以下の内容はhttp://blog.livedoor.jp/natirouより取得しました。


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手塚マンガの共生する社会(子どもの未来社)

寄稿させていただきました。
小学生の時から愛読していた手塚先生の作品に
私が寄稿する日が来るとは。
夢のようでした。

「共生」という言葉が出てくるわけではないですが
半世紀以上も前に書かれた作品には
今の問題と通じるところがたくさんあり、驚きます。

私を含め、寄稿した方々の視点、以外にも
きっと発見が感じるところがあると思います。
ぜひ読んでください。





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「10歳からのカラダ・性・ココロのいろいろブック
変わるカラダのいろいろ編」
(ほるぷ出版)
に寄稿させていただきました。
(写真左、黄色の表紙)
障害のある人の性についてです。

私は20代の前半に、安達倭雅子さんの講演会を聞き、衝撃を受けました。
女性が置かれている現状と性について初めて知り、
それからというもの趣味が性教育になり
本を読んだり、講演を聞いたりして、一人勉強を続けてきました。

また私は「障害者に優しくしましょう」というよりも
「人は一人一人が違っているのがあたりまえ。
どっちがすばらしい、意味がある命ではなくて、科学的な違いがまず大切。
そして自分を大切にして、相手のことも大切にできる学びを。
嫌なことには嫌と伝えよう。
困りごとがあるのは、環境のせいなのだから、そのためのサポートを受けよう。」
が私のテーマでした。
それはまさしく包括的性教育のベースであり
私の想いと同じで、より性教育の分野にのめり込んでいきました。

そしてまさか本を出版する、お手伝いをするまでになるなんて!



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(↑作者のアクロストンさんと)


絵もポップでかわいくて、子どもたちの小さな悩みに寄り添う一冊です。
また「性とココロいろいろ編」ではDVやバウンダリーについても出てきます。
二冊セットで読んで下さいね。

しかしこの本、一般の書店には並びません。
ネット販売はされていますが。
いろいろな子どもたちが手に取れるよう、
図書館や公共施設に向けに作らた大型本だからです。
ネットで注文して読んでいただけるのも嬉しいですが
学校や地域の図書館に、2冊セットでリクエストしていただき
いろいろな子が手に取れるようになってほしいです。
また普段の生活の中の疑問や悩みが、わかりやすく書かれているので、
中・高校生、大人にもおすすめです。

性教育では、やってはいけないことはあるけれど、正解があるものではなく、
考えること、対話することが大切だと思っています。
今年はいろいろな人と学び合いながら、性教育に関することをやっていきたいです。









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1月27日(今年は木曜日)はミスタードーナツ創業の日。
この日の売り上げの一部が、障害者の奨学金に使われます。

ミスタードーナツを経営するダスキンは
今から40年以上前の1981年に「ダスキン愛の輪基金」を始めました。




日本国内の障害のある人を海外に派遣し、
リーダーを育成するための奨学金を提供しています。

またアジア・太平洋地域の障害者を日本に招き、研修を受けてもらい、
母国のリーダー育成支援もしています。


障害のある人は進学をあきらめないといけないことがよくあります。
ヘルパーがつけられず学校に通えなかったり、
階段しかなかったり、
教科書ベースで文字が読めない、書けない人には対応していなかったり。
学ぶこと、そのものが難しいのです

だからこそ40年以上も前から、障害のある人のリーダー育成に力を入れてきた
ダスキン素晴らしい!!
この愛の輪基金で留学した障害者たちは、運動を始め、
障害者のための自立生活センター(CIL)を全国に作り、
ヘルパー制度をはじめとする様々な制度を整えてきたのです。

ぜひぜひ、1月27日はミスドを食べましょう!!






