実際、アイコンを積極的に入れ替えたり、設定を変更したりしてはじめて使いやすくなる。もしも初期設定のまま使っているなら、ぜひ今回紹介する操作や設定を試してみてほしい。なお、Windows 11のバージョンは22H2を前提としている。
●アイコンをメンテナンスしてスタートメニューを使いやすくするWindows 11のスタートメニューは、アプリケーションを起動したり、ファイルを開いたりする中心となるメニューだ。
ただし、使いやすいかというと、イマイチな印象が強い。
実際にWindows7やWindows 10を使っていたころに比べると、スタートメニューを利用する頻度が減った人は多いのではないだろうか。
もちろん、スタートメニューを開いたときアイコンがあればいいが、アイコンがないとあちこち探したり、検索したりすることになる。
たとえば、エクスプローラを起動したいだけなのに、
アイコンが見つからない……というケースは少なくない。
結果、タスクバーにエクスプローラのアイコンを登録して、そちらばかり利用することになってしまう。
もしも、「そういえば、最近、スタートメニューあまり使ってないなぁ」という方がいたら、ぜひ設定を見直してみよう。
少なくとも、初期設定で利用するよりはずっと使いやすくなるはずだ。
最も基本的なカスタマイズは、アイコンのピン留めだ。
スタートメニューでアプリケーションのアイコンを検索したら、右クリックして[スタートにピン留めする]を選択する。これでスタートメニューにアイコンが登録される。
登録されたアイコンは、メニューを開いてドラッグすれば、好きな位置に移動できる。
また、アイコンを重ねるとアイコンをグループ化できる。スタートメニューから外すには、右クリックして[スタートからビン留めを外す]を選択すればいい。
このあたりは基本的な機能だが、こまめにアイコンをメンテナンスすれば、自分だけの使いやすいスタートメニューができあがるだろう。
検索したアイコンを右クリックし、[スタートにピン留めする]を選択するとスタートメニューに登録される。
登録したアイコンはドラッグで好きな場所に移動できる。
アイコンをドラッグして重ねると……
アイコンがグループ化される。このあたりはスマートフォンと同じだ。
解除するにはアイコンを右クリックして[スタートからビン留めを外す]を選択する。
●スタートメニューの設定を変更して使いやすくするスタートメニューの外観や機能そのものを変更したいときは、
スタートメニューを開き、背景部分を右クリックして[スタート設定]を選択する。
スタートメニューをカスタマイズする設定画面が開くはずだ。
スタートメニューを開いたら、背景部分を右クリックして[スタート設定]を選択する。
スタートメニューをカスタマイズする画面が表示される。
[レイアウト]はスタートメニューに表示する「ピン留めしたアプリ」と「おすすめ」の割合を指定する。初期設定は[既定値]になっているが、ピン留めアプリを多くするなら[さらにピン留めを表示する]、おすすめを多くするなら[さらにおすすめを表示する]を選択する。
[さらにピン留めを表示する]を選択したスタートメニュー
[さらにおすすめを表示する]を選択したスタートメニュー
その下では、「最近追加したアプリ」「よく使うアプリ」「最近開いたファイル」について表示/非表示を設定する。
いちばん下の[フォルダー]をクリックすると、スタートメニューの[電源]ボタンの横に表示するボタンを指定できる。「設定」「エクスプローラ」「ピクチャ」などを選択できるので、必要に応じて表示しておくと便利だろう。個人的には、この項目が最も便利だと思う。すべて表示しておいてもよいくらいだ。
[フォルダー]を選択すると表示される設定画面。表示したいフォルダーをオンにする。
すべてのフォルダーをオンにしたスタートメニュー。[電源]ボタンの横にボタンがズラリと並んで表示される。
以上、スタートメニューのカスタマイズについて紹介した。あなたのWindows 11を使いやすくするのに、少しでも役に立てば幸いだ。
井上健語(フリーランスライター)