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2012年11月10日

嗚呼! やる夫道から、やる夫はカタキのやらない夫を討つようです 第十話~最終話

第十話 ~夜神~

やる夫ライトが魏氏韓氏の動きに怪しさを感じてキル夫に建白しましたが、自信たっぷりのキル夫は意見を退けています。兵力差と陣形からは両氏の裏切りは不可能なはず。唯一、趙軍が魏氏韓氏と連携して打って出てくれば危ういところですが、そのための予備兵力をライトが指揮していて、充分に逆襲が可能な陣立てになっています。それでも不安を抑え切れないライトが魏氏韓氏の暗殺を言い出しましたが、キル夫の逆鱗に触れてしまいました。やる夫の目前でキル夫に恥をかかされたライトがキル夫の下から出奔してしまいました。やる夫に後事を託している辺り、ライトにも心に残るものがあるようです。ですが、ライトの出奔で予備兵力の指揮官がいなくなっています。如何にもなフラグが立ちました。

第十一話 ~運命~

春秋時代最後の戦いに決着が着きました。やる夫がライトの出奔をキル夫に報告しようとしたところで趙軍の逆襲が始まりました。堤を切って水を智氏の陣に流し込み、水と共に趙軍が攻めてきます。魏氏韓氏はそれに応じて裏切りを決めて左右から智氏の陣に襲いかかります。このような時のためのライトの後軍ですが、指揮官のライトが出奔してしまったため役に立ちません。本陣を包囲されたキル夫、自ら中軍を率いて趙氏に逆襲をかけようとしますが、ふとやる夫を見ていきなり殴りつけて気絶させ、勇士ジャギにやる夫を脱出させます。カナと田舎で暮らせと、果たせなかった夢を託したのでしょう。迫りくる智氏を目にしたできない子が弓兵に射掛けさせますが勢いは止まりません。弓兵の中にできない子がいると、却って目標を与えてしまいました。できない子の軍は智氏に迫られて壊滅、それを助けに来たやらない夫を目にしながらキル夫は討ち死にしてしまいました。智氏の滅亡と趙魏韓の独立によって春秋時代が終わりました。

第十二話 ~決意~

知伯キル夫を倒した趙譲子やらない夫ですが、長年のプレッシャーから解放された途端に壊れて来ています。キル夫の頭蓋骨を盃にして酒宴を催し、智氏の臣を容赦無く追い詰めています。謀臣のできない子が重症を負って引退して相談相手がいなくなった事も響いているのでしょう。趙譲子のイカれ具合が話題になった頃にライトができない子の屋敷に逃げ込んで来ました。謀臣がいなくなったやらない夫に仕えてやるとの上から視線、さすがに自信家のライトです。これを機会に、できない子はライトを推薦すると共に智氏の臣下への追及を辞めさせました。ジャギに連れ出されて趙氏の追及を避けて山に篭っていたやる夫、これを聞いてカタキを討とうとします。自らの死に場所を捨ててまでキル夫に託されてやる夫を救い出したジャギは田舎に戻ってカナと暮らせと言いますが、やる夫の決意は揺るぎません。古代で最も壮絶な復讐劇が始まります。

第十三話 ~それぞれの思い~

ライトが趙氏に仕えることになり、智氏重臣への追及も取り止めになって、趙氏の下世の中が落ち着いて来ましたが、そんな中でただ一人、趙譲子だけが壊れて来ています。智氏に成り代わって晋のトップに立った趙譲子ですが、権力者のプレッシャーに潰れそうになって、智氏キル夫の髑髏に話し掛ける日々を過ごしています。
そして心安らかに過ごせない人がもう一人、こちらはやる夫予譲。趙譲子が失業対策に屋敷を新築すると聞いて潜り込もうとしています。知伯の臣下への追及は取り止められたとは言っても一番の危険人物、元同僚のライトも行方を追っていたようですが、金糸雀の下に姿を現さないことから晋陽の戦いで討ち死にしたと判断していました。知伯関係者にはやる夫の愛妻ぶりは共通認識、妻に会いに来なければ死んだと判断するのも無理のないところです。

復讐に立ち上がるやる夫予譲が、権力者の孤独を噛み締めるやらない夫趙譲子の救いになるのですか。こういう方向に話を持って来るとは以外でした。でも、やる夫予譲のキル夫知氏の国士の恩、それを認めて後世に名を残すことになる趙譲子の三者をまとめて救い上げるには、こういう構成が一番に思えて来ました。

第十四話 ~復讐~

冒頭はやる夫拾って趙氏の屋敷の建築現場に引っ張ってきたモブの黒沢さんとやる夫の会話。黒沢さん、モブといいながらも渋い役回りでのす。某スレでも熱いモブ役で活躍していた黒沢さん、いかにも名脇役といった風情です。さて、まだ白目のままの趙譲子やらない夫、朝議が早々と終わったので新築の屋敷を見に行きます。馬車の中でもキル夫の髑髏に話し続けるやらない夫、もう壊れています。屋敷の出来栄えにご満悦のやらない夫、ついにトイレに向かいますが、そこには匕首を抱えたやる夫が待ち受けています。殺気が立ち込めているのに壊れかけたやらない夫は気付きません。でもさすがのライトが気付きました。トイレから引き摺り出されて来たのはやる夫です。何をしようとしていたかは言うまでもありません。ライトがやる夫を斬ろうとしましたが、なぜかやらない夫が引き止めます。おお、いつの間にか目に光が戻っています。義士であると言って許しキル夫の髑髏をやる夫に委ねました。カタキと狙われたことで逆に権力者の孤独から解放されたのかも知れません。これで終われば義士と心の広い領主の話になったのですが、予譲、趙譲子の関係はそんなに温いものではありません。予譲の復讐劇はまだまだ続きます。

第十五話 ~別れ~

冒頭はキル夫の髑髏を埋葬するシーンから。やる夫にも趙譲子の大器ぶりが伝わっていますが、恨みは晴れても義としての仇討ちを辞める気は無いようです。いつものけいおん!のお店もできない子から晋国名義で報奨を受けて趙氏関係者の出入り禁止を解除、やらない夫趙譲子の治世が受け入れられて来ています。

ひたすら義のために仇討ちを志すやる夫予譲ですが、先の暗殺未遂で顔が知られてしまい、迂闊には近づけません。そのため漆を浴びて姿を変え、炭を飲んで声を変えて趙譲子を付け狙います。変貌ぶりを確かめるために、以前の住まいの近くの市場で乞食として姿を晒しています。乞食に恵む人が大勢いるのは趙譲子の治世が優れている証拠、それでもやる夫の心は折れません。最初に見つけた知り合いはけいおん!の澪、あまりの変貌にやる夫とは気付きませんが、趙譲子が用意したという兵士の療養所を紹介して来ました。ここでも趙譲子の名領主ぶりを見せつけられています。そして、ついに金糸雀と遭遇、妻にもその姿が判らなかったというのが原作史記刺客列伝の記述ですが、金糸雀の最後の台詞、あれはやる夫に伝える言葉でしょう。やる夫にはしなければならないことがあるのを知った上でのあの台詞、金糸雀の愛が伝わってきます。

本編の後でスレ主がネタバレ内輪話を暴露していますが、才能ある人はすごいですね。原作刺客列伝の一言、「其妻不識也」が気に入らなくて作ったのがこのスレなのだそうです。そのため原作では存在感のなかった妻金糸雀が強烈に表に出して来たのだそうです。物語を書く人はすごいものです。そういえば、宮城谷昌光は「車」 の一文字から湯王伊尹の小説を一本書き上げたとか言っていました。スレ主、勝負できますね。


ついに最終回、と思ったら最終回の予告編でした。内容はAAカット集、懐かしのAAに混ざって見たことのない新しいAAも入っています。黒沢さんが置いてきたと言っていた村一番の娘さんは翠星石でしたか。やる夫に言われた通りに村に戻って翠星石と暮らすことになったのですね。せめてのハッピーエンドでしょう。

最終話 ~士は己を知る者の為に死す~
市場から立ち去ろうとするやる夫に声が掛り思わず反応してしまいました。声を掛けてきたのは友人のできる夫、妻にもバレなかった(?)のにできる夫にはバレてしまいました。義のためにやらない夫を討つというやる夫を見送るしかありません。やる夫がやらない夫の屋敷の近くで乞食をしてやらない夫の行動予定を聞き込みます。そして新領の見回りに行く事を聞きつけると、堺の橋でやらない夫を待ち受けます。心静かにその時を待ち受けるやる夫ですが、馬車の馬がその異様な気配に気付いて歩みを止めてしまいました。橋を調べると見つかったのは皮膚病に侵されたような異様な姿の人物、それでも趙襄子一行にはやる夫だと判ったようです。やらない夫の前に引きずり出されたやる夫に、やらない夫趙襄子が范氏と中行氏を見捨てたのに何故キル夫だけには義を貫こうとするのか問い質します。その答えが国士の恩、国士として扱ってくれたからには身命をなげうって報恩しなければならないのだと。

しかし今回も暗殺に失敗、せめて趙襄子の衣に斬りつけて義を果たしたいというやる夫予譲に趙襄子は衣を与えます。ライトが衣を与える役を買って出ます。近づいたところに切りつけられるのを恐れたのでしょう。月にとってはその能力を見込んでくれた趙襄子に国士の恩を思っているのでしょうね。やる夫は衣に斬りつけてから自刃してしまいます。これこそが二千年の時を越えて残る仇討の物語というものです。これを聞きつけた志のある人々はみなその行状を惜しむのでした。黒沢さんと翠星石のAAがここで出てきました。モブのはずの黒沢さん、最後まで良い役でした。当時の人ばかりではなく、後の世にも予譲の生き様に共感した人は多いかと、「豈不憚艱險,深懷國士恩」のお方もきっと予譲に思い入れがあったのでしょう。

感想を読み返してみたら始まったところでやる夫であの壮絶ぶりが表現できるのだろうかと心配していましたが、とんでもない、見事なまでに表現されていましたね。本来のやる夫は金糸雀といちゃラブするのが本性だったのでしょうが、そういうやる夫が国士の恩に報いるために変貌していく様子が見事に書き上げられていました。スレ主の腕に脱帽です。 


2012年11月02日

泳ぐやる夫シアターから、AAで学ぶ南北戦争への道 第8回~第14回

第8回 遥かなる理想郷

新大陸に渡ってきた人は、それぞれに理想郷を夢見て渡ってきた訳ですが、その姿は人それぞれ。商品作物の栽培に適していた南部には貴族や大商人の子弟といった初期資本をそれなりに持った人間の移住が多く、大農園持ちの領主による支配構造が成立していきます。社会的には本国の延長ですね。後には清教徒革命での亡命者も移住して来ますが、基本構造は変わらず、イギリスの上流階級の生活を新大陸で実現していきます。イメージ的には風と共に去りぬのオハラ家、アイルランドからの移民という設定でした。大農園の働き手を最初は移住者に求めたようですが、土地が余っている新大陸では移住者は自分の土地を持って働くことを選ぶので、農園での働き手が確保できません。その解決法として持ち込まれたのが黒人奴隷です。まあ、当然ですが、奴隷を抱えるほどの大農園を経営するのはごく一部で、大半は小規模な個人農園で暮らす貧民層だったようです。