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2021年は三冊の本の出版に関わらせていただきました。

 

まずその一つが

「差別はたいてい悪意のない人がする」


の帯コメントを書かせていただきました。
(大好きな清田さんと、尊敬する小島さん、望月さんのそばに私の名前が!笑)



大月出版のnoteに書評も書かせていただきました。





差別の問題を考える時、最近は「特権」とセットで考えることがあります。

差別を無意識にしてしまう人は、自分の特権、自分が普段の生活の中で困らない理由に気づいていないことが多いのです。

自分の便利さ、環境が、地位などが無意識にも、社会の中で優先されているからです。

差別について考えよう!ではなく、

自分と差別のかかわり、自分を顧みる一冊として読んでもらえたらと思います。

 

また差別を受ける側、女性をはじめとするマイノリティも、

自分があまりにも苦しいから、誰かを差別してしまうことがある、

という視点もうなづけます。

 

韓国で16万部売れたベストセラー。

これが広まる韓国ってすごいですね。

日本でもいろいろな運動が、これから展開されることを願います。

 

個人ががんばって、まわりや環境に合わせて変わるのではなく、構造を、社会を個人に合わせて変えていく。

ぜひ読んでくださいね。










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ただいま発売中の
「週刊朝日 12・10増大号」
(表紙はsnow man)
「最後の読書」に寄稿させていただきました。
週刊誌に書かせていただけるなんて、嬉しいです!







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東京パラリンピック開催中に
イギリスのBBCの取材を受けました。
英語でインタビューに答えたのは初めてでした。
よろしければご覧ください。







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【あまり書いていなかった社民党のこと】
包み込む平和の愛に溢れる山城博治さん。
尊敬してやまないチャーミングな福島みずほさん。
マイノリティの味方でいつづけるかっこいい大椿ゆうこさん。
私は今年の2月から社民党の常任幹事をしています。常任幹事といっても、会議に出席して、勉強させていただくといった形で、議員を目指しているわけでも、バリバリ政策を立てているわけでもありません。全く未経験で、党員でもなかった私にお声がかかったのは、一般市民で、女性でもあり、障害のある人の声を政治に生かしたいという社民党の方々の思いからでした。
私は沖縄出身というだけでなく、故大田昌秀沖縄県知事が、祖父の教え子だったので、社民党は小さい時から身近な政党でした。小学校1年生の時は、土井たか子さんの選挙演説を真似をしながら遊んでいたし、信頼できる政党だと思っています。だからお声をいただいたときには悩みましたが、沖縄とより繋がれると思い嬉しかったです。
私は新しいことを学ぶのが大好きなので、会議の度に発見があり新鮮です。党首の福島みずほさんはおもしろくて、強く、優しい方だし、1にも、2にも「ジェンダー平等」を掲げ、進んでいます。党には平和のために動き続けてきた方々がたくさんいます。その方々と繋がれるのはありがたいし、私には何ができるのだろうと模索中です。
しかし社民党の常任幹事だったことも、沖縄出身だったことも、障害者だったことも、女性だったことも影響し、4月の乗車拒否では大炎上。自分にとって誇りでもあったアイデンティティの全てが裏目に出てしまい、とても悲しかったです。マイノリティへの差別ってこんなにあるんだ、と初めて思い知らされました。だからより社民党のことも発信することができませんでした。
社民党はぶれずに平和のこと、人のことを大切にする政治をやり続けています。ただ、ぶれないということは、やり方が今の時代にあまり合わなかったり、古臭く感じる時もあります。しかしコロナ禍のパンデミックでより、新自由主義の今の政治は切り捨てだと感じる人もたくさんいるのではないでしょうか?一人一人の生活が大切で、格差をなくしたい、人を大切にし、今こそ平和が大切ではないでしょうか?
社民党は、立憲との合流案で、マンパワーが弱まったり、力がない政党のように見えるでしょう。ただ憲法改正に反対している唯一の政党です!私は改憲だけはなんとしても避けたい。国が人を支配するのではなく、いろいろな生き方を認める、そのサポートがある日本になって欲しいです。
今週末の選挙に、もしどこに入れようかまだ迷っている方は、比例区に「社民党」と書いてくれる人が増えたら嬉しいです。だって社民党をなくしたくないし、小さな政党の、人を、平和を大切にする想いを、政治に生かしたいからです。小選挙区で社民党候補者がいる区お住まいの方は、ぜひ一票をお願いします。

