ.
/´ ./ ,. ヽ.
ﾄ､＿,/. ｜､ ヽ
｜ ｜/ /
そうして岩木が先頭に立ち太三元というジャスミンの花が入った、
美味しいお茶を出す料理屋に連れて行かれた。
時刻は午前10時、やがて『飲茶』の時間であった。
503 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:40:11 ID:TOOwY12E
=========================================================================
第一部 第二章 遠く遥かなる日
～奇遇よろこぶ戦友達～ 終
=========================================================================
504 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:40:41 ID:TOOwY12E
,' / ＼ |´ ', |
! / ト-─-＼| ─-.､!/
ﾚ ,.:'::| 代理´￣￣`ﾝ
／::::::::＼＞-──'‐'─＜. 〈ﾊ
/＞:::''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'＜!
,..:::''"´::::::;;: -‐ ''"´￣￣￣￣ ` ､::::::::::::`::..､
〈::::::::::::::7´ / / ‐- /! / ＼:::::::::::::::':,
ヽ､＿,' ,' ./!ｧﾃ＜/| /! ‐､ ＼::::::::::::i
/ | |八__rﾘ `!／ |ｧt､ ,| , !::::::::/ 以上、投下終了。
., ' ! ! '" 〈ｿﾊ/ ! ./ﾚ'-‐''´ 皆様、ありがとうございました。
/ | | ' ﾞ !/ﾚﾍ.
,' ,' .八 ﾄ､ ` ー ／,! ＼
| / ,'. ＼.∨|` ､,__, イ /| ヽ.
ﾚ' ヽ! /＞-‐ハ|` ｰ-‐ v'ｰﾚ'´￣｀r--､ﾉ_,ﾊ_
）ｲ´ ＼ /ム」 /＞-─ ､こ
| ､ハ＼i |::::::＼.ア´ __, ＼
505 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:41:36 ID:TOOwY12E
, -─＜￣｀丶、
l「￣＞､＼ヾ､ﾍ
| _ ,.＞ﾍ -! トヘ
／:〈＿＿＿７イ＿!:＼
/::::::::, ´:::::::::::::::::::::::::｀ヾ- 、
,'::::／:,. ´ ￣￣￣￣｀丶:::::!
/ ´:::７ ｀く
!:::::::/ / / / i ! | ﾊ
￣/ { / ,ｲ /!∧1 l ﾄ､!
l ､ ナ ´∨ 7 弋 1ノ なおこのスレは、"ぶらりとやる夫"様、でまとめられております。
､ 1x＝= x=7Y/ ぶらりとやる夫様、お忙しいところ誠にありがとうございます。
＼ ∧"" r っ"ノN{
＞､ ∧ー‐ ィ´ ﾄ､
rく ＼ ト､ ,ﾉ ＞f卞、
「ゝ､ヾＺzzz__'1__ィ´ }Z7 l ! まとめ
＼ ＼＿＿＿＿,.／えテｰ' ttp://buraritoyaruo.blog79.fc2.com/blog-entry-217.html
!＼r- ､_r r一'「￣
7--ﾍ j--く
/::::::::::L__ノ!:::::::ﾊ
.':::::::::::::::::し':::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::＼
＿／::::::::::::::::::::::/::::l:::::::::::::::::::::＞ ､
┌「:::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::!::::::::::::::::::/ 「
｜ ＼＿＿＿＿:::´:::::::::::::＿＿_,/, - '
ー-- ､＿ ,. - ､＞-＜r'⌒1￣
ゝ::::::::::::::::ノ:::::ノ
507 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:44:50 ID:TOOwY12E
,' / ＼ |´ ', |
! / ト-─-＼| ─-.､!/
ﾚ ,.:'::| 代理´￣￣`ﾝ
／::::::::＼＞-──'‐'─＜. 〈ﾊ
/＞:::''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'＜!
,..:::''"´::::::;;: -‐ ''"´￣￣￣￣ ` ､::::::::::::`::..､
〈::::::::::::::7´ / / ‐- /! / ＼:::::::::::::::':,
ヽ､＿,' ,' ./!ｧﾃ＜/| /! ‐､ ＼::::::::::::i 次回投下は、未定になりますので、
/ | |八__rﾘ `!／ |ｧt､ ,| , !::::::::/ また、告知をさせていただきます。
., ' ! ! '" 〈ｿﾊ/ ! ./ﾚ'-‐''´
/ | | ' ﾞ !/ﾚﾍ. なお、次回投下で第二章が終わり、第三章が始まります。
,' ,' .八 ﾄ､ ` ー ／,! ＼
| / ,'. ＼.∨|` ､,__, イ /| ヽ. 第三章からは、ついに六十四戦隊・・・
ﾚ' ヽ! /＞-‐ハ|` ｰ-‐ v'ｰﾚ'´￣｀r--､ﾉ_,ﾊ_ 加藤隼戦闘隊のお話になりますので、
）ｲ´ ＼ /ム」 /＞-─ ､こ また、よろしくおねがいします。
| ､ハ＼i |::::::＼.ア´ __, ＼
508 ：
◆E0.8YDkXYc[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:46:36 ID:TOOwY12E
___ .,, .---､
{ .{ .ヽ／／⌒)ﾉ
,;;ヽヽ/／;;-､ ﾉ
/;;;;;;;r､:i--ｧ;;;;;ヽ
,--''ﾆﾆﾆr代理ﾆﾆﾆ'''ｰｧ / | ））
（（ ,ﾍ, ｀て;;;ｷ;ｬ-λｲ;ｸ;;ｻ-ﾝ;;ﾘ/ヾﾅ
'､ノヽ ﾚﾘ;i ○ ○ iﾚﾘ/| .丿
/ {|｀!;ﾙ""r-‐￢"".ｲ/}| /{ それでは、皆様また会う日まで。
}ヽ {||.ヽゝヽ､__,ﾉ_ノ/|} /{
｀}`r,_{ﾉ弋.ヽﾛ/ ﾉ「{〆ﾅ{
.弋ﾄ-ｪ</|」-ｪナ{ノ
从-rｭrｭ-ｲ.ゞ
/;;;;`;―;;;‐´;;ヽ
./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ,
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀､
510 ：
名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:53:03 ID:biK66/uU
面白かった乙
また待ってるぞー
511 ：
名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:57:52 ID:J0dehDeA
おつー
まだドンパチがひどくない時期のせいか、なんかほのぼの
そりゃ新聞に載せてやるったらどこの部隊でも歓迎だよな。有り難いもの
512 ：
名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/08/19(金) 23:59:08 ID:nlFuqSGY
乙っす～
加藤隼――なんて胸熱
516 ：
名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2011/08/20(土) 00:48:40 ID:0t420/Ko
乙！
面白い戦記物だから次も期待してるよ～
第一部 第二章 中編オマケへ進む第一部 第二章 中編①へ戻るまとめ一覧へ
- 関連記事
-