中部はニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルバニアの諸州、このあたりは元々がイギリス以外の植民地だったところで、宗教的なマイノリティが多く移住して来たちいきです。有名なのがペンシルバニアのクエーカー教徒、その教義から奴隷解放運動に貢献する事になるようです。最後が北東部、いわゆるニューイングランド、気候的に農業には向かず、林業、漁業、造船が発達していった地域です。当時のニューファンドランド沖の浅瀬、物凄い量のタラが取れていたみたいです。タラ岬(Cape Cod)なんていうのがあるのもその頃の名残りでしょう。住民の多くは本国で迫害されていたピューリタン、その教義から働き者かつ家庭大切にするという風が強いちいきです。独立頃力を持っていたのは農場が発達していた南部と中部、北東部は貧しい土地でした。その分、労働者の不満が爆発しやすいところ、独立戦争の火蓋が北東部で開かれたのにはそういう背景もあるようです。

第9回 改革と革命

今回は、建国したての合衆国の動きを初代財務長官アレキサンダー・ハミルトンを中心に追って行くようです。まず手をつけたのは旧体制の下で発行された公債の整理。責任のある新政府としては義務ではあるのですが、暴落した公債が一部の投機家に集まっており、更に豊かな南部諸州では既に償却済とあっては素直に頷け無いところです。南部の反対派を切り崩すネタになったのが新首都の設置場所、これを南部に置くことで南部の議員との妥協が成立して財政改革案が通過しました。次の改革は中央銀行の設立、これまた北部の商業の振興策で南部の役には立たないと反対されますが、ワシントンのバックアップでなんとか成立します。そして、最後の改革が産業振興のための関税と助成金の制度、これまた南部の反対で関税制度は通ったものの助成金の方は拒否されています。

これらの一連の改革で中央集権化と中央政府の強化が進んだのですが、これらの改革は商工業が中心の北東部に有利な政策であり、南部では無視されているという意識があったようです。そんなところに、ハミルトンは国庫の充実のために酒税を掛けてくると中部、南部の猛反発を受け、農民の暴動騒ぎを引き起こしてしまいました。まあ、この所為でアメリカの田舎というと密造酒、というイメージができたのですがね。
Copper Kettle という歌では1792年から税金払ったことが無い、と自慢しています。こういう一連の改革への賛成派と反対派から初期の二大政党が出現してきます。北東部地盤、中央集権、商工業優先、親英の連邦党と、南部地盤、州の独立性、農業優先、親仏の民主共和党です。合衆国はしばらくはこの二大政党の綱引きで政治が揺れていくことになります。

旧大陸ではフランスの革命が暴走して国王を処刑してしまいます。フランス系AAはフランス革命スレ準拠ですね。これに対して危機を覚えた旧大陸の王政国家が対フランスで同盟を結び、フランス革命戦争が勃発しています。合衆国はこれに対して親英派と親仏派が抗争、外交がふらつきます。国家としては中立を宣言したものの、イギリスの対仏封鎖の影響を受けてきます。再度のイギリスとの戦争の危機にジェイが特使としてイギリスに赴き条約を締結して来ました。あまりに親英的だと批判を受けますが、またまたワシントンの後押しで批准され英国との戦争は回避されました。そして1796年、合衆国の英雄ワシントンが引退します。ワシントンの引退演説が上げられていますが、これは素晴らしいものですね。国を思い将来を見据えた名演説です。ワシントンが引退し死去して18世紀が終わり、19世紀に移っていきます。

フランスでは革命の混乱の中で独裁者ナポレオンが頭角を表して来ています。合衆国では新たに得た西部、アパラチア山脈の西側、ミシシッピ川に至る領域の開拓が進み、18世紀の内にケンタッキー、テネシー州が成立していきます。西部はやはり連邦党には反対する立場で連邦党の衰えが目立ってきます。フランスの独裁者になったナポレオンは植民地帝国の復活を目指して新大陸に目を向けてきて、合衆国はフランスとの抗争に巻き込まれていきます。まずは英米の貿易の妨害に出て来たフランスに対して合衆国は海軍を創設し海上貿易の保護に乗り出します。愛読のKyddシリーズでは主人公が出来立ての合衆国海軍に連絡士官として招かれるシーンがありました。海軍を作ろうとする政府と反対派の動きも描写されていました。さて、海軍創設とともに建造されたのが六隻の大型フリゲート艦、今後どころか現代に至るまで活躍していきます。

しかし、アダムス大統領の露骨な親英反仏路線は南部、西部の反発を生み、次の大統領選挙では民主共和党のジェファーソンが当選し、南部西部の自営農民を基礎とするジェファーソンデモクラシー時代が始まります。ジェファーソンの時代、西部の開拓は推し進められ、オハイオ、インディアナ、ミシガン、イリノイ州が成立していきます。さて、旧大陸の混乱は大統領が変わっても合衆国を巻き込んできます。まずはバルバリの海賊による襲撃事件、これに対して合衆国は海軍と海兵隊を派遣、海兵隊賛歌のトリポリの海岸の元ネタですね。ここもKyddシリーズに登場していました。次に起きたのはカリブ海、フランス領ハイチでの黒人奴隷の反乱事件、そしてナポレオンによるスペインからのルイジアナ領域の分離割譲。ここで言うルイジアナはミシシッピ川からロッキー山脈に至る広大な領域です。ナポレオンはハイチを拠点にルイジアナを支配するつもりで、ハイチにルクレール将軍を送り込んで来ます。これに対してジェファーソンは民兵を召集しミシシッピ防衛体勢を固めます。しかし、フランスの目論見は送り込んだ軍勢がルクレール将軍ともに黄熱病で壊滅して崩壊してしまいました。しかも間の悪いことに旧大陸では和平が破れて戦争が勃発というか再開してしまいます。方針を変えたナポレオン、ニューオーリンズの港湾使用権で揉める合衆国にルイジアナの売却を持ち掛けて来ました。大使と特使は独断でこれを了承、ジェファーソンもこれを追認して、合衆国の領土は一気にミシシッピ川からロッキー山脈まで拡がることになりました。

広大な領土を買い取ったものの、実はどういう土地かを全く知らなかった合衆国政府、西部への探検隊、ルイス・クラーク探検隊を派遣します。先住民の女性サカガウィアを通訳として雇って大平原の諸部族の友好を取り付けた探検隊は西へ西へと進みロッキー山脈を踏破してオレゴン川を下りついに太平洋岸まで達します。この探検で得られた情報は以降の西部開拓の基礎資料になっていくようです。素晴らしい大探検ですね。コメによるとこれをネタにした映画があるとか、ぜひ見てみたいものです。で、サカガウィアの名前で検索掛けてみたら、合衆国海軍にルイス・クラーク級補給艦なるものがあって、その二番艦の名前がサカガウィアなんですね。まさに建国神話の世界です。ちなみに九番艦の名前がマシュー・ペリー、開国を迫ったペリー提督の名前が付いています。どうやら探検家の仲間とみなされているようですね。

さて、衰えていく連邦党ですが、指導者のハミルトンが、民主共和党のアーロン・バーとの諍いから決闘騒ぎを起こして命を失います。指導者を失った連邦党の凋落は確定的になりました。そしてついに合衆国も旧大陸の戦争に直接巻き込まれることになります。次回は1812年の戦争、第二次英米戦争の勃発です。

旧大陸ではナポレオン戦争が勃発、合衆国は当初中立を維持して戦争当事国双方を相手にした貿易で利益を上げていました。しかし力の無い者の中立は破られるのが世の習い、艦隊の人手不足に困った英国艦隊は米国艦相手に強制徴募を掛けてきます。まあ、某小説では領事に金を渡せばいくらでも合衆国旅券を発行してくれたとか言いますから、実際にはどっちもどっちだったのでしょう。合衆国の領事クラスの質の悪さは後々まで尾を引きます。これだけでも対英世論が悪化しているところに追い打ちを掛けるように、バージニア沖を航行中のUSSチェサピークがHMSレオパードに攻撃され乗組員を奪われるという事件が起きました。沸騰する世論の中でジェファーソン大統領は戦争当事国双方との通商を禁止する法を定めましたが、今度は海外貿易で成り立っている北東部諸州が反発してきます。世論の支持を失ったジェファーソンは退き、トーマス・マディソンが次の大統領として立ちます。

大統領に就任したマディソンの治世は当初から英国との関係悪化が重石になっています。議会も独立戦争を知らない若手が対英強硬論を煽っています。そんな時に北西部領土での先住民との戦いで英国製の銃が見つかりました。普通に売買されただけなのですが、英国が先住民の反乱を煽っていると世論が沸騰し、1812年、合衆国はついに英国に宣戦します。
宣戦した合衆国は、旧大陸に手を取られて手薄なはずのカナダ侵攻を目論見ます。独立戦争の時も同じことを狙って失敗したのに懲りない方々です。初動はボロボロ、英国は即座に防備を固めたのに合衆国側は国境線の要塞への連絡が遅れ、何もしないまま要塞が陥落しています。デトロイトからの侵攻軍は先に砦を急襲されて降伏、中央軍もエリー湖を渡ったところを襲撃されて壊滅、北東部から北上する予定の軍いたっては民兵が命令拒否。カナダ侵攻作戦は始まる前に崩壊しています。旧大陸ではナポレオンがモスクワ前面で敗退、手一杯のはずだったイギリスに余裕が生まれて来ました。マディソン大統領、目論見が外れっ放しです。狼狽えるAAが実に良く似合っています。

第12回 最後の英雄


開戦とともに英国海軍は合衆国沿岸を封鎖しますが、先に建造された大型フリゲート艦が活躍し封鎖を打ち破ります。特筆すべきはフリゲート艦コンスティテューション、英国海軍のゲリエール号、ジャワ号を打ち破り名を馳せます。そして付いたあだ名がアイアンサイズ、頑丈な北米オークの船体が英国海軍の砲撃を跳ね返したところから付いたあだ名です。ちなみに
コンスティテューションは未だに現役艦でボストンに係留されています。是非一度は見に行きたい船です。しかし翌年になると増援を受けたイギリス海軍によって封鎖が強化され、合衆国の通商は壊滅してしまいます。この辺りはオーブリー&マチュリンシリーズが詳しいところ、ジャワ号に便乗しているところを拿捕されてボストンで捕虜生活を送り、シャノン号に逃げ込んで脱出、という設定になっています。

さて内陸では合衆国が懲りずにカナダ侵攻を狙っています。まずはイギリス軍に奪われたデトロイト砦の奪還を目指します。デトロイト砦を守るのは
プロクター准将、テカムセ。ウィンチェスター准将率いる先遣隊がデトロイトに向かいますが、デトロイト南方のフレンチタウンを脱会したとろこにプロクター准将、テカムセに襲われて先遣隊が壊滅してしまいました。本隊を率いるハリソン将軍は南方のメイグス砦に籠城します。プロクター准将とテカムセはメイグス砦を攻め立てますが、守りが堅く抜けません。ここでカナダの防衛を優先したプロクター准将は一旦兵を引き上げます。

さてそのころ、エリー湖では米英の建艦競争が繰り広げられています。エリー湖はカナダの英軍の主要補給路、ここを抑えれば英軍の活動を抑えることができます。エリー湖の艦隊を率いるのはアメリカ側はオリバー・ハザード・ペリー大佐、黒船のマシュー・ペリー提督の兄です。先に艦隊の準備が整ったのはアメリカ側、9隻の艦隊で出撃します。こうなるとイギリス側は数で負けていても放置できずに対抗して出撃しますが、イギリス艦隊は6隻で出撃します。しかし新兵器カロネード砲(短射程大口径の砲ですね)の威力と数の前にイギリス艦隊は壊滅、エリー湖の制海権はアメリカが握ることになりました。ちなみに、アメリカでペリー提督というともっぱらエリー湖の海戦のオリバー・ハザード・ペリーの方が出てくるみたいですね。イージス以前の最新鋭のフリゲート艦のクラス名がオリバー・ハザード・ペリー、弟の方は補給艦の9番艦ですから随分な差です。もっとも補給艦の方の艦名は探検家シリーズになっていますので、探検家としての評価の方が高いのかもしれません。

