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やる夫でコピペ 第563話 漏れにはちょっと変な趣味があった

目次

223 : 本棚のやる夫さん : 2009/10/21(水) 21:00:59 ID:HOgPKjpg

          _.. ‐'''''''''''' ‐ 、
         ,r'        \    皆さん、こんばんは
        / ⌒         ヽ,
          ( ●)   `―    ..i   実は私にはちょっと変な趣味があるのですが……
        i.      ( ●)    |
          \ _´___       /    勿論、変と言っても性癖という意味ではありません
           \`ー'´   __/


224 : 本棚のやる夫さん : 2009/10/21(水) 21:01:12 ID:HOgPKjpg

         ,___
       /     \
      /  ⌒  ⌒ \   その趣味っていうのは、夜中になると言えの屋上に出て、そこから
    /    (⌒)  (⌒) \
    |       、__',_,    |   自分が住んでいる街を観察する事です
    \       `‐'´  ,/

     ____
   /     \
  /  \   /\   いつもと違う、静まり返った街を観察するのが楽しいのですよ
/   (_)  (_) \
|       、__',_,    |  遠くに見える大きな給水タンクとか、妙にわくわくしてきますね
\           /

225本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:01:27 ID:HOgPKjpg

         ,___
       /     \
      /  ⌒  ⌒ \  私の家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ私の家に
    /    (●)  (●) ヽ
    |       、__',_,    |  向かって下っているのですよ
    \            ,/

          ____
        /     \
      /  ⌒   ⌒\   ですから、屋上から石側に目をやれば、その坂道の全体を
     /   (● )  (<) \
     |       __´___    |  正面に納める事が出来ようになってるんですよ
    \       `ー'´   /
       〉         ⌒ヽ
.     |          、  \_
      !          ヽ   _⌒)

226本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:01:37 ID:HOgPKjpg

        ____
      /     \
    /  -     - \   その先に設置されている自動販売機を双眼鏡で見ながら
  /   (●)  (●)  \
 |      __´___     |  『あ、大きな蛾が飛んでるな~』なんて思っているとですね
 \      `ー'´     /
 /     ∩ノ ⊃   /
 (  \ / _ノ |  |    坂道の一番上の方から、ものすごい勢いで下ってくる人がいたんですよ
. \ “  /__|  |
   \ /___ /

227本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:01:49 ID:HOgPKjpg

       |   (トェェェェェェェェイ)   |
       \  \ェェェェェ/   /        『「なんだ?」と思い双眼鏡で見てみると
        >          ```''ii !、
      ii !liノ"''フ         ,,__,,__ ゙ヽi、
    .  ,i /  ム(ヽ        /  "ヽノヽ  全裸で、ガリガリに痩せた子供みたいなやつが』
      (  ノ"\ (ヽ       ヽi、   をノ
       ^゙''" "! \( ヽ        
               ̄ i , -ii !、        
                i    i/

228本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:01:59 ID:HOgPKjpg

__―_____ _________   ――――
 ̄___ ̄―==           、 ==  ̄ __
 ___―===―_ _____(((O)ー-、_  ――
 ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―――  ´~"'-、  ~'-、―   ̄ ̄_
 ――――    ==  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ――\  \――_━ ̄
                          _|_  |
                         /    \|
                       /       \
                      /     ,イ    |
                    /     ∠ / (○)|    『満面の笑みを浮かべながら
                   /   `i  ゝ∠   /
                 /     ヽ_ゞ ,i__/
                /        |        こっちに手を振りつつ
              /          |
             /        |   |
           /          |   |          猛スピードで走ってくるんですよ』
          /    , -'"|    | |   |
        /   , -'"   |    | |   |
       /  , -'"   _____|    | |   |
    ,..''" , -'"     i ___/__ソ_)))
   /   /        |ノ
    |  i丿

