ブラジルで確かな実績を残すカリーレ監督。「長崎でも名を刻みたい」と意気軒高だ。(C)VVN

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 V・ファーレン長崎のファビオ・カリーレ新監督が6月27日、トランスコスモススタジアム長崎で就任会見に臨み「長崎で名を刻みたい」など意気込みを語った。

 長崎は今季開幕時にJ1の柏レイソルからFWクリスティアーノを獲得するなど、優勝候補にも推される戦力を整えたものの、スタートダッシュに失敗。2度の連敗を含め、3月終了時は17位に沈んでいた。

 その後は、4月にFC町田ゼルビア戦、続くブラウブリッツ秋田戦で今季初の連勝を記録し、徐々に順位を上げていたが、リーグの半分を消化した21節の翌日、6月12日に指揮官交代を決断。5位で松田浩監督の解任に踏み切った。

 リーグ後半戦に向け、順位を上げていたタイミングだっただけに、賛否両論はあるだろう。しかし、就任会見に同席していた郄田旭人会長は新監督についてこう語った。

「(チーム作りは)中長期スパンで考えるべきだと考えていて、監督、コーチ、選手、スタッフとできるだけ長く同じ思いを持って積み上げていくのが理想だと思ってきました。それがこのタイミングで、そう思える監督・コーチたちと出会えた。監督を決定するというのはすごく難しい仕事。監督との出会いはタイミングも必要です。(カリーレ新監督は)実績、経験を持ち、人間性も素晴らしい監督です」

 ブラジルの名門コリンチャンスやサントス、中東のアル・イテハドなどで指揮を執り、2017年シーズンにはコリンチャンスでカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)の優勝も経験した新指揮官とは、就任前から入念なコミュニケーションをとっていたという。
 
 カリーレ新監督は、長崎からのオファーを受けて「(日本をよく知っている)ジーコ(鹿島クラブアドバイザー)やネルシーニョ(柏監督)に話を聞いた」うえで、来日を決断した。

 長崎については「まずは理解をしてから、変えられるところを変えていきたい。今いる選手をリスペクトしている。移籍ウインドーが開くまでにはもう少し時間もあるし、自分たちの戦力を見ることも必要。補強は必要かどうかはまだ分からない」

 その一方で、これまでの4−4−2をある程度、踏襲しながら、4−2−3−1へのシフトも示唆。「プロの監督として、いろいろな戦術を行なっている。一番好きなのは4−2−3−1。ただ、そのシステムに見合った選手がいなければできない。4−2−4もやっていた。サントスでは選手の特長に合わせて3−4−3でもやりました」と引き出しの多さをアピールし、今後の展望をこう語った。

「以前はどんな感じでやっていたか分からないが、自分たちの練習では、撮影をして、自分たちのやり方を落とし込んでいく。もちろんグループミーティングも必要だが、一番は練習。そこで落とし込んで、個人としてもチームとしても成長してほしい」とし、「長崎では将来、自分がここにいたという名前を刻みたい。人間性でもタイトルでも。存在価値をここで残したい」

 カリーレ新監督は7月2日の24節・ヴァンフォーレ甲府戦から指揮を執る予定だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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