エリー湖の制海権が失われたことを知ったプロクター将軍はデトロイトから撤退していきますが、その途中合衆国軍の追撃を受けます。戦況が不利と見て取ったプロクター将軍は早々に退却していきますが、テカムセは故地を捨てることは出来ないと最後まで奮戦して死んでいきました。タイトルの最後の英雄とは先住民を糾合し合衆国と対等の国を作る可能性のあったテカムセのことだったのですね。ちなみにテカムセでググったら本人よりも先に「テカムセの呪い」が出て来ました。そういえば、レーガンが大統領になった時に随分と騒がれていました。でも、1980年のレーガン、まあ未遂事件はありましたが、に2000年のブッシュと無事でしたから、呪いも解かれたようです。次は2020年、誰でしょうね。

おまけといった感じで南北戦争で活躍することになるシャーマン将軍(日本的には戦車の名前の方が有名ですね)が出てきていますが、この方のミドルネームがテカムセ。そして続いて英米戦争での民間人被害の話が出てきていますが、合衆国的に最たる被害を出すのは南北戦争で、そこで徹底的にインフラを破壊して南部の継戦能力を奪ったのがシャーマン将軍ですから、きつい皮肉になっています。さて短期決戦のつもりで始めたのに戦争はもはや3年目、合衆国、英国はどう対処していくのでしょう。

第13回 首都炎上

1814年、旧大陸ではついにナポレオンが退位し永きに渡ったナポレオン戦争が終結しました。こうなると英国の全戦力が合衆国に向けられるのも時間の問題、合衆国は英国との和平交渉を始めます。しかし、強気のイギリスが出して来た要求はオハイオ川以北の北西部領土の先住民への割譲を求めるもの、到底合衆国が受け入れられるものではありません。要求を拒否されたイギリスは交渉への圧力として新たな攻勢をかけてきます。それはカナダからニューヨーク方面への攻勢、海上から首都とボルチモアを狙う攻勢、そして西部の物流の拠点ニューオーリンズを狙うものとの三方向からの攻勢で、これで合衆国を締め上げようというものでした。

まずは首都、ボルチモアへの攻撃、イギリス艦隊は周辺の街や村を破壊しながらチェサピーク湾に侵入し、上陸部隊を首都ワシントンに差し向けます。ワシントンDCでは、敗走してくる民兵の姿に住民が逃げ出します。ついでにマディソン大統領も奥さんを残したまま逃げ出してしまいます。まあ、放り出して逃げたのか後始末を頼んでいたのか、真相は藪の中ですが、見栄えのいいものではありません。この日ワシントンDCは焼き討ちを受けて大統領官邸も含めて焼かれてしまいました。その焼け跡を誤魔化すために白く塗ったのがホワイトハウスの由来なのだそうですが、どこまで本当なのでしょうね。

ワシントンDCを陥した英軍は次にメリーランドの州都ボルチモアを目指します。合いの手が入っていましたが、如何にもな負けパターン突入です。英陸軍部隊は途中のノースポイントの町に陣取った米民兵隊に引っかかります。これはボルチモア防衛体勢を調える時間稼ぎの足止め部隊、いつものパターンになってきていますが、米軍のライフル部隊に狙撃されて指揮官が討ち取られてしまいました。陣地を抜いてボルチモアに着いて見れば防備は完璧、英軍は強襲を断念して海軍の支援を要請します。
ボルチモアを守るのはマクヘンリー砦、英艦隊は砦に向けて25時間に渡る艦砲射撃を行ないます。砲撃の夜が明けた時、マクヘンリー砦には朝日の中で星条旗が翻っていました。これも第二次英米戦争の名シーンです。何と言ってもこの時の詩が合衆国国歌になっている訳ですから。マクヘンリー砦の攻略に失敗したイギリス軍はボルチモア攻略を断念して撤退して行きました。

なお、「星条旗」、今は四番までになっていますが、かつては五番まであったとアシモフのエッセイに出ていました。悪辣な侵略者イギリス人を貶しまくっている連だったとか、同盟締結後に封印されたと書かれていました。気になってググって見たのですが、中々強力な封印のようで、封印された連は見つかりませんでした。

次は北方戦線、イギリス軍はカナダからニューイングランドを目指して南下してきます。コースはいつものシャンプレーン湖からタイコンデロガ、サラトガのコース、独立戦争以来何度目でしょうね。米軍はシャンプレーン湖に軍艦を浮かべて南下してくる英艦隊を待ち受けます。錨下ろして固定砲台化した米艦隊の接近戦に敗れて、イギリス軍はカナダに撤退して行きました。こうしてイギリスの三方向からの攻勢は、二つまでが挫折してしまいました。残るは南方、ニューオーリンズの戦い、アンドリュー・ジャクソンのピクニックは次回持ち越しです。


今回の主人公はアンドリュー・ジャクソン、アイルランド系でアパラチアの山の中の生まれとくればアメリカ的には貧乏人のテンプレです。独立戦争で家族を失い、孤児の身ながら勉強して弁護士に、AAがアレなせいもありますが、こういうお方の判決だと誰も逆らえませんね。おまけでちらっとやらない夫が出てきましたが、他のところでも同じ役で出ていたということは役柄確定なのでしょうか。本格的に出てくるのはまだ先ですが、期待のキャスティングです。政治家、大農園の主として頭角を現してきたジャクソン、第二次英米戦争ではテネシーの兵を率いて、テカムセに煽られた先住民クリーク族との戦いで名を上げます。そしてついにイギリスの南方軍、ニューオーリンズ侵攻軍への迎撃に向かいます。

ですがニューオーリンズについてみれば戦争準備は皆無、州議会はイギリスへの降伏を検討している始末です。ジャクソンは議員を拘束し、市民を勝手に徴兵して軍に組み込み、カリブの海賊まで引き入れます。AA的にはナニな海賊氏ですが、史実的にはジャン・ラフィット氏、部下1,000人ばかりを引き連れての参陣だそうですから、相当の戦力です。更には黒人奴隷にも銃を持たせて軍に引き入れています。叛乱されたらどうする、に返した答えが自信あふれるアメリカ人といった感じの代物ですね。ニューオーリンズ近郊に上陸してきた英軍をまずは夜襲で出迎えて、その間に防衛ラインを構築、霧の中を迫ってくる英軍に陣地から砲火を浴びせて撃退してしまいました。

このニューオーリンズの戦い、とある高校の先生が歴史教育のための歌を作ったとかで名曲になっています。でもって
それをレゴアニメにしたもの、中々に素敵です。これが映画版になると海賊のジャン・ラフィットが主人公のバッカーニアでのニューオーリンズの闘いのシーン、馬に乗っているのがジャクソン将軍ですね。押し寄せる戦列歩兵を陣地からケンタッキーロングライフルで打ち崩すというのは英米戦争のテンプレートになっています。ところでこの後の消息が不明になる海賊のラフィット氏、最近読んだコレエティエンヌ・ジェラール氏と一緒に登場していました。姫様を守る騎士が豪勢です。

こうしてイギリスの攻勢はすべて失敗してしまいます。ただ、実際にはこの時にはガンで和平条約が締結されていたのですね。ボルチモア攻略の失敗とニューイングランド攻略の失敗で英国にも戦争を続ける余力が無くなっていたようです。ですが当時のこと、ベルギーで条約が結ばれてもそれが新大陸に伝わるのに相当時間がかかったわけで、ニューオーリンズの戦いでの犠牲者にはたまらない展開だったことでしょう。さて結局は戦前の状態に戻るだけの結果になった第二次英米戦争ですが、これによって始めて合衆国という国が一致団結したと言われています。またこの戦争で英国との貿易が途絶したためにアメリカの産業基盤が形成されていったという面もあるようで、これを第二次独立戦争と評価する人もいるようです。さて次回からはこうして独り立ちした合衆国の発展を追い駆けていくようです。

 


やるぽんから、やる夫は青い血を引いていたようです  第60話~第61話+短編


冒頭は月とさやかちゃんのイチャラブからスタート。先に帰って良いと言われてもウキウキのさやかちゃんに対して沈み込む月、やる夫が忙しいのに手伝いの役に立たないことを悔やんでいます。こういう見方ができる辺りが信頼できる従者の証、そういう視点に気付かなかったさやかちゃんが月に惚れ直したようです。さやかちゃんの好意にやっと気付いた月が焦り出してとんでもない台詞を口にしています。これはこのまますすむかと期待したのですが、案の定邪魔が入りました。今回のおじゃま虫はシモンに真紅、二人とも左腕に怪我している状況でどうやって手を繋ぐつもりなのと厳しいツッコミ。そもそも公都の町中で人目も憚らずにいちゃつく時点で問題ありです。さやかちゃんは泣きそうになるし、月の胸にはクリティカルヒットが決まりました。

次のシーンは王宮、姫様方がルルーシュに会いにきています。持って来たのはネルフとジオンの国境紛争、巻き込まれた王子達の初陣の報告書のようです。姫様方が最初に気にしたのはどっちの勝利かというところ、しかし残念な王子を卒業したルルーシュの視点は違っています。やる夫ポップに領主の視点で報告書を見るように命じました。ポップが一番に気にしたのはアプサラス村の生き残りの数、最終的に戦闘可能で残った人数が13人という所に注目して来ました。小さな村にとってこれは存亡の危機です。メドローアでは非戦闘員の避難がうまく行きましたが(目立たないですが竜児の功績ですね)、村の中で本格的な戦闘になったということは農地に水利、インフラも相当に破壊されているはずです。そしてネルフでは王子親衛隊が壊滅ですからね。ただ王子に初陣で箔を付けるためとしては被害が大きすぎます。問題なのは現場の王子達よりもそれを命じた宮廷の方、ただ、時代的にはネルフジオンが当たり前で、領地領民の先にまで目が届くルルーシュが傑物ということでしょう。出て来た頃の残念王子が見事に成長したものです。と、ここで終わっていればルルーシュ格好良いね、になったのですが、ルルーシュに惚れ直したらしい姫様方、ルルーシュに相応しい姫になるため暫くフェイトに留まって見聞を高めると言い出しました。押し掛け嫁候補達に追われる生活がまだまだ続くようです。

広間の外では王子王女親衛隊にスザクが嫁談義、ていと君は良い嫁さんが決まったところですが、王子親衛隊の面々には浮いた話からは蚊帳の外、まあ話があっても王子が独り身の内は遠慮がありそうです。そういう点では侍女の皆様も同様、スザクがヴィルヘルミナさんを嫁き遅れ呼ばわり、この後のお仕置きコースが確定でしょう。

次のシーンは公都のキルバーン屋敷、謹慎中のルカにあーみんが面会に来ています。というか、ニューソクデ家の立場の表明、言い渡しに来たようですね。ニューソクデ、メロドーアのマジック家、両殿下親衛隊にルルーシュ本人までが打ち揃ってできる夫を擁護すると宣言しています。言葉はきついものの冷静に話していたあーみんですが、屋敷の外に出たら竜児を相手に罵詈雑言、そういえば、できる夫やる夫だけじゃなくあーみんもいきなりの政略結婚以来怒涛に巻き込まれていましたね。本当にいい加減落ち着く機会があっても良さそうなものです。

