資生堂レディス第2日、通算8アンダーで首位に立った大出瑞月【写真:Getty Images】

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資生堂レディス第2日

 国内女子ゴルフツアーの資生堂レディス第2日が1日、神奈川・戸塚CC(6570ヤード、パー72)で行われた。首位には、通算8アンダーで22歳の吉田優利(エプソン)、小野祐夢(ニチコン)、大出瑞月(サーフビバレッジ)の3人が並んだ。吉田はツアー2勝の実力者だが、小野と大出は同じ1997年度生まれの24歳で、プロテスト合格も同期の苦労人。好調を維持してともにツアー初優勝を狙う。

 4位から出た小野は、強化中のパットを武器にスコアを伸ばした。4バーディー、1ボギーの69。17番パー4では、10メートルのバーディーパット、18番パー4では6メートルのパーパットを沈め、後半9ホールでも2バーディーを奪った。今季からパッティングコーチの橋本真和氏に師事。頭の中では、コーチから渡された音と光を組み合わせた動画のリズム「ヒューン、ヒューン」を繰り返していたという。

「お陰でリズム良く打てました。長いパットではショートしないように意識していたので、それが良かったです。まぐれでも入れば自信になりますので」

 プロ7年目。これまでシード権を手にしたことはなく、昨季のステップ・アップ・ツアー賞金ランク2位で今季ツアー前半戦の出場権をつかんだ。しかし、出場17試合で予選落ち11試合。暫定リランキング50位と苦戦が続いている中で、首位での決勝進出に驚きは隠せない。

「正直、ビックリです。でも、レギュラーツアーでは伸ばせる時に伸ばさないといけないことは痛感してきました。初めての位置なのですが、優勝を目指していきたいです」

大出は渋野日向子の“シブコ”名付け親

 謙虚ながらも前向きな小野は、大出と首位で並び、第3日を同じ最終組で回れることも喜んだ。

「プロテスト合格した年も年齢も同じで、すごく仲良くしています。お互いにいろんな相談もし合っています」

 大出も「うれしいですね。仲がいいんですよ〜」と言ったが、67、69と連日の好スコアについては、「(大会前は)全然、ショットもパットもダメだったのに、何でなんですかね。良く分かりません。優勝? イメージ湧かないです〜」と笑った。

 夏季の猛暑地で知られる群馬・館林市の出身だが、「暑いのは苦手です。すぐに熱中症なるんですよ」と苦笑い。この日は入手した冷却スプレーで乗り切ったという。

 はぐらかしているようにも聞こえるが、その明るさは女子プロゴルフ界でも有名だ。かつて同じコーチに師事していた渋野日向子を「シブコ」と呼び始めた“名付け親”としても知られている。

 2018年には賞金ランク41位でシード権獲得。それについても、「選手権(日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯)でボーンと上(4位)にいっただけで、たまたまです。その後は、まあ、こんな感じです」と自虐。初の決勝ラウンド最終組については、「まあ、(小野と)しゃべりながら回りたいですね」と続けた。

 1学年下、98年度生まれの黄金世代とは対照的に日陰を歩んできた2人。今大会を人生を変えるものにするべく、残り36ホールも全力を尽くす。

(THE ANSWER編集部)