Ph.1バンクライト❶のみ。1灯でも全体に光が回るが、逆サイドのロゴマークはシャドーになり、目立っていない。
Ph.2前面にトレペを貼ったライト❷で、右斜め後ろからロゴ部分に光を入れる。
Ph.3ライト❷と靴の間にフラッグタイプのディフューザーを入れて完成。このディフューザーはライト❷の光を拡散すると同時に、ライト❶の光をバウンスするレフの役割も果たしている。ディフューザーの角度、位置を調整してロゴの金文字が綺麗に出るポイントを探る。
撮影の様子。大きなバンクライト(左)を被写体にかぶせるようにセットして、全体の明るさとハイライトを1灯で作る。右からディフューザー越しにアクセントライトを入れ、右側のロゴを描写。
「冒険なんて しょっちゅうさ」
少年のころ ずいぶんと長く 入院してたことがある
盲腸で もうちょっとで 天国に
いっちまうところだった
そのころは 毎日 毎日が 自然まっただ中
走りまくっていたころで
ベッドに くくりつけられることは
まったくもって 考えられないことだった
毎日が 退屈で 退屈で うずうず だった
そんなとき
トムくんと ハックに 会った
奴らは いつも好き勝手だ 自由奔放ってやつだ
だから 寝たきりだって あちこちに 出かけられた
冒険なんて しょっちゅうさ
頭ん中は 宇宙だから いろんな世界が 突然やってくる
お腹は痛かったけど 足はピンピンで 元気に動く
イカした靴 履いてさ
どんどん 登っていくんだぜ アルプス ヒマラヤ
どれだけ登ったことやらだ
靴は丈夫なのがいちばん
皮も厚くってさ 石ころだって ガンガン 蹴れる
ちょっと 重いのが なんだけどな
きょうはどこだ 沢登りからか
少し 霧がかかっているような
でも 先は明るい がんばって進もう
お宝 めざしてな
人生ってやつは ずっと 重い荷物 持って
歩くようなもんだ って 言ってる奴がいるけど
そんなことは どうでもいい
どうせ 最後は宇宙に溶けるんだ
楽しくやっていこうぜ 薔薇色の人生ってやつを 過ごすんだ
ポジティブ シンキング
明日は 天気だ 世界は平和だ ラブ&ピース
気楽に やっていこうぜ
Ph.4※画像をクリックすると別ウィンドウで拡大表示Ph.4のセット
ライト:❶ broncolor Pulso G Head+Softbox 60×60 cm/❷broncolor Pulso G Head+Standard Reflector P70/❸Pulso G Head+Standard Reflector P70+Honeycomb gridカメラ:Canon EOS R6/レンズ:TS-E90mm F2.8L Macro/1/4秒 f16 ISO160
スペシャルゲスト、まりさんのペット クランウェルツノガエルのおいもちゃん(性別不明)。意外と大人しく、緑と濃褐色のコントラストがフォトジェニック。
スペシャルゲスト、その2。キヤノンからお借りしたシフトレンズTS-E90mm F2.8L マクロ。マウントアダプターでRFマウントのカメラR6に装着。おいもちゃんを置く位置によって変わる微妙なピント合わせを、シフトレンズで行なっている。
靴のイメージに合わせて、丸石、枯れ葉などを配したセット。
各ライトの役割
グリッド付きライト❸がメインライト。正面の靴底にハイライトをつくる。
バンクライト❷。全体の明るさをつくる。
アクセントライト❸。
アクセントライト❸は被写体右側のハイライトの他、スモークを逆光で光らせるという役割を持つ。スモークやしぶきなどを使う演出では、その演出を効果的に見せるライティングを組むことがポイント。
今回使用した小型のTOMSHINE
スモークマシン400W。
おいもちゃんバリエーション Photo by Mari-Chan
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高井哲朗 たかい・てつろう
1978年 フリーとして活動開始。1986年高井写真研究所設立。広告写真を中心に活動するかたわら、ゼウスクラブを開催し、写真の可能性を伝導する。
www.kenkyujo.co.jp/
twitter.com/TetsuroTakai(ツイッター)
※この記事はコマーシャル・フォト2021年10月号から転載しています。