領地の見回りから戻ってきたバーサーカーさんが書庫に篭って何やら調べだしました。川向こうの駒城で木が伐られている様子、この時代木は戦略物資ですから気になるところです。おまけに何やら船着場の補修らしきことをやっているとなると駒城の侵攻の予兆かも知れません。バーサーカーさん、過去の記録から駒城の動きを判断しようとしているようです。バーサーカーとイリヤが育ててきた雛見沢を守る努力は欠かさないようです。でもこれ、駒城戦の伏線にしか見えまえん。以前に駒城が出て来た話では新城さんとヤンがまずはフェイトとか言っていましたから。いっそ、なのはさんが暴走してジオン戦でもおっ始めてくれればフェイトとしては安心になるのですけどね。

やる夫の元に届いた手紙でやる夫シモンライトのビッパー村三人衆が切れてしまいました。ということはクロコダインの件でしょうね。城に上る前に公爵の屋敷によっていくとあからさまに喧嘩を売りに行きそうなやる夫にあーみんが抑え役で付いていきます。本当に出来た奥方ですな。さて、公爵の屋敷といっていましたが、行った先はランサーのところでした。まあ、縁やらなにやらで直接文句つけるよりはましでしょう。が、ランサーは体のいい殴られやく、とばっちりもいいところですが、元凶が母親となると知らんぷりもできませんね。それに先の歓迎会での裏切りもありますし、半分はその時の恨みを晴らしにきているのかも知れません。一応は内向きのネタなので今後はあーみんが窓口になるということでやる夫を抑えました。というわけで本日はやる夫は急病でお休み、言い訳係はランサーが押し付けられました。

王宮ではランサーがルルーシュに急病を伝えていますが、こういう環境の激変はやる夫だけじゃないのですね。ルルーシュも乳母の元から王宮に呼び戻された時に早々の激変を味わっていたようです。そこについてはランサーも同様、結果乳母の方に家族としての縁を感じるようになっているようですね。まあ、ルルーシュの場合お母様がアレですし、ランサーの方もアレなお母様ですから、自然と距離を置いてしまうのかも知れません。ただ、こういう無茶も後暫く、今までの付き合いでルルーシュとやる夫の関係が公知のものとなれば、本人はいなくても名前を出すだけで効果が出てくるようになるというのがルルーシュの判断。まあ、今回の調停が終われば一区切り付くことでしょう。

シーンが変わって今度はカワシマ家の離れ、あーみんがやる夫に翠星石との関係を問い詰めていますが、そういえばやる夫はそもそも拾われた孤児ということで村に居たのでしたね。村とやる夫を繋ぐものが翠星石だったということですか。代々の村の住民にはわかりにくい感覚かもしれません。今回はリンがいい女になっています。さすがに旅芸人上がりだけにそういう疎外感がよく分かるのでしょうね。やる夫にとっての翠星石が、リンにとってのやる夫になるわけですね。最後にやらない夫が綺麗にまとめていますが、さすがに従士長としての重みが出てきた感じです。

またシーンが変わってここは貧民街かどこかでしょうか、アバッキオがエドに接触していますが、られっか夫の親父さんが熱を出して倒れたとか。そういえばこの方も別の意味で環境が激変していましたね。先日の小ネタで変なフラグを建てていたから気になります。られっか夫の家では仗助やかがみがられっか夫の見舞いでしょうか、そういえば仗助もかがみも環境激変組でした。かがみは(ということはつかさもですね)旅芸人の母親から生まれたようで、ジャイアンがわざわざ探しだして妹として引き取ったのだとか。脳筋ですが人情には暑いのですね。かがみつかさにとってはジャイアンが唯一の繋がりなのですね。今回は人情と人の繋がりそれぞれといった感じのお話でした。

環境激変話の余談といったところでしょうか、何も知らずに父親を有能な伯爵だと思っていたノビタが目覚めるお話です。教育係に任じられたドラえもんの顔つきが微妙ですね。でもその教育の成果でしょうか、一転現在に移ってハットリ君に蠢く反対派の粛清を命じるノビタ、ケムマキにも同じ子を命じて競争させるあたりはやり手の貴族そのものです。いつ頃目覚めたのか、というのも気になる話ですが、この調子ならどこかの安価短編か雑談所短編で出てきそうです。



2012年10月28日

泳ぐやる夫シアターから、AAで学ぶ南北戦争への道 序~第7回

序 はじまりの砲声

アメリカではいやになるぐらい覚えこまされるのに日本では名前しか出てこない南北戦争、AAスレで扱うとなれば期待も高まるというものです。まあ、時期的に南北戦争の時期は、日本では幕末で大騒ぎになっていたので、どうしても興味がそちらに偏るのは仕方がないことだとは思いますが、色々と影響受けているのですよね。戊辰戦争で有名な甲鉄艦、元は南軍の装甲艦ストーンウォール、南軍の将軍の名前が付いた船ですし、当時日本が輸入した洋式銃の大半は南北戦争でライフル化が進んだ各国の余剰、旧式銃だったりしますからね。序章はサムター要塞の戦闘シーン、これが南北戦争の始まりとされていますが、スレでは少々過去に遡り、南北の対立の原因を探っていくようです。

第1回 13植民地の動乱

遡るとは言っていましたがここまで、ということで合衆国独立まで遡って南北対立の原因を追っていくようです。まずはイギリス本国とアメリカ植民地の対立が始まったあたりから独立戦争の始まり、レキシントンの戦い辺りまで。そういえばWWIIで名高い空母レキシントンにサラトガ、独立戦争の戦場の名前が付けられているのですよね。太平洋艦隊配備だから良かったようなものの、こんな名前の船を大西洋艦隊に配備したらイギリスへのいい嫌がらせになったことでしょう。

北米13植民地、基本的には本国とは無関係、ほとんど見捨てられた状態で発展して来たのですが、フレンチ・インディアン戦争で旧大陸の争いに巻き込まれます。新大陸からフランスを追い出したものの、イギリス本国では戦費で財政難、そこで新大陸植民地に課税しましたが植民地側が反発して対立するようになります。当初の課税は植民地の反発で撤回されます。しかし、その後で成立した、本来なら植民地とは関係ないはずの法が植民地に火を着けてしまいます。ボストンティーパーティー、お茶への課税の所為で、と習ったように覚えていましたが、実際には東インド会社への茶貿易独占、これが茶の密貿易で稼いでいたボストンの商人の反発を受けたのですね。

ボストンでの実力行使に対して英本国世論は硬化、マサチューセッツ植民地に様々な圧力を掛けてきます。これに対して植民地側は植民地全体への圧力とみなして大陸会議を開催し、全植民地で対決姿勢を打ち出します。そしてボストン駐留の本国軍が武器を没収しようとボストン郊外のコンコードの街へ進軍、それを聞きつけたレキシントンの新大陸軍との間で戦闘が勃発します。

第2回 独立宣言

レキシントンとコンコードで始まった武力衝突、義勇兵が集まり、英軍が駐屯するボストンで睨み合いになります。 義勇軍は早々にチャールズタウン半島の丘バンカー・ヒルを抑えて英軍をマサチューセッツ市街に押し込める体勢を取って来ました。英軍は半島に上陸して丘を奪還したものの多大な犠牲を払ってしまいます。その頃フィラデルフィアでは第二回大陸会議が開催され、大陸会議の常備軍、大陸軍の創設が決議されました。こっちはContinental Army で大陸・軍、地上最強はGrande Arme で大・陸軍ですね。ほぼ同時期なのでややこしいことです。

大陸軍の総司令官に任じられたのがご存知ジョージワシントン、AAがマインカイザーとは良い趣味です。 ワシントン将軍に率いられた大陸軍はボストンに向い、途中でヘンリーノックスがタイコンデロガ要塞から持ち出して来た大砲をボストンの要地に配備、封鎖を恐れた英軍は忠誠派(英語なら royalist、王党派といった方がいいかも)の住民を連れてボストンから退去しました。

一方、イギリス南方軍はサウスカロライナのチャールストンを狙います。南方では一番の貿易港ですね。しかしこちらも大陸軍ナンバー2のチャールズ・リー将軍に撃退されました。緒戦の勝利とこの時期に広まった本「コモン・センス」の影響で独立の機運が高まり、大陸会議に独立を求める決議案が提出され、1779年7月4日に独立宣言が採択されました。独立に沸き立つ連邦ですが、本国イギリスも本気を出して大艦隊を送り付けてきました。第二戦が待ち受けています。さて、独立戦争、合衆国海軍艦名で見慣れた名前がいっぱいでてきます。こういう歴史背景が判ると艦名に込められた想いも伝わってきます。こういう古戦場を艦名にするのも良いものですな。

侵攻位置を絞り込めずに分散配置していた大陸軍に対して英軍はロングアイランド、ブルックリンヒルの兵力を集中して大陸軍を撃破、マンハッタン島に上陸して来ます。ワシントン将軍はマンハッタン島南部から北に退いていき、遂にはマンハッタン島から脱出、ニュージャージーを抜けてフィラデルフィアに退きました。しかし、ワシントン将軍、逃げ回るのが上手いですね。追い駆ける英軍司令官、さぞかし手を焼いたことでしょう。英軍は追撃するもデラウェア川の橋を落とされて追撃を断念、デラウェア川を挟んでの睨み合いの体勢になります。

この時期には大陸軍はケベック侵攻にも失敗していて戦意低下、イギリス本国では、勝利に戦意を上げていました。こうなると戦意向上のための勝利が欲しいところ、ノックス大佐がデラウェア川対岸への夜襲を提案して来ました。クリスマスの夜にデラウェア川を渡るワシントン将軍、なるほど絵になるシーンですね。駐屯地を包囲して攻撃を加えて降服させ、反撃に向かって来た英軍を迂回して再度後方の守備隊を攻撃、これによって英軍はニュージャージーから撤退するはめになりました。
イギリス本国では、この事態への対応としてケベックから南下する軍とボストンから西に進む軍とによるニューイングランドの分離を狙った作戦を立ててきました。しかし、ボストン方面の軍司令はこれに反発してフィラデルフィアを攻撃し占拠します。ですが、大陸会議はヨークに移転して戦争を継続、ケベックからの軍は独立軍に敗れて壊滅してしまいました。

今回は英軍バーゴイン将軍のケベックからの南下作戦に注目。タイコンデロガ砦を落とすまでは順調立ったのですが、独立軍の妨害と英軍の不祥事で補給も切れてそこで停滞してしまいます。そこに立ち向かうのが大陸軍の北方方面司令官に任じられたゲーツ将軍、サラトガ村で英軍と衝突します。森と高地からのライフル部隊の狙撃によって指揮系統を潰されたバーゴイン部隊は降服してしまいました。初めての旅団規模の正規兵の降伏にイギリス議会は和平の交渉を検討しだしますが、フランスに滞在していたフランクリンは機会を逃さずフランス政府に接触、フランスからの独立承認と同盟を結び、フランスは対英戦争に踏み切ります。欧州の諸国も対英戦線に加わってきて、英国は欧州でも危機を迎えます。
フランスの攻撃を恐れた英軍は拠点ニューヨークの防備を固めるために、ニュージャージーから撤退していきますが、ワシントン将軍の追撃を受け、撃退はしたもののニュージャージーを放棄してニューヨークに篭ることになりました。北方ではニューヨークに押し込められてしまった英軍、次の動きは南部です。