229本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:02:09 ID:HOgPKjpg

iヽ   r⌒ヽ、 ̄ ̄=/ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ , _______
i)::ヽ/ \  \. /         \__  ̄ ̄ ̄ ̄=  ̄__  ̄ ̄ ̄ ̄=  ̄ 
 i)::ヽ / ヽ   /   (   )三(  )ヽ
 〈__/  . |  |   (トェェェェェェェェェェェイ)  ―――----  ̄ ̄ ̄=  ̄__      『その人は明らかにこっちの
 ̄ ̄ ̄ ̄/  .\   \ェi⌒\ェェ//  ̄ ̄ ̄ ̄=  ̄__  ̄ ̄ ̄ ̄=  ̄ 
 ̄__ ./   / ⌒ヽ,_ ヽ  .\/ ̄ ̄ ̄ ̄=  ̄__  ̄ ̄ ̄ ̄=  ̄     存在に気付いているし
.__   r  /     |ヽ  \   \ _  ̄ ̄ ̄ ̄=  ̄__  ̄ ̄ ̄ ̄=  ̄
."ヽ |  i,        ノ  \ \^  i  ―――----  ̄ ̄ ̄=  ̄__   
 .| ヽ./ ヽ、_../    /      ヽ、__ノ=  ̄__  ̄ ̄ ̄ ̄=  ̄             何より』
  .i /  //  ./=  ̄__  ̄ ̄ ̄ ̄=  ̄

230本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:02:22 ID:HOgPKjpg





                  ,, - 'i': : : : :゙:'ヽ. ::              :::'' ,, -'':゙:゙:゙゙:':'ヽ-,,
                  'ヽ, |': :(●): :| 'ヽ:::            .::'.'/ |: :(●): :| ゙''-,,,,,:
                -=-,,,丶|,,: :'''': :,,リ,-,,,|::::            ://.,,,,,,,|: : :''''' : リ/゙-
               ゙・ ''゙゙, -・-゙'''''''''゙-=≡_丶           '''',ヾミミ゙゙''''__-'''_彡ヾ'''


                     『ずっと私と目が合いっぱなしだったんですよ』

.

231本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:02:35 ID:HOgPKjpg

       ____
     :/::::::::::::::::\:
   :/ ⌒三 ⌒::::::\     何だから凄くヤバい事になりそうな気がして、急いで階段を下りて
  /  (○)}ililli{(○ ):::\:
 :|      __´___::::::::::::::::::|    家の中に逃げ込みました
  \      `ー'´::::::::::::/:

           ____
         /   ∪  \     ドアをしても鍵をかけて『うわ~どうしようどうしよう、何だよあれは!』
       γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ
      / _ノ (>)三(<) \ `、  って怯えていると
     (  <:::∪::::  __',__::::∪|  )
      \ ヽ ::∪:: `ー'´∪:://

232本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:02:45 ID:HOgPKjpg

            ___
        /      \
       /ノ  \   u. \   『ズダダダダダダダッ』と屋上への階段を上る音が
     / (●)  (●)    \
     |    __´___    u.    |  明らかに、私を探していました
      \ u. `ー'´       /
      ノ           \

233本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:03:00 ID:HOgPKjpg

           ,___
         /    u\
        /   ノ  \ \
      /    (●)  (●) ヽ        ,  『凄い事になってしまった……どうしよう、本当にあれは一体……』
      |  u     '     |      //
      \    u   ⌒   ,/     //   と心の中で思いながら、リビングに置いてあった木刀を
      (⌒ヽ         ィ    //
      l\  \    ,   |   //
      |  \,,  \   |  .| .//         両手で握って構えていました
      |    \  \_ ヘ//
      |     \_r' ソイゝ
      |        r_ゝィ'〆


       ____
     :/::::::::::::::::\:
   :/ ⌒三 ⌒::::::\    しばらくすると、今度は階段を『ズダダダダッ』と下りる音……
  /  (○)}ililli{(○ ):::\:
 :|      __´___::::::::::::::::::|   もうバカになりそうなぐらいガタガタ震えていたら
  \      `ー'´::::::::::::/:

