歴代の自民党政権は現実的政策を基本的に指向してきた。戦後殆どの期間政権を担当してきたのだからそれは当然であった。ただそれでも、現政権以前の歴代政権は、支持者層と共有している政治的理念や歴史的経緯、さらには世間に対する建前(世間体)などには常識的に配慮していたし、踏み越えるべきではない一線というものも意識してきた。また、田中政権の日本列島改造論、中曽根政権における国鉄民営化や間接税導入(これは頓