第5回 南部の死闘


北部戦線で膠着状態に陥った英軍は防備の薄い南部での挽回を狙ってきます。海上機動したキャンベル大佐率いる英軍がジョージアのサバンナに上陸、大陸軍が弱体なのを見て独断で攻撃、大陸軍をジョージアから追い出すことに成功しました。この勢いに乗って今度は総司令官クリントン将軍率いる軍がサウスカロライナのチャールストンに上陸、撤退する大陸軍は騎兵の追撃を受けて壊滅してしまいます。 この危機に、大陸会議はサラトガの英雄ゲーツ将軍率いる増援を投入しましたが、忠誠派支配領域を突っ切って交通の要衝キャムデンに駐屯しましたが、英軍に襲撃されて壊滅してしまいました。こうして南部からは大陸軍は駆逐されて、残された民兵によるゲリラ襲撃と忠誠派との抗争に明け暮れることになりました。
ゲーツ将軍の後を引き継いだグリーン将軍は機動力を生かしたゲリラ戦で英軍を引っ掻きまわります。英軍は忠誠派を糾合して南部を抑えようとしますが、アパラチアの開拓民反発を買ってキングスマウンテンで包囲殲滅されてしまいました。そして、北方に支配領域を拡げようと派遣された英軍騎兵部隊はカウペンスの野でサラトガで活躍したライフル連隊と衝突、引きずり込んでの包囲銃撃(釣り野伏ですな)で壊滅してしまいます。

イギリス南方軍を率いるコーンウォリス将軍は麾下の騎兵と忠誠派民兵を殲滅されて、元凶のグリーン将軍の軍を攻撃しましたが、カロライナからは追い出したものの英軍も相当の被害を受けてしまいました。受けた損害の回復のために沿岸部に移った英軍を尻目にグリーン将軍はカロライナ、ジョージアを奪回していきます。この動きに対して英軍コーンウォリス将軍はカロライナ、ジョージアでゲリラを相手にするよりも独立派の策源地バージニアへの直接侵攻を狙います。
これに対してワシントンはフランスの義勇兵ラファイエット卿を差し向けます。ラファイエット卿もゲリラ戦法を取りコーンウォール将軍は散々に引き摺り回され、ボストンの総司令からヨークタウンで増援を運び込む艦隊を待ち受けるようにめいじられます。英軍がヨークタウンに籠るとワシントン将軍が根こそぎ掻き集めた軍を連れてヨークタウンを包囲、頼みの艦隊はチェサピーク湾でフランス艦隊に負けて増援の望みも失われ、コーンウォール将軍と八千の兵が降服してしまいました。さすがにイギリスもこれ以上の兵力を送ることはできず、和平に向けての交渉の時が訪れます。

和平交渉を始めるためにも相手になる「政府」が必要ということで「連合規約」が作られ戦争末期になって各州での批准を受けてやっと交渉の主体になりうる政府(連合会議)が法的に成立します。が、基本は外交交渉の窓口レベル、恐ろしいまでに権限を持っていません。徴税権無し関税無しの常備軍無しの政府です。政府の最初の仕事は和平条約の締結です。新大陸で利害が衝突するスペインは強硬路線ですが、合衆国を将来の交易の相手とみなして融和的な英国が個別に和平条約を結んでいき、それらの圧力で最終的にはスペインも条約を締結しましたが、以降の合衆国は何かにつけてスペインと衝突していくことになります。条約の結果、イギリスはケベック南方ミシシッピ右岸のいわゆる北西部領土を合衆国に譲り、最初の合衆国のテリトリーが定まりました。フロリダは英国からスペインに譲られ、合衆国とスペインは長大な国境で隣合う形になりました。

さて和平条約が結ばれると、こんどは弱体な政府の弊害が表面化してきます。なんといっても徴税権が無いので金がありません。実業家達は欧州からの戦時中の借金の取り立てにあってこれを農民たちから強引に回収、結果として農民の暴動が多発しますが、金がなければ常備軍も無いので鎮圧すらできません。北西部領土には英軍が居座ったままになっていますし、スペインがあからさまに併合を狙ってきますし、獲得した領土も先住民に占拠されたまま、州単位ではそれらに対抗するすべもありません。このため連合規約を改正するための会議が開かれることになりました。やっとまともな中央政府が誕生してきます。

弱体な連合規約を改定するための集会がフィラデルフィアで開かれました。そういえばアシモフのエッセイでポトマック川の利用権の調整から連邦政府ができていったと書かれていましたな。ワシントンの斡旋で河川の共同利用の道筋ができたことに力づけられて、バージニアの働きかけで国際貿易と邦間商業を話し合う場を作ろうということになりますがその時は集まりが悪くて開催にこぎつけなかったようですが、翌年の会議開催を決めてきました。翌年、フィラデルフィアに集まった代表達によって憲法の草案が作られていきます。過半数の7州が揃ったところで会議がスタート、スタート前の話し合いで作られたバージニア案が草案として提示されます。まずは上院(元老院)を下院(代議院)の二院制が決まり、議席配分で揉めますがコネチカット提出の妥協案でまとまります。司法の独立も他には無いということで揉めたようですが、行政からの指名と代議院による承認というスタイルに決まりました。そして行政の長をどうするか、時代的に直接選挙は無理、そこで考えだされたのが選挙人制度、実に理解に苦しむ制度ではありますが、首都に出てくるのに数ヶ月かかる時代の産物としては見事なものです。出来上がった憲法案は各州の批准を受け、1788年9月になって発効しました。1789年に代議院全員の賛成でワシントンが初代大統領に就任し、実態としての合衆国がスタートしました。独立宣言から10年以上経っているのですね。長い道のりでした。


2012年10月26日

やらない夫オンリーブログから、やるやら銀が北海道&東日本パスで旅をするようです  日本海ルート

 一周目【後書き】

後で読み直そうとしてブックマークしていた東日本パスシリーズ、前作後書きから溜まっていましたが、今年編もそろそろ終わりそうなので追い掛けていきます。後書きで色々と裏事情が明かされていますが、スレ主もっと若い人だと思っていました。年取ってくるとこういうハードスケジュールはきついでしょうに。そしてお次は日本海コース、これも楽しみです。
 
次作予告

と、まだイントロで日本海編のスタートはインターミッションの後だそうで。昔の貧乏学生にはお馴染だった青春18キップも、今となってはもっと安い高速バスの出現で貧乏向けからマニア向けになっているようですね。特に長距離普通列車がこうまで無くなって来るとマニアでないと使っていられなくなっているようです。

 

周遊券ね、もうそういえばそういうのもあったかな、といった記憶。長距離の急行が廃止されてきたのが痛いところでしょうね。時間に余裕があれば急行で安く旅を、というのが周遊券のメリット。いまや長距離便が特急だけになってしまいましたからね。

で、何やら古めの話が満載でした。周遊券が流行っていた頃は札幌住まいでしたので周遊券とは縁がありませんでした。前半は自転車であちこち(宿はユースとテント)、後半は自動車移動でした。まあ、丁度その頃にローカル線が廃止になって行ったという背景もあります。カニ族は観光地では見慣れた風景でした。バイク、自転車でのツーリングも良く見掛けたものです。

日本海ルート往路編(平成24年8月10日)

日本海編はムーンライトはえちごから。私が学生の頃は遠距離は夜行寝台がデフォだったのですが随分減ってしまっています。普通列車の夜行寝台まであったのですがね(それで根室まで行きました)。新潟には早朝到着、夜行で行くには少々近場過ぎかも。日本海ルートは順調に進んで青森へ。私もジジイなので連絡船が懐かしい口です。あの跨線橋、何度通ったやら。

日本海ルート道央編(平成24年8月12日)

深夜1時に函館を経て早朝6時札幌着、石狩平野で日の出を迎えるというのは良いタイミングです。札幌では羊ケ丘展望台、私が札幌いた頃には無かった観光地で、アレをクラーク博士の像と言われると反発を覚えます。オリジナルの方を見て欲しいものです。その後回ったところが如何にも鉄オタ、SL求めて小樽に三笠を巡って日帰り体勢で夜のはまなすで車中泊、よく体力が持つものです。
 
日本海ルート函館編の逆襲(平成24年8月13日)

はまなす函館着は深夜3時、車中泊と言いながらこれでは碌に眠れていないでしょう。時間が時間なので函館駅前には何も無し、五稜郭駅まで徒歩移動でネカフェで休憩。朝になったら雨、雨の中の函館観光はきつかったでしょう。それでも夜になって雨が上がっての函館山、埃が飛ばされた後でさぞ見応えのある夜景だったでしょうね。そして、〆に函館ラーメンを食べてフェリー埠頭に向います。
 
日本海ルート弘前編(平成24年8月14日)

函館からはフェリーで青森へ。そういえば青函航路でウェーブピアサーの高速船が運行していたはず、と思い出して調べたらとっくに運行停止していたのですね。普通のフェリーで4時間掛かるところを高速船なら半分の2時間、でもお値段二倍ではね。乗降の手間を考えたらもう少し長い航路でないと有難味が感じられないでしょう。フェリーの中の写真がついていましたが、綺麗なロビーですね。そしてデッキから見る航跡、真直ぐに伸びた航跡、良い船旅の証拠です。青森からは直ぐに弘前に向かって弘前観光。弘前城は桜の時期に行ってみたいですね。お城から遥かに岩木山を拝んで移動、何事も無く新潟到着して新潟泊まり。新潟は昔、小樽からのフェリーで降りて通り過ぎただけ、観光案内が楽しみです。
 
日本海ルート磐越・尾島編(平成24年8月15日)

新潟泊まりで新潟観光かと思っていたら磐越西線でSLの旅と乗り鉄方向で来ました。個人的にはリアル(観光用じゃない)にSLで旅行していた世代ですので、見る分には懐かしいのですが、乗るには躊躇してしまいます。風向きが良く、トンネルの無い場所なら良いのでしょうが、煙に巻かれて苦労したのが結構なトラウマになっています。ですが、写真を見ると、磐越西線、いいコースですね。これは人気が高いのも納得です。

会津若松からは移動区間、郡山に出て黒磯で乗り継ぎ、久喜でJRから離れて東武線乗り換えで、何処に行くのかと思ったら群馬は太田市、なんとまあ、ねぶた見物でした。こんなところ、呼ばわりは失礼ですが、関東でねぶた祭りやっているところがあるとは意外でした。残念ながら電車の時間の関係で祭りは途中まで、間合い余韻を残して帰るぐらいがいいでしょう。東武線久喜まで戻ったところで第二週目はおしまい。うちもそうですが、久喜からならJR以外の方が便利な方も多いでしょうから、ここから上野までJRというのは蛇足でしょう。しかし、密度の高い旅行記でした。こういうのを読むと旅に出たくなって来ます。まあ、こんな高密度の旅は無理でしょうが。


2012年10月20日

やるぽんから、やる夫は青い血を引いていたようです  第57話~第59話+短編


ルカさんがバランさんを引き連れてできる夫を訪ねて来ました。どうやらルルーシュのピクニックの直後のようです。実乃梨さんの実家に行っていたできる夫実乃梨が呼び戻されて会っています。まずは剣の師匠バランさんにお礼、初陣に生き残ったのはバランさんの教えの賜物ですから。そしてルカさんが伝えたアサシンの伝言は婚約者共々会いたいというもの。まあ、シャルの件はあるにせよ、こちらはまとまった話、できる夫としては「いつか殺す、覚えてやがれ!」で済ますようです。ここで辞めて置けば良かったのにここでルカさんが暴走してしまいました。この状況でいきなり子供が生まれたら譲れはないでしょう。できる夫実乃梨にバランまで固まってしまいました。そんな折にランサーが先日の件のやる夫への謝罪の仲介をと訪ねて来ましたが、できる夫家臣団が臨戦態勢で待機しています。豆狸芳佳勘がいいことで。様子を聞いたらランサーまで臨戦態勢に、寄親のやる夫を呼び出し、オーフェンまで呼び付けます。と、オーフェンの方は既に待機していました。皆、芳佳の判断、というかサボエラ家の教育に信頼を置いているのですね。