困っていること、つらいことはいろいろありますが、それを解決するひとつの方法が投票です。政治と自分の生活は身近に感じられないかもしれませんが、買い物する時の消費税や、学校に通う学費のこと、台風や地震がで故障した水道工事、遊べる公園や児童館を増やすこと、それもどんな議員さんがなるかで決まってきます。
また、社民党はサポーター制度をはじめ、年間1000円で入れます。政治のことはよくわからない、怖い、自分に関係ないと思うかもしれませんが、まずはサポーターになってみて、政治を学ぶ一歩にしませんか?
社民党サポーター - 社民党 SDP Japan





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2021年10-11月号
「暮しの手帖」に随筆を寄稿させていただきました。

歴史ある雑誌に載せていただき
嬉しさと
感謝の気持ちでいっぱいです。

いつもの私とはちょっと違う雰囲気に挑戦。

読んでいただけると嬉しいです。

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4日のJRの乗車拒否のブログで、私の言葉足らず、説明足らずだった点をいくつか補足させていただきます。

 

しかし、その前に一つ申し訳ないと思っているのが、この一件で、悲しみ、不安を抱える人が出てしまったことです。SNSにたくさんの誹謗中傷が書かれ、私以外の人も苦しみ、外出が怖くなったり、まわりの目をより気にしたりする人が増えています。(あえてその言葉をここで書くのは控えます)私の声のあげ方で、傷つき、不安でいっぱいになってしまった方々、本当にすみません。そしてこれから差別的、攻撃的な声に立ち向かうために、繋がっていくことを考えていけたら嬉しいです。

障害者に対する誹謗中傷、攻撃駅、差別的な言葉はやめてください。書いたことは削除をお願いします。障害があっても、当たり前ですが、電車に乗ったり、買い物に行ったり、旅行に行きたいのです。障害者にもやりたいことをする権利があり、人権が守られるべきです。もちろん誹謗中傷をする方々も、一人の人間なので、その人の人権が守られることも願っています。

 

以下は、SNSに寄せられた疑問に対する、私の考えです。前回のブログで分かりにくかった点や、書いていない部分もあったので、補足します

 

1,電車に乗っているのだから乗車拒否とは言えないのではないか?

小田原駅の駅員は私に「来宮駅まではご案内できません。熱海までなら大丈夫です」と言っています。「ご案内はできません」は、案内がないと利用できない車いすユーザーにとっては、利用できない、つまり来宮駅までの乗車を拒否されたのと同じです。

 

また1970年代の障害者運動のとき、「車椅子は電車・バスに乗れません」と乗車拒否された車いすユーザーたちが、声を上げ続け、電車に乗れるようになり、エレベーターができました。今回もその流れと同じだと私は思っていて、声を上げないと、何も変わらないと思っています。

 

今回私が声を上げられるのは、障害者差別解消法という法律があるだけでなく、40年以上も前から、電車やバスに乗るために運動を続けてきた先輩障害の方々のおかげです。私がいま電車やバスに乗れたり、ヘルパー制度が使えたり、車いすが支給されるのもその先輩方の運動のおかげであり、私もそれを守るため声を上げていきたいです。

 

2,熱海駅まで乗れたのだから、それも合理的配慮ではないか? 

私の目的地は来宮駅です。来宮駅まで行く方法を考えてもらうことが合理的配慮であり、熱海駅までの利用が合理的配慮になるとは思いません。

 

3,事前に下調べをしてから行くべき、駅に連絡をしてから行くべき、そしたらこんなことにはならなかったのでは?

