「私、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」例え山田洋二監督の映画「男はつらいよ」を見たことがなくても、オープニングで語られるこのセリフは知っている、という人は多いかもしれない。1969年に第一作目が公開されて以降、50年以上も愛されている映画シリーズだ。冒頭のセリフは、渥美清演じる同作の主人公「車寅次郎」、通称「寅さん」の口上。東京都葛飾区