3時間後

5月上旬、「スパゲッティは3時間以上水に浸せば、ゆで時間は90秒でOK」という内容のツイートがバズりました。だいたいのパスタはゆでるのに7分以上かかり、中でもスパゲッティはその間、鍋底にくっつかないよう適度に混ぜたりなど意外と面倒ごとが多いですよね。時短できるのは大変ありがたい!

とはいえ、「普通にゆでたほうが美味しいのでは?」という疑問も頭をよぎります。時短できても、あまり美味しく仕上がらなければ、日常的に使いたいテクニックとは言えません。

何事も試してみなければわからないので、実際に「表示時間通りにゆでたパスタ」と「水戻ししてから時短でゆでたパスタ」を食べ比べてみました。

◆スパゲッティが3時間でフニャフニャに

ツイートでは「3時間以上」となっていましたが、今回は3時間ぴったりで水に浸した後、90秒でゆでたいと思います。

筆者の家には水戻しするためのちょうど良い長さの容器がなかったため、深めのお皿を使うことに。スパゲッティを半分に折る必要があり、早くも前途多難。ロングパスタを“全身”浸せる大きさの容器は、パスタを収納する容器(濡らしたくない)くらいしかありませんでした……。

1時間経過した時点で見てみると、徐々にパスタの色が薄くなり、フニャフニャになってきました。

3時間後には色も大分白くなり、乾麺の堅さはほとんどなくなりました。それでは、本当にここから90秒でしっかり仕上がるのか、実際にゆでてみます。

◆ゆで時間は、10秒単位で調整する必要がありそう

水戻しパスタを90秒にゆでたタイミングで一度口に運んでみると、嚙み切れないほどではないのですが、芯に堅さが残っており、“美味しくいただけるレベル”には達していなかったです。120秒までゆでると、芯の堅さは多少残っているものの、「アルデンテと言えばアルデンテか」と思える食感になりました。麺の太さに合わせて、10秒単位でゆで時間を調整する必要がありそうです。

普通にゆでたパスタと水戻ししてゆでたパスタとで、パッと見のビジュアルに特に違いはありません。ただ、食感には明らかな違いが。

◆水戻しパスタはスッキリ食べやすい食感

水戻しパスタはラーメンで言うところの“ストレート麵”のような印象で、スッキリと口の中に入っていく感覚で、とても食べやすかったです。一方、7分ゆでたパスタはモチモチ感があり、“中太ちぢれ麵”のようにソースによく絡み、これもまた美味しくいただけました。

味に関しては、ソースをかけてしまえばどちらも美味しく、差は感じられませんでした。“ストレート麵”っぽい食感に対する好みにもよりますが、水戻しパスタは今後も積極的に使いたい調理テクニックだと言えます。

たとえば在宅勤務の日に「お昼に食べるスパゲッティを、朝食の片付けの際に水に浸しておく」などすれば、ランチを時短で準備できますよね!

◆インスタント麺の水戻しも試してみた

“乾麵を水で戻すテク”は、パスタだけでなくインスタント麵でも可能です。しかも、元々湯で時間が2〜3分など短いインスタント麵は、水で戻すだけでゆで時間0分で食べられるのだとか。

インスタント麵を水戻しした場合、どのような味になるのでしょう。こちらも試してみました。

水に戻す時間をネットで検索すると、15分、30分など、結構まちまち。今回は30分にしました。500mlの水を入れた容器に麺を浸します。

徐々に麺が水を吸収しているのか、最初に入れた水が無くなっていくのがわかります。全体に水が染みるようにほぐすと、まだまだ麺がところどころ1本1本くっついているものの、良い感じにほぐれていきました。

◆ゆで時間0分インスタント麺のお味は?

30分経過すると、麺は全体的にほぐれており、“冷たい”ということを除いて、よく食べているインスタントラーメンと見た目は変わりません。

実際に食べてみると、麺が今まで食べたことないほど、フニャフニャで驚きました。モチモチ食感とは対極で、噛み応えが一切なし。水戻しパスタとは違い、「普通にゆでたほうが美味しい」という気持ちでいっぱいでした。

また、全体的にフニャフニャしているわけではなく、部分部分で水に浸かってない箇所もあり、フニャフニャしている中にカリッとした食感も味わえる、何とも言えない食感になっていました。

水戻しパスタも水戻しインスタント麺も、災害時や火を使えない場面の備えとしてもぜひ覚えておきたいテクニック。ですがインスタント麺に限っては、時短テクニックとしてはちょっとオススメできません。

<写真&文/網島レイビン>

【網島レイビン】
ライター兼動画編集者。グルメ系やテック系などの記事を執筆する傍ら、シナリオライティングや動画編集もちょくちょくやっています。