Fate/ Parkour Lines BACCANO!
(やる夫AGE さん まとめ)

ねらう緒、通称パルクル緒みたび。…と思いきやねらう緒はチョイ役で、
主人公は前作より引き続きの登場、バッカーノ!よりグラハム・スペクター
及びサブ主人公として、相州戦神館學園 八命陣(R18ゲーム)より、壇狩摩。
サーヴァントはファーマー、AAはドリフターズより、島津豊久。
壇狩摩のサーヴァントはキャスター、AAは東方シリーズより、秦こころ。
中編、安価スレ。
Fate/Parallel Lines という、
「ほぼ同じ登場人物で、別GMが聖杯戦争を行えばどうなるか」な
お祭り企画に男爵さんが参加した作品。通称パルクールライン。

直接の前作に当たる「ねらう緒は聖杯戦争でなんかするようです。」は
もちろん読んでおくべきだろう。
…ということはその前作と前々作も読んでおかなければだし、
神祇省云々の設定は中聖杯戦争第一作、
「やる夫は幼馴染を助けに聖杯戦争に参加するようです」からも読むべきだし…。
ええいもうリンク先の作品全部上から読んでいくといいよ!
きっと貴方の人生を楽しくしてくれる。保証します。

聖杯戦争企画、パラレルラインについては、
残念ながら参加作品が多すぎてさっぱり追えず。
異質でカオスで終わりがいつくるのかが大体見えてる王様ゲーム、
Fate/パラレルスギルライン
(このやる夫スレ、まとめてもよろしいですか さんまとめ)しか読めておりません。
収録作品@wikiへのリンクより、興味があるかたはどうぞ。

いつも行われている男爵さんの聖杯戦争とは、パラレルライン企画で設定された判定と
細かい設定や判定方法が違うらしく、作中で男爵さん自身が戸惑う部分も多い。
が、気にならない勢いで物語は動き、男爵さんが苦しみながらもGM裁定を下すので、
まとめで読む側としては読み物として楽に読もう。
…当時の安価参加者&GMの阿鼻叫喚はまぶたを閉じて想うとしよう。
全部間が…いや「摩」が悪かったということで。


以下の感想は、いつもどおり必ず読了後にお願いします。
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さあ始まった、あら残念パルクル緒は今回補佐役か。
前作で充分すぎるほど活躍したし、きっと影の濃い補佐役なんだろうなー…

…からの第一ターン、悪人同盟がさっそく瓦解するわ、
誤射姫が全力で土地管理者に喧嘩を売るわの熱いスタート。
摩さん、全力で味方のアサシン組に殴りかかったうえ、
「たいぎぃ流れになっちまったけえ」じゃないよ!そりゃあそうなるよ!
そのまま勢いに任せて骸さんに殴りかかり、裏切ったはずの大隊と共闘、
それでいて勝つとか本当にわけがわからない。
「キャスターが殴りかかっていって開幕二戦二勝」、
もはやこの言霊だけで笑えてくるからどしようもない。
ああっという間にアサシンは主人公組に食われて敗退するし、
男爵さんの聖杯戦争、いつにも増して展開が鬼のように早いな!

ぐらいに思ってたんです、まだここまでは。
…なんでキャスターが魔力-10とかでまたもランダム襲撃…?(答:摩)
しかもざっくりと少佐とフリットのバトルに突き刺さって、
少佐ではなくフリットの味方…?(答:摩)
しっかり技の効果は味方有利に刺さるし自軍は勝つし、
そりゃあこのはた迷惑さにフリットも手が出るわ!
右ストレートには呼吸困難になるほど笑わせてもらった!

の直後にそのフリットとバトルゥゥゥ!?
あかん…もう息が…笑い呼吸困難で死ぬ。
どうしようもなく不利のはずから結局勝つし…。
そりゃウリエルさんもボディーブローかますために顕現する言うわ…。
二人の合体奥義ダブルストレートは腹筋にとどめをさしてくれた。

そこからも、もう。
「あーこの情報不足の中、摩の考えと行動を読もうとすればそう読むこともできるなー」
と読みだけは評価するけれども、その方向がどんどん残念になっていく骸さんとか。
全部摩のせいなのに骸さんに騙されたと思うえりなさんとか。
策士策に溺れる、をダイス目の魔力によって完璧に再現される骸さんすげぇ。
摩との同盟後の行動なんて、どの選択肢もありうる選択だったのに、
安価ダイスで決めたら当然のように一番面白い方向に転がるし。

そして聖杯戦争にしては、脅威の速度で始まるラストバトル。
男爵さんの「誰か! こいつを! 原作に返せェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!」という
悲痛な?叫びがもう。プロットが破壊どころか、
まるで全ての目論見が摩のために動いていたかのような奇跡。
…女神様。なんですかこれは。
神主である男爵さんが、ランダムに身を任せるキャラを召喚したら
分霊でなく本体が呼ばれたというしかないこの状況。
遠い目をしながら笑顔で物語を追うしかありませんわ。

しかしシナリオ途中で、抑止力として置いていたはずの隠しボスに、
まさか自サーヴァントとの関係性がこんなに深いとは思わなかった。
農民と戦争概念の対峙、そして闘争本能をむき出しにして語る田吾作の
なんとかっこいいことか。魂が震えます。
そこからの突然生えてくる対抗存在設定も納得のクリティカル。
…作品の連載場所を、通称シェルターに変えてから直後の。
ああやっぱりな。女神は掲示板orスレに憑いていたんじゃなかった。
作者に憑いていたんだ…。
と参加者の全員が納得した、その直後にもう一度のクリティカル!
しかもキャスター。そりゃ参加者から大草原が生えるわ!愛されすぎだろうどこまでも!

と全員が突っ込みを入れた後、
まさかのエンディング聖杯中身決定判定でもキャスタークリティカル。
…はい。もう何も言えません。貴方が女神の化身です。
クリティカルって1/100ダヨネ…(白目)


総評。
なんかもう、全ていい感じに摩が解決した。
パルクル緒の介入する暇も、グラハムが表立って行動する隙もなく物語が進行したが、
恐ろしい勢いで願いも叶ったし、良し!
少々参加者の戦略部分でもめた部分はあったけれども、
引越し先(やるお板シェルター)を喜ぶ女神によって
いいようにかき回された後の、いつも通りの男爵さんの安定性とアドリブ回収。
盤面がぐちゃぐちゃになってからの、説得力を持ったインパクトのある一撃を喰らいました。
これが男爵さんスレ。これがここでの普通なんだ。女神はやっぱりここにいた。
摩の原作ゲームは未プレイでしたが、原作顕現と呼ばれたこのスレで、
彼に少し興味が沸きました。

あ、感想とは別の部分で。
もう電磁朗についての再登場はない、とのことでしたが、
英霊電磁朗でなくVR電磁朗の中の人には再登場して欲しいなぁと思っております。
プログラマとして協力していた、剣士一辺倒ではない現代人としての姿が好きだったもので。



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