 

私が事前に見たのは「JR 来宮駅」で調べたこのサイトです。

JR東日本:駅構内図(来宮駅) (jreast.co.jp)

こちらには「1F」の表示しかなく、無人駅であることも、車いすは事前連絡が必要なことも書いてありません。よって、いつもJRを利用するときと同様に、連絡をせずに向かいました。今までも、案内に時間がかかっても、また階段しかない駅でも、駅員がいつも車いすを持ってくれます。

 

ちなみに今回の一件で知ったことですが、「らくらくおでかけネット」というサイトがあり、駅の構造が詳しく載っていて、介助が必要な時の連絡先の電話番号も載っています。今回、初めて知りました。このサイトの情報がもっと広まるといいなと思います。

 

事前に調べて、連絡すると駅員も集まりやすく、私の待ち時間も減り、お互いにとっていいと思います。しかし、歩いている人たちが電車に乗る時に、駅が使えるかどうかを調べることはほとんどないと思います。「車いすなんだから調べるのは、仕方ない、連絡もしないといけない」というのは、改善していきたいです。なぜなら調べるのも、連絡するのも、手間も時間もかかることだからです。その手間と時間が障害者にだけ強制されるは、差別があるということと同じはないでしょうか。

 

4.無人駅に4人も人を集めると要求するのは無理があるし、駅員がかわいそう。

 駅員にはありがたいし、重い車椅子を持ってもらって申し訳ないとも思います。しかし、他の方法がなかったので、今回はやむをえなかったです。階段を持ってもらうのは危ないですし、駅員の体も心配ですし、本当は避けたいです。高齢者やベビーカーユーザーをはじめ、いろいろな人のためにもエレベーターができることを切に願います。

 

また日本はバリアフリーが進んでいるように見え、4割以上の駅、約半数の駅が無人駅になっています。サポートが必要な人は使えない、もしくは使いにくい駅が増えているのです。無人駅では、どうやったら、いろいろな人が使えるのか、もしくは使いやすくなるのかを、もっと考えていく必要があります。今回駅員の体や、安全性を心配している方は、ぜひ一緒に考えてもらい、みんなが乗りやすい乗り物を増やしていきましょう。

 

 

5.熱海駅で降り、タクシーや歩きで来宮駅までいってはどうか?

車いすが乗れるタクシーは、1か月前に予約して、乗れることが多いです。台数も運転手も限られていることが多いからです。熱海駅の車いすタクシーが、当日に連絡して、すぐに乗れるかは調べていません。そうなっているととてもありがたいです。しかし、私の今までの経験では、その日の予約で車いすのタクシーに乗れたことはありません。一か月前から探しても乗れなかったこともあります。また今回の移動は、私を含めて、5人の乗車で、タクシー2台にわけないといけないため、費用が掛かります。

熱海駅から来宮駅の徒歩では、私のマップでは1.6kmで、目的地が来宮駅だけなら、それもできたかもしれません。しかし駅に着いた後、ランチをし、来宮神社を見て、宿泊地までの移動があり、合計すると最低でも3kmは歩くことになると思いました。それは私も疲れますし、子どもたちにもきついと思いました。

 

6.感謝の気持ちがないのがおかしい

今回私が声を上げたのは、小田原駅の駅員も、熱海駅の駅員も、「車いすユーザーが電車に乗る」という想定があまりなされていないと感じたからです。そう感じた理由はいくつかあるのですが、一番最初に小田原駅で「来宮までお願いします」と言った時、一回は駅員は了承しました。来宮駅が階段しかない無人駅だということを、小田原駅の駅員は知らなかったのでしょう。

 

そして次に「来宮駅はご案内できないので、熱海まででいいですか?」と聞かれ、断ることが当たり前だと思っているような印象を受けました。車いすユーザーも来宮駅を利用することがある現実を、一緒に考えてもらいたい、会社として体制を整えてほしいと思い、交渉を続けることにしました。

 

小田原駅は新幹線も止まる駅で、利用者も多いだろうし、小田原駅から私のように観光地の熱海に行く人も少なくはないでしょう。熱海の駅事情を小田原駅の駅員さんも熟知してもらい、車いすの人が来た時にどうするかを、駅員だけでなく、会社全体で考えるきっかけになってほしいと考えました。

