今回のテーマは【なぜ日本では女性政治家が増えない?】で、ゲストに国政選挙に出馬したものの落選してしまった女性立候補者3名が登場。自民党の向山淳(むこうやま じゅん)さん、日本維新の会の金澤結衣(かなざわ ゆい)さん、立憲民主党の今井瑠々(いまい るる)さんという異なる政党、異なるバックボーンを持ったゲストをお迎えし、日本における女性政治家の未来について徹底討論を行うーー!
「東京ガールズコレクション」のランウェイから直行してきたひろゆきさん
今回の収録は珍しく、スタジオにひろゆきさんが登場。その理由は、直前まで「東京ガールズコレクション」のランウェイを歩いていたからだというーー!
「東京ガールズコレクション」から一気に硬派な内容の収録で落差が激しそうではある。しかしひろゆきさんは、「オジサンだらけの政界に切り込む女性立候補者たちに対して、若い女性だらけのランウェイを歩いてきたオジサンという構図になるので、なんだか居たたまれない」と、落差より、女性の世界をオジサンが荒らしてしまったことに動揺している様子。
果たして本日の女性候補者たちは、ひろゆきさんが「東京ガールズコレクション」で新風を巻き起こしたように、オジサンだらけの国会議事堂の赤絨毯を歩くことで新風を巻き起こすことができるのだろうかーー。
ハーバード修士から成田さんファンまで...
まずはゲストを1人ずつご紹介。1人目は自民党所属の向山淳さん。向山さんは、慶應義塾大学卒業後、三菱商事に入社。その後、子どもを連れた状態でハーバード大学公共政策大学院に留学し、修士を獲得。帰国後は、シンクタンクで勤務というスーパーエリートな経歴を持つ。
しかし、2022年の参院選で比例代表として出馬したものの、惜しくも落選。与党の公認とスーパーエリートな経歴があっても落選してしまったのはなぜなのか・・・深掘りする。
2人目は、日本維新の会所属の金澤結衣さん。金澤さんは、上智大学を卒業後、江崎グリコに入社し、大人気商品『ポッキー』のマーケティング担当などを経験。
2021年、衆院選にて東京15区から出馬したが、500票の僅差に涙を流すことになった。ポッキーのマーケティングと選挙のマーケティングは違ったのだろうかーー。
3人目は立憲民主党所属の今井瑠々さん。今井さんは高校生の時に東北復興支援活動に参加。また、国連防災世界会議にJAPAN youthとしても参加。他の2名のようなエリートなキャリアではないが、若くから社会活動に参加をしている。そして、2021年の衆院選で、地元の岐阜5区から出馬をするが落選してしまった。当時25歳の最年少出馬を果たしたが、若さだけでは勝てない選挙の難しさを味わった。
今回はスーパーエリートから最年少出馬候補者まで、様々な経歴・経験を持つ女性立候補者たちに集まっていただいた。ちなみに、今井さんは成田さんの大ファン。成田ガールズであるようで、成田さんの挨拶を完コピしていた。
最初にひろゆきさんが「『女性を政治家にした方が良いですか?』と女性に聞いたら、大半は『はい』を選択するのに、実態としては女性候補者に女性が投票していないのはなぜ?」と女性が女性を選挙において応援していない構造について疑問をぶつける。
3名の認識としても、女性が女性に投票しない状況は実際にあるという。その理由を金澤さんは「高齢の有権者は性別関係なく、世襲議員の家を応援するというケースが多い」と、そもそも地場で応援する人が決まってしまっている状況があると生々しい解説。
地場という観点で、地元の利を生かした選挙戦を行った今井さんは、「旦那さんと同じ人に投票すると決めている女性が多い」と、家庭に入っている女性ならではの投票事情を告白。また、旦那さんと同じ人に投票する理由として「自営業などの場合は自分に昔から良くしてくれる議員に投票する習慣がある」と話した。
向山さんも「女性だから女性、男性だから男性に投票するわけではなく、政策や利害などで決めていると思う」と元シンクタンクらしく非常に合理的な見解を。
女性だから女性に応援される、されないのではなく、既存の地場にどう立ち向かうかという戦いにおいては、男女に大きな差はないと言えるのかもしれないーー。
成田さんの推しメンだった向山さん
ところで、成田さんは、向山さんと生配信を共にした仲だという。理由としては、政治に関係ないビジネス畑のスーパーエリートの女性が政治に挑戦することが珍しくて面白かったからだそう。
面白いから応援に加担していたものの、「(有権者から)共感されないだろうな」とは思っていたそうで、実際に向山さんは、共感されず(?)に落選してしまった。
ひろゆきさんも「どれだけエリートであっても、それを投げ捨てでも政治家になろうとする覚悟があっても、有権者からは『こいつには俺たちの気持ちはわらかんよね』と思われてしまっている」とむしろエリートであることが足枷になっているのではないかと分析。
「結局、向山さんを応援していたのは、成田さんのように留学経験者みたいなエリートだけでしょ?」とのコメントに、成田さんも「たしかに・・・」と苦笑い。
今や国民的人気コメンテーターとなった成田さんが応援しても、エリートな女性は政治家になりづらいという、日本の国民感情が明らかになった。
女性政治家は見た目から?もしくはやっぱり宗教団体の力を・・・
スーパーエリートでもトップマーケターでも、地場を生かしても、女性候補者たちが政治家になるのは難しいという事情がわかってきた。
では、彼女たちが次回の選挙で勝つにはどのような行動が必要なのだろうかーー。金澤さんは、あえて女性らしい見た目を推しているが、これまでの有名女性政治家のようにショートカットのパンツルックになるしかないのか? ひろゆきさんは「統一教会と仲良くなるしかない」とブラックジョークを飛ばすが、やはり特定の宗教団体の力を借りるしかないのかーー。
議員になれないと『意識の高い無職』で終わってしまう女性候補者たちと、成田さん・ひろゆきさんの激しい議論の続きは、日経テレ東大学で!
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