234本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:03:12 ID:HOgPKjpg

    | ヽ________|
    |  |         ||    『ドアを「ダンダンダンダン!!」って叩いて、チャイムを
    |  |         ||
    |  |    。    ||    「ピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!」と鳴らしてくる
    |  |il⊇       ||
    |  |         ||
    |  |::◎       ||    しまいには「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」って感じでうめき声までも……
    |  |         ||
______.|  |         ||
;;;;;;;;;:::; |::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~||



         ____
        /   u \
     :/  \   / \:    心臓が一瞬止まって、物凄い勢いで脈を打ち始めて
    :/ U (@)  (@) \
    |    u  __´,_  U |:   さらに、ガクガク震えながら、息をひそめていると
    :\u    ./__/   /:

235本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:03:25 ID:HOgPKjpg


________________/
                       |
                       |
                       |
                       |
_____________,       |
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||      |     『数十秒くらいで、ノックもチャイムもうめき声も止んで
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||      |
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||      |
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||      |
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||      |     さっきまでのが嘘のように元の静けさを取り戻していました』
| ̄| ̄| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||      |
|  |  | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||      |
|  |  | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||      |
|  |  | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 0 ||      |
|  |  | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||      |     o。
|  |  | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||      |   O ‰
|  |  | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||      |   _レ'
|  |  | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||    _|__)(
|  |  | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||   |r- _ (_)- __
|  |  | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||   ||   - __    - __
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄` ̄ ̄||   ||    ||     |
                       \  ||    ||     |
                         \||    ||     |
                           \.   ||     |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\

236本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:03:36 ID:HOgPKjpg

       ___
      /     \
    /   ⌒  ⌒\   それでも当然緊張が解けるわけがなく、日が昇るまで木刀を構えて硬直していました
   /   ( ー)  (ー) ヽ
   |  u   ___`___    |  あの人はいったい何者だったんでしょうか
   ヽ、    `ー '´  /


          ____
        /     \
      / ⌒   ⌒ \   とりあえず、今言える事は、もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない
     / u (=)  (=)  \
    |      __´___      |  それだけは確かですね
    \     `ー'´     /

237本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:03:50 ID:HOgPKjpg

元ネタ
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/24(土) 00:44:14.53 ID:DBGeFmKA0
漏れにはちょっと変な趣味があった。
その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。
いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。
遠くに見えるおおきな給水タンクとか、
酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、
ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。

漏れの家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ漏れの家の方に向って下ってくる。
だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に納めることができるようになってるわけね。
その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「あ、大きな蛾が飛んでるな~」なんて思っていたら、
坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。
「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、
満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。
奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、漏れと目も合いっぱなし。
ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、
なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ。


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/24(土) 00:44:57.92 ID:DBGeFmKA0
ドアを閉めて、鍵をかけて「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」って怯えていたら、
ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。明らかに漏れを探してる。
「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」って心の中でつぶやきながら、
声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。
しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。
もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、
ドアをダンダンダンダンダンダン!!って叩いて、チャイムをピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。
「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」って感じで、奴のうめき声も聴こえる。
心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。
さらにガクガク震えながら息を潜めていると、
数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態に……。
それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまでアイロンを構えて硬直していた。
あいつはいったい何者だったんだ。
もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない。

                _.. ‐'''''''''''' ‐ 、
               ,r'        \
              / ⌒         ヽ    皆さんも十分気を付けてくださいね?
                ( ●)   `―    ..i
              i.      ( ●)    |
                \ _´___       /    僕みたいな目にあっても……知りませんよ?
                 \`ー'´   __/
               ,-'"X ヽ  ̄,イ !:: ヽ __.
             __イ:::::::|l, \/  | !:::::ゝ::::::::::::::~゙l
             ,-‐'":r┤::::/|,イソ\ ! ヽ: ̄!::::::::::::::::ヽ

238本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:11:52 ID:0aABPHuI
やべえ怖ええ

239本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:12:09 ID:3u2qiDS.
誤字多いお

241本棚のやる夫さん2009/10/21(水) 21:13:26 ID:kdDgEuhA

ホラー系も理由が分からないのは怖さが増すな


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