できる夫に帰ってくれと言われても話を続けるルカ、我に返った実乃梨も一旦帰って貰おうと言いますがルカさんが止まりません。叙勲だけで公爵家から追い出され周り中からバカにされながら足掻き命懸けで手に入れたツァルランドパーソク家、その跡継ぎを寄越せと言うのは余りの横暴です。できる夫が爆発しそうなのにルカさんの方も一向に止まりません。実乃梨が芳佳に強制排除を命じました。こんな状況で何故かバランさんがギャグ担当にされています。オーフェンに下品ヒゲ呼ばわりされていますが、今ヒゲに拘っている場合じゃないでしょう。配下のドラゴニック隊は表で家臣団、駆け付けたやる夫の兵と睨み合っています。やる夫にもヒゲのおっちゃん呼ばわりされて兵を引き上げさせられるました。公爵の知らないところでの暴走と聞いて、やる夫は綺礼さんとルルーシュに報告をと言っています。寄子のトラブルといっても身内絡みとなれば直接には手を出し難いところ、ここは大物二人に出て来て貰うしかないでしょう。


心の侍女扱いでクール家から送り込まれた玉藻、今日もランサーを落とすために色気に磨きを掛けています。でもそんな危険人物でもお使い役にしなければならないのが弱小貴族の弱み、お城に詰めているランサーのもとへウキウキと通っています。警備の衛兵からはお馴染みのネタキャラとみなされているようです。今回は新顔のバゼットさんがお目付け役に付いて来ていますが、その程度で抑えられる玉藻さんじゃありません。おまけランサーに出会ったらバゼットさんまでダメット化しそう、ランサーも最初の頃と違ってモテモテです。が、心を正式に嫁にする前に他の女に手を出したらモガれるランサーとしては地獄の日々でしょうね。


やってられっか夫の思い出、ダメ人間のDO夫 を見捨てて母親とともに実家に逃げ出した時の回想です。兄貴のドヤが夫の方はバイパー卿初代でこのスレ的には出来た人物なのに酷い差です。そして今に戻ればロックと仗助が剛田妹の押し付け合い、弱小貧乏貴族ながらも、長子には仕事も嫁の宛ができ、妹も仕事にありつけています。ダメ人間の親父に比べれば立派なものです。まあ、ドヤが夫系列がみんな頑張り過ぎなので見較べてしまうのかも知れません。

雑談所短編 「最後の一本・その味・・・」

久しぶりのファーザー、前に出てきたのがいつだったか調べたら今年の始め頃、ミッターマイヤー君のお見合いシリーズの最後でした。ということで大方忘れていましたが、ファーザーはトリューニヒト家の当主でロボ三人娘の父親でしたね。失策のせいでなにもかも失い、娘達だけはアンネローゼ様とご友人達の尽力で拾い上げたところでした。今回はその後日談、コスモスさんはミューラーさんの所にお嫁入りが決まったようです。ファーザーさえ隠居してくれればトリューニヒト家の復活の芽もあるのですが、自信過剰でそれが理解できないわけで。そこでご友人達が仕組んでファーザーを孤立させて音を上げたら隠居させるつもりのようです。ミッターマイヤーお見合いシリーズ後日談にして、ダメ貴族シリーズ第二弾でした。で、ミッターマイヤー君はまだお相手が決まっていないのですかね。いかにももっさんとくっつきそうなのですが。


ダメ貴族の逸材編その三はやっとというかタイムの現当主ノビスケさん、その前で熱弁を奮っているのは山師の一休さんですが、これはいけません。明らかに詐欺師の方の山師です。温泉が湧き出した時の夢を語って、ノビスケさんをその気にさせましたが、ノビタが公都で足止めされていても補佐に優秀なのが残っていました。キテレツに勉三さんなら藤子ワールドの堅実派、反論して一休さんを見事に追い出しました。でも問題はノビスケさんが一向に懲りていないところ、今度は金山探しに無駄金を注ぎ込むようです。江戸時代の大名家なら押し込め隠居のパターンですよ。でもタイム家ではノビタの方でも父親を押し込めて跡を継ぐ程には信頼されていないのでしょうね。裁判からうまく立ち回って権力奪取、と行って貰いたいところです

雑談所短編 「狂セイダーズ・キングダム 駒城三代鬼」

逸材シリーズのトリは駒城の王族。イカれていたのはなのはさんだけじゃ無かったのですね。ボケかかっているのに悪口だけにはしっかり反応して隠居しそうも無い公王、戦々と騒ぎ立ているのがなのはさんにお豊もでしょうね。千早だけはまともかと思えば新城さんを連れて恋の逃避行狙い。国を保っていられるのが不思議です。まあ、ずば抜けた武力に胃を痛めながら策を練るヤンに新城さん、武力にモノを言わせる財務大臣辺りが地道に支えているのでしょう。


賠償金交渉、今度は金の渡し方で揉めています。休憩時間に話を、と言ったルルーシュに綺礼さん、全員がいる前でルカの暴走話を持ち出して来ました。場所はネウロの家というよりもキルバーン大臣の家、ルカの実家で関係者が揃っています。綺礼さんに言わせると若手の教育なのだそうです。

公爵殿の裁定はまずルカを実家で謹慎処分、怖いことにネウロ、ルカが妹なのを忘れていたようです。こいつはシスコン同盟に襲撃されるべきですね。主犯は凛ということで。公都に召喚して王家から叱責、アサシンの方は駒城の動きが怪しい折、グロスブルグからは動かせないので、公爵が戻ったら家内の統制が行き届かなかったということで叱責だそうです。問題ができる夫の待遇となるとやる夫ポップはメロドーアでの義理があるし、領地は綺礼さんとダディが割り振ったもの、ルルーシュも初陣で世話になってと、本当に自分で勝ち取った人間関係の中にいるのですね。凛やルカの勘違いはできる夫が新たに築いたそういう人間関係を無視して公爵家の末子としか見ていなかったところなのでしょう。

さて裁定の結果をできる夫に伝えに行ったルルーシュ、激動のできる夫にいい機会だから休むと良いと言いましたが、激動といえばもう一人居たのを忘れていたのですかね。やる夫がすかさず反撃に出ました。やる夫の方も輪を掛けて激動でした。本当にそろそろ里帰りイベントが欲しいところです。外ではランサーチームが実家に戻されるルカの警護。ランサー、ルカが怒られせた相手を考えてクマー善吉に狙撃に備えて肉の壁になれと命じています。無いとは思いますが、やる夫や誠に狙われたらひとたまりもありませんね。騎士の世界で出世しようとすれば、賭けるものは己の命が相場です。

そして最後はお姫様達、レイとミネバが揃ってナナリーに面会に来ています。話題はネルフとジオンの国境紛争、というか巻き込まれ王子達の初陣の話のようです。ルルーシュの歓迎会、ピクニックで格の違いを見せつけられたお姫様達、まずはお友達からに路線を変更したようです。考えて見れば紛争の絶えない三国の姫様達に付き合いがあると言うのはいい事ですね。陰謀好きのナナリー、そういえばナナリーが一番綺礼さんに近いかも、も陰謀がもたらすものと怖さを理解したようです。ルルーシュをキーに若手が集まって育ってきているとなると、次世代は安心ですがしょう。あ、でもここにいない駒城という爆弾が残っていました。あそこの姫様は危険人物過ぎますね。次の大きな話題は駒城戦になるのでしょう。あちこちに伏線が潜んでいるように見えます。

役職付きの貴族ともなると役職を世襲するための家庭教育が半端無いですね。高嶺家家伝の計算術ですか。江戸時代にいい役職、まあ勘定方ですが、に就くには算盤が必須といって教育に励んでいたようですから、こういうのは都市貴族の嗜みなのかも知れません。そして名主上がりの領地貴族となるやる夫に仗助には実務で鍛えた経験と経営の感覚があると。自分で面倒を見なければいけない小領主ならではですかね。立場的に似ているやる夫と仗助、仗助も王家の魔の手に絡め取られるのでしょうね。

雑談所短編 「 もう一人の師・もう一組の乳母家族 」

今回の問題の人物はランサー殿下の乳母夫妻(はワカメ慎二の両親ね)と殿下の剣の師匠のフレイザードさん。こちらは剣の師匠でも単純脳筋では無いようで派閥的な差し障りを考えて表に出ないようにしていたようですが、初陣も済ませたことで、二人祝いを送りたいと相談にやって来たのでした。バランさんにもこういう気配りが欲しかったですね。でも、さすがの剣匠、お祝に金を出すと言った長男のカンへの褒め言葉が、戦の時には一撃で殺してやるとか、戦場でも礼はこうなってしまうのですね。
 
第59話 親目線・子目線

ハルヒ大奥様がレテに乗り込んで文句をつけて来ようとした矢先にヴァイパー村に温泉が湧き出ました。でも硫酸泉では有難味が無いですね。さて本題はレテでの大立ち回り、ようは凛桜がパーソクデ家の意識のままでいて、できる夫をパーソクデの身内と見做しているのが問題の元なのですね。レテ公爵家であり、できる夫は別の利害に囲まれた家だという事が判っていないようです。ただ、過去の内乱でのトラウマが強過ぎたのかも知れませんね。アサシンさんの方では時間を掛けても交渉していくつもりだったのが、母親、妻が暴走してしまったということでしょう。できる夫以外の人間を巻き込んだ時点で身内の問題では済まなくなっています。この事件、どういう形で方が付くのでしょうね。さて、USO予告では次回は月とさやかの恋物語、暗めの話題が続いた後だけに明るい話題が欲しいところです。

久しぶりのドヤが夫伝説、今回はヤムチャ覚醒編です。山の民の討伐を頼まれたドヤが夫、ヤムチャを案内人に山に踏み込み、山の民相手に大立ち回り、ヤムチャに腕に受けた矢を抜いて貰った礼に代わりに誰かを殴ってやると。村人は横暴な領主からの逃亡組、ドヤが夫を謀殺してしまおうとしていて、案内に託つけて「事故」を起こせなかったヤムチャをバカにしていますが、ドヤが夫が戦う姿を見たさヤムチャが覚醒、ドヤが夫の従者に志願します。生き延びたら姓を与えて正式に従者の扱いにしてやるというドヤが夫、こうして阿部家が始まったのですね。子孫代々この話を聞かされているのでしょう。本編での阿部さんのやる夫への思いが強い理由がよく判ります。


2012年10月17日

やるぽんから、やる夫は青い血を引いていたようです  第55話~第56話+短編

第55話 時、すでに遅し

タイムネラーの賠償金交渉、ルルーシュが妙にピリピリしていると思ったら今晩はジオン、ネルフのお姫様達の歓迎の宴が控えているのでした。ただでさえ忙しいところに二匹の野獣の獲物役もとなればやさぐれようというものです。

