しかし、もう1人この世代で忘れてはならないストライカーがいる。2人と代表で共闘したこともある35歳のFWアンドレ・ピエール・ジニャックだ。
ベンゼマとジルーに比べると、ジニャックのキャリアは少々地味だ。欧州5大リーグでは母国フランスのリーグ・アンでしかプレイ経験がなく、2015年にはメキシコのティグレスへ移籍。あまりビッグクラブと縁がある選手ではない。
それでも得点力は高い。ティグレスへ移籍してからは毎シーズン二桁得点を達成しており、通算244試合に出場して144得点と圧巻の働きを見せている。35歳になった今も大きな衰えはなく、今季もリーグ戦では21試合で14得点と活躍。CONCACAFチャンピオンズリーグの方でも6試合で6得点を奪い、優勝に貢献。チームをクラブワールドカップの舞台へと導いた。
年齢的な衰えはあるだろうが、それでもジニャックは2015−16シーズンにティグレスでリーグ戦28得点、続く2016−17シーズンも25得点、昨季も20得点を記録するなど、おそらくベンゼマやジルーと同様に今でも欧州5大リーグで活躍できるはず。ビッグクラブで見てみたかった選手でもあり、ベンゼマとジルーに次ぐフランスの第3FWとして能力の高い選手だ。
フランス代表で活躍した期間は長くなかったが、ジニャックもベンゼマやジルーと同じく驚異のベテランとして称賛されるべきセンターフォワードだろう。