韓国南部・慶州のカフェの屋上に建てられたインターネット閲覧ソフト(ブラウザー)「インターネット・エクスプローラー」の墓。ジュン・キヨンさん提供(2022年6月17日提供)。(c)AFP PHOTO / Courtesy of Kiyoung Jung

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【AFP=時事】韓国南部・慶州(Gyeongju)に、今週27年の歴史に幕を下ろしたインターネット閲覧ソフト(ブラウザー)「インターネット・エクスプローラー(Internet Explorer、IE)」の「墓」が建てられ、話題になっている。

 墓を建てたのはITエンジニアのジュン・キヨン(Jung Kiyoung)さん(38)。ジュンさんの兄弟が経営するカフェの屋上に設置された墓にはIEのロゴと、「他のブラウザーをダウンロードするには便利なツールだった」と、碑文が彫られている。墓の画像はインターネットで拡散された。

 IEはかつて世界で圧倒的なシェアを占めていたが、近年は遅くて不具合が多いと酷評されていた。ただ、インターネットの速度が世界最速級の韓国には、IEが深く根付いていた。

 2014年ごろまではインターネットバンキングやオンラインショッピングなどにマイクロソフト(Microsoft)製プラグイン「ActiveX」を使わなければならなかったため、IEは必須だった。

 現地メディアによると、政府機関のサイトの多くはつい最近までIEでの閲覧を想定してつくられていた。IEを使わなければ閲覧できないサイトもあった。

 ソフトウエアエンジニアでウェブデベロッパーでもあるジュンさんはAFPに対し、職場では常にIEの互換性の問題に「苦しめられていた」と語った。

 サファリ(Safari)やクローム(Chrome)といった他のブラウザーで見栄えが良いウェブサイトが、IEではおかしく見えることが多く、互換性を確保するために何時間も余計に働かなくてはならなかったという。

 ジュンさんはIEのサービス終了に「歓喜」すると同時に、IEの全盛期を知る人間として純粋に懐かしく、感慨深いものもあると語った。

【翻訳編集】AFPBB News

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