そして夜、素敵な宴の始まりです。会場のあちこちで繰り広げられる人間模様が面白いですね。まず動いたのはミネバ、対抗してレイが参戦、ルルの前でクールで危険な香りが漂う舌戦を始めています。それを見てほくそ笑むナナリー、こちらは何やら怪しいことを企てているご様子、バイパー、メドローアの名前が出てきているところが物騒です。お次はランサーと手下のクマーに善吉、王甥の伝手で初めての王宮入りに浮かれています。そこに釘を刺しに来たのがセイバー、ランサーの仕事は今回も王族の暴走防止要因、弟のできる夫と一緒に止めましょうと言いますができる夫の方は妻妾同伴で綺礼さんの鼻を明かして実質的にお披露目になっています。できる夫を妹の婿に狙っていたカイジが涙目です。そして主人公夫妻、こちらは余計な事が起きない事を祈っています。まあ無謀氏が放ってはおかないでしょうが。あーみんに言われて片隅を見るとそこでは仗助こなたがお見合い中、 承太郎も涼宮パパも動きが早いですね。

さて、レイとミネバの舌戦の影では冬月さんと木馬卿ブライトさんがフェイトの武闘派の皆様に絡めれています。ついこの間まで戦争していたところですから無理もありません。舌戦を止めるためにルルが動き出しましたが、姫様を連れてお忍びを狙っているようです。コメにありましたが、将来の仇名は串焼き公で決まりですね。で、お忍びとなるとやる夫の出番、スザクがやる夫の方にやって来ましたが、それを察知したあーみん、やる夫を逃そうとしますが、セイバーがらしいに捕まえろと命令。捕まえるとランサーにも不幸が訪れそうですが、叙勲を餌にされては弱いとこころ、やる夫はまたルルーシュの無茶に引きずり込まれるのでした。

会場の片隅で進められる仗助とこなた のお見合い、でも警備しているのがこなた狙いのパッショーネの皆さん、こなたにイイところを見せようと頑張っているのですが、こなたはあれで警備になっているのと冷たいお言葉。こなたに言われて初めて親衛隊の仲間の存在に気付いたらしい仗助、これが見合いだとバレたら後が怖いですね。やる夫、こなたに仗助の押し掛け侍女の事まで伝えていて焦りまくる仗助。本人達は顔合わせの積もりのようですが、承太郎は推し進める気でいます。このまま押し切られてしまいそうです。まあ、悪い話しで話しで無いのですがね。せいぜい仗助が仲間にイビラれるのと涼宮パパが武闘派の縁戚に頭を抱える程度でしょう。
 
雑談所短編 「隠れた縁戚・遅まきながら動く」

やんねえ香はキョンの母君でしたか、それがクロコの叔母、その縁でニューソクデに縁を求めて来たようですね。でも流石の脳筋、ニューソクデの人間関係を全く把握していないようです。目をつけた相手が翠星石というのは拙いですよね。ハルヒも内情を教える程親切では無いですし、これでやる夫に話しを持って行ったら大事になるでしょう。まあ、脳筋にこういうことを任せるのが間違いの始まり。でもこの関係で里帰りイベントが起きて欲しいところです。

キョン子への教育、そりゃ侍女仕事の概要ぐらい知っていないと手抜きされてもわかりませんからね。完璧にこなすことはできなくてもひと通りの内容を知っているのは重要なポイントでしょう。さて、ハルヒ奥様もクロコの暴走は止めたいのでしょうね。コメにありましたが、王都でワニステーキパーティされてはまずいでしょうから。そして以降の接客にキョン子を家名開示で出すというのはなかなかの嫌がらせになりそうです。クロコさんの反応が楽しみです。
 
第56話 開かれた鳥籠

ルルーシュ企画の姫様方歓迎会はお忍びの買い食いコース。反対する親の説得を買って出たナナリーまで紛れ込んでいます。さてお忍びの買い食い、まずはやらない夫の実家で小腹を満たして例の飲み物屋台でジュースを買ってといつものコース。でも護衛がポップ君と王女親衛隊だけでやる夫と王子親衛隊は別行動となるとまだまだ何か企んでいますね。そうこうするうちに絶望先生の北門から外に出て行きました。城外の護衛はできる夫君、土饅頭呼ばわりは可哀想です。そして行った先は王家の狩り場、やる夫達が先に来て獲物を捕まえていました。獲りたての獲物の野外料理とは姫様方にはまずお目にかかれない代物でしょうね。やる夫も久しぶりの狩りでご機嫌のようです。まあ、狩りを止めさせようとしたルルーシュを脅していますが。目の前で獲物を捌いて料理、姫様方にはきつかったようですが、ルルーシュ、観念でしか流血を知らぬものはフェイトには不要と見得を切って来ました。ルルーシュも成長したものです。
 
安価短編その56 「ロリコンですか?いいえ、騎士道です」

亡き領主の父に代わって後方警備を買って出たカナが配属されたのは武具の輸送部隊、指揮官はロリコンマザコンシスコン三拍子揃ったエゥーゴ卿クワトロさんのところ。これは碌でもないコースかと思ったのですが、カナの父 キャメル卿ドレン殿に世話になったからときちんと面倒を見てくれています。そんな輸送隊の前方に潜む駒城の哨兵、カナを輸送隊の直衛に残して哨兵を蹴散らしにいきます。副官のマシュマーはドレン卿が駒城新城に討たれたのを目にした戦友、カナの目の前で仇を討とうと先陣を願います。マシュマー卿とクワトロ卿、いい味を出していました。カナの初陣に花を添えてくれそうです。

噂に聞いたルルーシュの武勲に対抗してこちらも箔を付けようと山賊退治にやって来たネルフの王子シンジ君、何かと比較されレイに要らない子扱いされて相当に鬱屈しているようです。そこにフェイトに行った冬月さんからの通報で雑魚の山賊程度では対抗できないということで急遽ジオン国境沿いの辺境の城を攻めることになりました。こういう急場での目標変更、如何にも泥縄で兵家の戒めるところ、これはシンジ君に死亡フラグ立ちましたかね。そしてジオンの方では、こちらもルルーシュに対抗してガルマの初陣、ネルフ相手にひと当てして箔を付けようと。ガルマ君も歩く死亡フラグ、危ない王子達の直接対決になりそうです。

ガルマが国境紛争の増援にやって来たジオンの辺境アプサラス村はネルフの強襲を受けて落城寸前、しかし増援が来ることが判って入れば抵抗にも力が入ろうというものです。まずはラルが騎兵を率いて側面攻撃、ジオンの増援に気付いたネルフは主力を城館攻めに注ぎ込み、シンジ自ら親衛隊で阻止線を構築します。ジオンの増援の歩兵部隊を指揮するのはガルマ、本当に王子同士の直接対決になってしまいました。
 
雑談所短編  「泥舟ですか? いいえ、泥沼です」

ネルフは城館の攻略に失敗、ジオンは増援が城館の部隊に合流、村の中で睨み合った状況で夜になって自然停戦です。ネルフ側の残りは50名、実質的指揮官の加持さんが意識不明になっているのがキツイところ。それでも親衛隊が活躍してラルを討ち取っています。ただ、ネルフ隊は敵中で孤立した状態、突破しての撤退はまず無理です。シンジ君、夜が明けたらジオン側と交渉すると言っています。互いに相手が王子だとは思っていないでしょうから交渉での顔合わせ、どうなるやら。

カヲル君が交渉の要望を伝えに行って王子対決が判明しました。ガルマは交渉に応じるようです。ジオン側も被害甚大、残りの兵は50名程、動ける騎士はガルマを含めて2名だけとこちらもまともに戦える状況ではありません。でも交渉だろうが何だろうが村を守り切ればジオンの勝利、村の生き残りの男手が13人となるとこれ以上の犠牲は出せません。後は交渉でどれだけハッタリが効くかになりそうです。
 
雑談所短編 「 我慢していますか? はい、痩せ我慢です 」

交渉にやって来たのはシンジ君にカヲル、いきなりハッタリかまして降伏勧告をぶつけて来ましたが、ベテランを帯同せずに若手だけで来たことで弱体化を見抜かれてしまいました。腹を割って交渉となって、ジオン側の要求は村からの退去にガルマの顔を立てるもの、ネルフ側の要望は国境線までの撤退の安全保障です。問題は顔を立てるもの、今更誰かの首を差し出してとはいきません。シンジ君、戦の犠牲の重さを噛み締めているようです。
 
雑談所短編  「バレてますか? 沈黙は別料金です」

ジオン側の援軍が着いていますが話の筋が変、ギニアスさんがネルフの捕虜になっているとか、トウジがジオンの捕虜になっていて、村をガルマガルマが奪回したとか。どうもおかしなことになっていると思えば、双方の顔が立つ形の茶番で納めたのですね。シンジの方は領主の館を落として領主を捕虜に、ガルマの方は敵に奪われた館を奪回してネルフの親衛隊長を捕虜に、なるほど国内向けには面目の立つ結末です。まあ、こういう茶番は気付いていても黙っているのが大人の嗜み、これを機会に給料アップの英良さんがおまけで得しています。初陣のディテールには色々と口に出せないこともある、ということで。
 
雑談所短編  「無視されてますか? はい、いつか仕返しをします」

巻き込まれ王子様編の番外編は巻き込まれ無かった国のお話。王子の初陣相手にして貰えなかったと逆切れの駒城のなのはさん、ジオンに攻め込むぞと騒ぎ出しています。これが初陣の相手に相応しく無い理由そのものなんですがね。知将ヤンは早々に逃げ出してなのはさんの相手は新城さんとジオン沿い領主ベジータさんに押し付けられました。ベジータさん、なのはさんの暴走を許したら領地の破滅、頑張ってなのはさんを抑えて貰いましょう。


2012年10月15日

やるぽんから、やる夫は青い血を引いていたようです  第54話+短編


ライトが頑張って字のお勉強中、やっと周りの人の名前が書けるようになっています。と、場所はやらない夫の実家ですね。水銀燈母さんに頼まれてテトさんも一緒に教育中、おや真紅も混ざっています。スパルタ教育で一番覚えの悪かった人間は晩ご飯のおかずが一品減るとか、皆さん必死になっています。と、リンの案内で見学に来ているのはメロドーア衆ですか、ポップ君のところでも新規採用組の教育が必要なのですね。本来ならリンも晩ご飯を人質に勉強する側のはずなのですが、珠姫と話を付けて別口になっているようです。となるとで隣のパーソクデ家でもレンが字の勉強中、こちらは草むしりをしながらというハードコース、ニューソクデ家はまだ恵まれていたのですね。

シーンが変わって今度はランサーのところ、キバヤシの息子のクマーが訪ねてきています。キバヤシさんがナニだから将来の展望が啓けない元親衛隊のご子息としてはいい狙い目、今のところ人手不足のランサー殿下に一応は戦闘訓練済の騎士子弟は美味しい戦力、クマーの方としてはまずは勲功を立てる場所と機会が欲しいということでしょう。悪くない取引ですね。人間として信用できるかどうかというところに難がありそうですが。でもタイミングはバッチリ、早速クールタイムの交渉警護に駆り出してくれるようです。

今度はやる夫が承太郎に呼び出されています。一応は仗助を引き立ててくれたお礼にといっていますが、武闘派の承太郎ですから心配になってきます。やる夫としては名主レベルの実務経験で任せたわけですが、言われて見ると名主の息子が貴族社会に引きこまれたというところ、やる夫と仗助は似たような立場なのですね。でもやっぱり武闘派、礼がクールタイム、どっちを叩けばいい、と来ました。どうもジョースター家の面々は調停とか交渉ということが理解できていないようです。こいつらどうやって領地の面倒を見ているのでしょう、とおもったらすぐにその答えが。裁判になったら決闘させて勝った方、だそうです。やる夫、放っておいたら勝手に殴りこみ掛けそうな承太郎の話を逸らすために侍女問題を持ちだしてきました。こなたの婿に仗助を引き込むようです。これなら仗助も怪しい妹やらから逃れられそうですね。

