2018年途中までチームメートだったエンゼルス・大谷翔平(左)とイアン・キンズラー氏【写真:Getty Images】

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2018年にエ軍に所属したキンズラー氏はWBCイスラエル代表監督を務める

 来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で野球イスラエル代表の監督を務めるイアン・キンズラー氏。ウインターミーティング中の6日(日本時間7日)に行われたWBCメディアデーにも姿を見せ、本大会へ向けた意気込みを語るだけでなく、野球日本代表「侍ジャパン」でエンゼルス時代に同僚だった大谷翔平投手との思い出話にも花を咲かせた。

 通算1999安打、257本塁打と強打の二塁手だったキンズラー氏。大谷とはエンゼルスで2018年のシーズン途中まで同僚だった。大谷のWBC参戦を野球人として喜んだ。

「オオタニはもしかしたら抑えをするかもしれないんだって? 打線にも入るだろうからね。選手ではなく監督として、彼らのプレーを見るのは楽しみだよ。もし日本と対戦となったらタフなことだけど、その場に我々が辿り着くことができたら、自分たちはいいプレーが出来ているということだと思う」

 エンゼルスでは2018年7月末のトレード期限でレッドソックスへ移籍。チームメートだったのは半年ほどだったが、「特別な選手だ」という。

「ユニークで他の選手とは明らかに違う。準備をたくさんする。両方やらないといけないから、そのための準備をしないといけない。彼のプレーを見るのが好きなんだ」

大谷とは「クラブハウスでピンポンするのが楽しかった」

 大谷との一番の思い出はやはり“サイレント・トリートメント”だ。大谷は2018年4月3日(同4日)の本拠地・インディアンス戦でメジャー初本塁打。ベンチに戻った際にチームメート全員から無視されたが、大谷が最初に抱きついて反応を求めたのがキンズラーだった。

「あの時、僕のところに来て抱きついてきたんだ。『やめろって』という感じだった(笑)。素晴らしい思い出だね。クラブハウスでピンポン(卓球)をするのが、いつも楽しかった。本当にいい性格をしていて、いい奴なんだよ。あとクレイジーなジョークを言うね(笑)。意味はないけど、彼は笑い出す時があるんだ」

 イスラエル代表にはオリオールズで今季8勝7敗、防御率3.23をマークしたディーン・クレーマー投手、ジャイアンツのジョク・ピーダーソン外野手、ヤンキースのハリソン・ベイダー外野手らが参加。米マイアミでの1次ラウンドはプエルトリコ、ベネズエラ、ドミニカ共和国、ニカラグアと強豪ぞろいだが、キンズラーは「チームには闘争心もあるし、投手陣もいい。メジャーリーガーが15、16人くらいいるから、いい打者も何人かいる。人々がビックリするような活躍を我々ができればいいね」と番狂せを誓った。

 WBC初出場となった2017年は2次ラウンド敗退。2021年東京五輪では5位だったが、着々と力をつけている。キンズラー監督は、「過去にイスラエル代表が見せたプレーを続けること。精力的にプレーして、お互いを助けあう。そういうプレーを続けて、どういう結果につながるか注目している」とチーム結束を誓っていた。(小谷真弥 / Masaya Kotani)