50代の女性は高齢の母親に複雑な感情を抱いている。女性は小さい頃、感染症にかかっても母は仕事を休まず、親戚の家に預けられた。「不美人」などと容姿についてあしざまに言われた。帯状疱疹でつらい状態に陥った父親を前にするとオロオロして泣くばかり。要介護3となった父を必死にサポートする女性は“戦力”にならない母を「何度もぶん殴ってやろうと思った」という――。(前編/全2回)写真=iStock.com/Nadezhda1906※写真