そして今度は王宮、ジオンのミネバ姫にネルフのレイ王女がやってきています。アーチャーさんこの二人をまとめて引見しますかね。どうやら後先考えずに面倒だからとまとめて面会としてしまったようですね。王宮を舞台にジオン、ネルフの女の戦いが始まりそうです。でも最終的に相手するのはルルーシュですよね。また胃痛の原因が増えそうです。そういえば歓迎の宴となったらこの二人にナナリーまで来るのですよね。AA的には危ない娘さんの勢揃いになっていまいます。どんな歓迎の宴になるやら気にかかります。


教育ネタの続きでしょうか、今度は竜児君の徴税官修行の様子だそうです。税金の見積りに来たお店、店主がフレーゲル男爵に用心棒がオフレッサー、力ずくで調査を妨害する気です。そうなれば竜児君の出番、相手が強そうならせめて手足の腱を切ってとか物騒なセリフを吐いています。さすがに怪我させられてお尋ね者になるのは用心棒としてもご勘弁、そこにアウチさんがただの無関係なお客さん”には用がないと援護、オフレッサーさん手のひら返して逃げ出してしまいました。見事なコンビネーションプレイです。まあ抵抗する連中に見せつけるにはいい駒ですね。下っ端徴税官からの人気が集まりそうです。まあ、こういうのとは別に帳面をチェックする技術も覚えていかないといけないので竜児君のお勉強はまだまだ続くようです。

短編54.5話 「男達の哀歌・誰か教えてあげてよ!」

警護の交代に出かけようとしていた仗助を待ち受けていたのは王子親衛隊パッショーネの仲間、なんとか警護の仕事に潜り込みたいと伝手を頼って来たのでした。こうしてまで仕事を求めるのは愛しのこなたのため、やる夫と承太郎の裏の動きを知ったら発狂しそうです。その承太郎はやる夫の提案を検討中、涼宮の家格が低いところを除けば文句無しのようです。しかし、この脳筋一家に掛かると無茶な方法で相手の家格を上げに来そうで不安が残ります。そして涼宮の家では相手がジョースター家と聞いて唖然j,蛮族呼ばわりしていますから、公都の貴族の間では余程評判が悪いのでしょう。絶望している親を尻目にこなたはお見合いの席を用意するようにやる夫に頼んでいます。二人の出会いはどんなことになるのでしょう。

雑談所短編 「その心配はいりませんが、別の・・・」

旦那の出世に奥さんがついて行けないというのはよくある悲劇ですよね。ハクさん、もうアル中に嵌っていそうです。古泉がキョン子を外に出したのはこういう奥さんの下では統治の勉強が出来ないからかも知れません。キョン子がレベルアップして戻ってくれば解決でしょう。ただ、それまでハクさん持ちますかね。心配になるところです。


村が急激に発展しすぎて住民の方もついていけないのですな。ハクさんと同じ思いを古参の部下達も抱えているのですね。これが明日のやる夫の姿かも知れません。あ、でも少なくともやる夫の奥さんは優秀そうだから大丈夫ですか。後は月に成長してもらわないといけませんね。


古泉家の領地ではNo.3のサンダースとNo.4のヌケドが領地に広める地場産業に養鶏がいいのか養豚がいいのかを巡って殴り合いの喧嘩をおっ始めています。でもそれを聞いたNo.2、ということは古泉出陣中でハクさんが公都に出ている状況では地元のトップ、の筈のセント君、憂さ晴らしだから放っておけと気にしません。セルピコさんには比べ様も無いということで溜まってい日頃の鬱憤を晴らしているのだとか。急成長した分、こういう鬱憤も溜まっているのでしょう。でも殴り合って発散出来るのも古くからの同僚ならではなんでしょうね。


やらない夫オンリーブログから、やらない夫は魔導士(笑)で騎士団所属のようです 第九話~第十二話


冒頭小ネタはピッコロさんの教育風景。子供時代で500mの断崖を平気で飛び降りるとかどういう体力バカになっているのやら。MPはマッスルパワーだといいはるピッコロさん、どういう魔法を教えたのかも気になるところです。さて本編は騎士団の食堂から、今日ははやてさん、マミさんにお昼を一緒にと誘われていました。紹介するはずだった友達はなのはさんだったのでしょうが、幹部は緊急招集、やらない夫の報告にあった魔物の同時出現への対策中です。せっかくの出番が奪われたなのはさんの落ち込む姿が良いですよ。

一方、ほむらの方はやらない夫の秘密を調査中、まずは王宮に行ってやらない夫の魔導士試験の面接官の流石兄弟に取材です。火を噴く魔法(?)を見せたのに魔力計が反応しなかったことから、トリックで面接を誤魔化そうとしたとみなされているのですよね。まあ、街でいうところの魔法ではないのでしょう。ピッコロさんは一体何を教えこんでいたのでしょう。仕事が終ったやらない夫は闘技場でやる夫、妖夢の訓練が上がるのを待ちます。やる夫の相手はガッツさん、魔力を集めることはできるようになったのですが、制御できずに爆発させています。それでもなかなかの成長ぶりなのだそうです。が、その横で杏子を相手にしている妖夢の方は魔力による加速をモノにしていた既に杏子に一本入れられるという上達ぶり、それに比べると成長しているといわれても自信なくすのかもしれません。


10月3日はまどかの誕生日、仲間が集まってケーキでお祝い、ケーキになんかメタなお祝いの言葉が書かれています。と結婚したのはまどかじゃなくで仁美でしたか。そのお店の外を歩いているやらない夫が住む家を探していることからすると騎士団入団前の風景のようです。一年以内に素敵な彼氏が見つかるというまどかの予言、誰に当てはまることになるのでしょうね。


やらない夫狙いのヒロインが増えてきましたが、今回は魔理沙がメイン、某スレの所為でやらない夫魔理沙に妙に安定感を覚えるようになっています。さて朝のトレーニング中のやならない夫、体力不足を感じたとかでトレーニング中の魔理沙に出会いました。筋トレにには縁が無い魔理沙はただ走っているだけしたが、筋肉エキスパートのやらない夫、下半身よりも上半身を鍛えたほうがいいとアドバイス、魔理沙のトレーナをかって出ました。魔理沙のヒロイン力が上がって行きます。今日の座学は歴史、講師はセルベリアさん、やらない夫好みの巨乳のお方です。やらない夫が熱心に授業を聞いていると思ったらおっぱいを注視していたのですね。今日のお昼ごはんは魔理沙と一緒。ああ、筋トレの一環で魔理沙の食事の改善まで面倒を見ようというのですね。筋肉のことになるといきなり真面目になるようです。やらない夫の診断では魔理沙の食事は肉不足、タンパク質が足りないと筋トレ後の筋肉痛が恐ろしいことになると脅しています。お食後には約束の魔導書、貸してくれた本はやはり魔理沙のグリモアでしょうかね。午後のお仕事は要望書のチェック、出番が欲しいというのはやはりあのお方でしょうか。仕事が終わったらやる夫妖夢と晩御飯、おすすめだけど高いからいけないとやる夫が言い出したお店は料亭西行寺亭、ご都合主義的に妖夢のお家でした。妖夢が二人を家に誘ってきました。妖夢ヒロイン分補足ですね。


今回は孤児院時代の仲間たちのお話のようですね。孤児院の院長がQB、まあ危ない方向にはイカないことを祈りましょう。話は杏子視点で、のろまに見えるさやかへの反感を募らせています。そんな杏子にさやかの想いを伝える仁美、いい子たちですね。本スレの二年目にはすっかり打ち解けているようで、仁美が抜けてもいい関係を築けているわけですな。

支援絵ラッシュ

やらない夫のトレーニングでマッチョになった魔理沙、マッチョまでは許すけど髭面は勘弁して下さい。一番下のマッチョ魔理沙はOKです。本人は魘されているみたいですが。


冒頭支援絵、あなたは色物要員じゃなかったのですか。さて本編は妖夢のお家からスタート。幽々子さんの料亭にいったやるやら、妖夢の手料理をいただきましたが、勢いで酒盛りになって大変なことに。一方ほむほむは帰ってこないやらない夫を待ち続けてくしゃみ(笑)が。そういえば太古でもないけど君の名は以来ヒロインは中々会えずにすれ違うというのがお約束でしたね。その点ではやはりプリマはほむほむでしょうか。酔いつぶれたやる夫を抱きかかえて帰るやらない夫、そのシーンを一番危ないお方達、騎士団の貴腐人達に見られてしまいました。明日はどうなるのでしょうか、「ホモ☆フィナーレ」になるのでしょうかね。


冒頭の支援絵、閲覧注意。まあ、腐のお方には堪らないのかもしれませんが。このおかめ、投下日がサッカーの日仏戦の日だったのですね。サッカーの応援はいいのですが、騎士団の貴腐人達の応援では危ない方向にしか聞こえません。


冒頭の支援絵は表紙にふさわしいもの、背景に小さく出ている自称ヒロインさんが惨めです。さて朝は魔理沙とトレーニング、まずは目標を聞いていますが、いきなり支援絵のマッチョ魔理沙が出てきました。筋トレでこうなったらやですよね。魔理沙のトレーニングウェア眼福です。出勤風景はいつものようにやる夫と妖夢と一緒、あれだけ飲んで潰れたのにすっきり、でも昨晩のことは覚えていないのですね。やらない夫にしっかり釘を刺されました。今日の講義はアバン先生、最初の注意はやらない夫が報告した魔物の二箇所同時出現の話から。ほむらに勧められてちゃんと報告したことが生きてきました。そのほむらは記事を書き上げてやらない夫の追跡調査、そうとう無理をしているようです。講義の本題は魔物の強さについて。アバン先生がそれぞれの強さの魔物に変身して見せているのですね。そして最強魔物、それは広い悪魔じゃないですか。なにげにギャグが混ざってきます。「交戦規定は唯一つ・・・、生き残れ!」もどこかで聞いたセリフ、いいですね。お昼ごはんは獲物を狙う貴腐人の方々とご一緒、やる夫を紹介した時の目付きは肉食獣です。そしてはじまるやらない夫のダイエット講座、体つくりには真面目なやらない夫です。

さてほむら、騎士団に手紙を入れて公園で時間潰し、ベンチに座って一休みです。やらない夫は午後の事務仕事、出番がもらえた方からの感謝の手紙が入っていました。そしてロビン課長から渡されたお手紙、かなみが「ほむほむ」だけで何故通じるのでしょう。愛のなせる技でしょうか。そしてお仕事終わりの時間、先に帰った魔理沙が公園で寝潰れていたほむらを見つけました。治安は悪くは無い場所ですが、女の子が夜の公園で一人居眠りはあまりに危険、おまけに触れてみたら熱を出しているようです。魔理沙がほむらを連れ帰り、やらない夫の方はすれ違ってしまいました。ほむらと魔理沙のヒロイン対決ですかね、どうなるのか楽しみです。
 


2012年10月14日

やる夫短編集阿修羅編から、どこかの宇宙の常識と外交

シオニーちゃんが出てきたところで土下座にはなるだろうと想いましたが双方同時土下座できましたか。惑星間外交の最終兵器、土下座外交、素晴らしいものです。






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