 

その後も小田原駅で、私が来宮駅までお願いしますと、交渉を続けても「熱海駅は一切、そういう手配はしないと言っています。」の一点張りでした。障害者差別解消法では、問題を解決するための方法を考える努力義務があります。「熱海駅は一切なにもしません。私たちも管轄外です」というのは努力義務にあたるのでしょうか?私には、努力しているようには見えなかったので、人を集めて下さい、小田原駅の駅員さんが一緒に行ってください、車いすが乗れるタクシーを探してください、と提案し、合理的配慮の形を提案しました。次に車いすユーザーが来た時の参考になるようにです。

 

そして熱海駅の駅員さんは丁寧、親切でしたが「今回は特別ご案内します」と言われたのを改善していきたいと思いました。私だけが例外で案内されるのではなく、今後も合理的配慮の一つとして、車いすユーザーがいたら案内することを努力義務の一つにしてほしいと願います。感謝をした人だけが恩恵を受けるのではなく、合理的配慮は当たり前にあってほしいと考えます。

 

そして無人駅だから、もしくは階段しかないから、という理由で、車いすユーザーは事前連絡が必要なら、小田原駅でも、熱海駅でも、それを教えてほしかったです。それを提示するのも合理的配慮の努力義務の一つです。「事前にこちらにお電話いただけるとスムーズです」と伝えるのもいい方法だと思います。しかし、今回、事前連絡に関しては、帰る日に私が、「次からはどうしたらいいですか?」と聞いたときにやっと伝えてくれました。

 

私が駅員に無理強いする印象を与えてしまいましたが、駅員に「無理です」「管轄外です」「今回は例外です」と言われ続けたので、私としては粘り強く交渉を続けるための姿勢でした。それが批判の対象になったことは残念ですし、他のやり方があるなら一緒に考えてほしいです。

 

7.声をあげるのは大事だが、この訴え方はおかしい。メディアを呼ぶのもやりすぎだ。

今回、小田原駅でも熱海駅でも、障害者差別解消法の合理的配慮の努力義務があまりなされていないと感じ、今後どうやったらそれが改善されるかを考えました。そのためには一人でも多くの人にこの現実があることを知ってもらい、車いすユーザーも電車に乗り、熱海旅行に行くことを可視化したいと考えました。そうしないと会社全体の体制はなかなか変わらないと思ったからです。それなのでメディアを呼ぶことを考えました。決して、駅員を非難するためではなく、会社として合理的配慮をより考えてもらうためのきっかけにするためです。

私が目立ちたくて、計画的にやったわけでは全くなく、交渉を続ける中でメディアに連絡しただけです。そしてこの数日で、たくさんのメディアが取り上げてくれ、今後より議論が活発になり、合理的配慮の考えが広まり、いろいろな人が利用できる、利用しやすい乗り物が増えることを願います。

 


8.コロナ禍に旅行に行くのはおかしい

 私も悩みました。しかし、わが子たちは、沖縄で祖父母に会うのを楽しみにしていたのに、それがなくなり、代わりとなる楽しみを作りたかったのです。車いす、かつ5人の旅行なので、公共交通機関で行けるところ。そして、感染リスクを減らすため、近場で、密にならずに、換気が十分にあるところ、と考え、平日に、来宮神社と、貸し切り温泉がある、駅から歩いて行けるホテルを選びました。私としては感染リスクが減らせるように考慮をしたつもりですが、もちろん感染する可能性はゼロではないので、そこは心配、非難されても仕方がないと思っています。

 

9.やってもらって当たり前という態度に違和感。

 私は交渉をし続けた私だけが、合理的配慮を十分に受けられるのは良くないと思っています。むしろ交渉して、粘らないと合理的配慮が受けられないのはおかしいです。誰でも、当たり前に、必要な時は合理的配慮があるべきです。そう願っているので、敢えて冷静な態度をとりました。今回交渉の末、対応していただけたのはありがたいですが、これが例外ではなく、今後も会社全体で考え、当たり前の合理的配慮として定着してほしいです。またいま、この障害者差別解消の合理的配慮の、企業への「努力義務」は「義務」に変わる動きがあります。だからこそよりみんなで考えていく必要があります。

 

そして、歩いている人たちが、毎回電車を利用するたびに、「駅員さん、ありがとうございます」と思っていても、それを言葉でわざわざ言うことはないように、障害のある私も同じ状況になるといいなと願っています。

 

 

合理的配慮を広めるための私のとった行動が、まだまだ不十分であったり、他の方法もあるとは思います。それも今後考えながら、障害のある人も当たり前に、気軽に、電車に乗って、旅行に行けるようになりますように。人権が守られ、声を上げる必要がなくなることが私の本望です。その日が早く来るのを願いながら、仲間を増やし、声を上げ続けていきたいです。







 


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久々の電車の乗車拒否にあいました。

本当に大変でした。クタクタでした。

長いですが、一人でも多くの人が読んでくれ、シェアしてくれると嬉しいです。

ちなみたまたま拒否にあったわけでなく、車いすユーザーだと今の時代にもよくあることです。

だから変えていくために、読んでもらえると嬉しいです。


 

41日、2日の一泊二日、ヘルパーさん、友だち、子ども2人、私の合わせて5人で、熱海の来宮に旅行に行きました。

本当は沖縄に行く予定が、感染者増加で泣く泣く諦め、代わりにどこか行きたいな、と思いました。

 

条件は、電車で行ける、移動距離が少ない、宿は駅から歩ける範囲で子どもが過ごしやすい。

そこで思いついたのが来宮、来宮神社!

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事前にインターネットで、来宮駅の構内図を確認し、1Fの図の表示しかなく、上りホーム側に階段が。

下りなら階段なしなのかな、と思い、行ってから考えようとなりました。

 

小田原駅→熱海駅→来宮駅のルートで行く予定が、JRは車いす対応に時間がかかることが多いので、余裕をもって、乗りたい時刻の30分前に小田原駅に到着。

小田原駅の改札で

「来宮までお願いします」と伝えると

駅員Aに「案内は15分前にするので、そのころにいらしてください」と言われる。

 

小田原かまぼこやお菓子を買って、再度窓口へ。

「お願いします」と伝えると

駅員Aに「来宮駅は階段しかないのでご案内ができません。熱海まででいいですか?」

と言われる。

私「いや、来宮までお願いします」

 

駅員A、どこかに問い合わせている模様。

駅員Bが出てきて「熱海まででいいでしょうか?」

私「いや、来宮までお願いします」

駅員B「階段しかないので、ご案内できません。熱海まででいいですか?」

私「いえ、私は30分前には来ていて、どうしてもこの電車に乗っていきたいです。駅員さん34人集めてもらい、階段を持ち上げてください」

駅員B「熱海駅はそのような対応はしていません」

私「どうにかお願いします。レストランもホテルももう予約しているので、この電車で行きたいです」

駅員B「少々お待ちください」

 

すでに乗りたい電車が行ってしまう。30分前には来ていたのに、、、

 

駅員C「来宮駅はお使いいただけませんので、熱海駅までで。その後はご自身でお考えになってください。」

私「どうやって?」

駅員C「タクシーなど」

私「ではタクシーを調べてください。車いすごと乗れるタクシーはだいたい1か月前の予約なので厳しいと思いますが」

駅員C「そうですか。では一応調べますが、代金はお客様負担で」

私「駅は公共交通機関です。駅員さんを34人、集めてくれませんか?」

駅員C「熱海駅は一切そのような手配は行っておりません」

私「ではCさん、一緒にお願いします。」

駅員「管轄外です。できません」

私「バリアフリー法がありますよね。車いす対応をお願いします」

駅員C「利用者3000人以下の駅は対象ではありません」

私「障害者差別解消法があり、エレベーターがない駅は、合理的配慮としてほかの手段で対応していただく法律があります。エレベーターを作ってほしいと言っているわけではなく、エレベーターがないならば、それ以外方法で対応する義務があります」

駅員C「現状としてできかねます」

 

このやり取りを、合計1時間繰り返しました。

 

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この間、子どもたちがずっと、一緒に立って、待っていてくれたことがありがたい。

改札に座る場所はなかったし、まさかこんなにも難航するとは。

買ったばかりのかまぼこ、お菓子が役に立ちました。

 

ちなみにこのやりとりは記録のため携帯で撮影しました。

 

タクシー会社の電話番号をもらいましたが、対応できるかは、わかりませんとのこと。

とにかく熱海駅まではいくしかないと、予定よりも1時間遅れて電車に乗せてもらう。

 

熱海駅に到着。

すると駅員4人が待っている!

駅長D「今回は駅長の私がいたので、対応させていただきます」

私「小田原駅で、熱海駅は一切対応しませんと言われたのですが」

駅長D「私がいたので、一緒にご案内します」

 

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熱海駅で伊東線に乗り換え、やっとの来宮駅到着。











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駅員4人で車いすを持ってもらい、階段を運んでもらう。私はヘルパーさんに抱っこしてもらう。

 

私「ありがとうございます。では明日の帰る時はどうしたらいいですか?」

駅長D「できる範囲でご対応します。

何時にお帰りですか?事前にお電話ください。(熱海駅の電話番号をもらう」

 

夕方、駅に電話をし、翌日の乗りたい電車を伝える。

 

翌日、乗りたい電車の30分前には、来宮駅に到着。すでに駅員さんスタンバイ。

 

私「次からはどうしたらいいでしょうか?」

駅長D「できる限りのご対応をします」

私「どうしたらいいですか?」

駅長D「では電話番号を調べ、後程、お渡しします」

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駅長D「ここが総合承りの窓口の電話番号です」

私「いつまでに電話すればいいですか?」

駅長D「いつまでというよりも事前に」

私「私は事前にホームページで来宮駅の構内図を調べてきて、階段のことがよくわからず、かつ連絡が必要なこともわかりませんでした。

私以外の人のためにも、もっと情報を広めて下さい。」

 

 

簡単にまとめると、以上のようなやり取りの二日間でした。

 

疑問なのが

・小田原駅と熱海駅が言うことまったく違ったところ

・どうして急に熱海駅の対応が変わったのか

・駅長Dさんは丁寧だったけれども、車いすへの対応をしたことがないようで、まったくわかっておらず、私が質問したら、それを調べ、対応してくれる形だった。

車いすユーザーは利用者に入っていないのか。

 

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そしてこの移動や交渉の合間に、新聞社数件に電話をし、帰る時は取材に来てもらったので、これから記事になる予定です。

JRへの取材依頼は最低一週間前だそうなので、新聞社としてはこれから取材をしていくと思います。

 




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正直、ここまでの乗車拒否は初めてでした。

階段しかない駅では、時間はかかっても、駅員を集めてくれ、持ってくれるからです。

車いすユーザーが利用者として想定されていないと、改めて痛感したし、これをもっと可視化していかないといけませんね


正直、私もここまでしたくありません。

交渉したり、記録を撮ったり、メディアに連絡したり。

せっかくの旅行がクタクタでした。

本当に疲れました。

 

でも声を上げていかないと何も変わりません。

しかも声を上げ続け、味方を増やし、一緒に考えてもらい、たくさんの人で動いていかないと変わりません。

車いすユーザーは確実にこれから増えるし、高齢者やベビーカーユーザーにとっても同じ困りごとがあるので、一人でも多くの人に知ってもらい、誰でも安心して使える公共交通機関になってほしいです。

追記にあたるこちらもお読みくだい↓

 

 


 

 













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