植田圭輔 A to Z 〜植ちゃんを紐解く26のキーワード〜

「植ちゃん」の愛称でみんなから親しまれる俳優・植田圭輔。

2007年に俳優デビューして以降、2.5次元舞台ブームを牽引してきた。最近では舞台『鬼滅の刃』で演じた我妻善逸が「喉に下野紘を飼ってる」と絶賛の嵐。数々の2.5次元舞台で培った実力を改めて証明した。

そんな植ちゃんだけど、きっとまだまだ知らない面が隠されているはず……！ ということで、AからZまで26のアルファベットにちなんだキーワードで植ちゃんを徹底解剖。

植ちゃんビギナーからガチ勢まで、みんなに知ってほしい最新版“植田圭輔 解体新書”、本日公開〜〜！

廉への誕生日プレゼントは、○○○の人形でした

俳優をやっていて面白いと思う瞬間は？

日々違うっていうことですね。作品や役が変われば、新鮮な気持ちになれる。面白い作品や役との出会いだったり、共演する人たちとの出会いのおかげで、何年やっても鮮度を失わずにいられるところが面白いなと。

まだやったことのない役ってありますか？

根っからの極悪人とか、いわゆるサイコパスみたいな役はやったことがないんですよ。なので、チャンスがあればいつかそういう役も挑戦してみたいです。

人生のバイブルは？

学生時代、夢中で読んでいたのが『ホイッスル！』というサッカーの漫画。主人公の男の子は背が低くて、それが理由で3軍に落とされるところから始まるんです。僕もサッカーをやっていて、同じように背が低かったから、体格の小ささをどうサッカーに活かすか悩みながら成長していく主人公の姿に、刺激と勇気をもらいました。

中でも強く印象に残っているエピソードはありますか？

最終巻ぐらいで主人公が怪我しちゃうんです。あんなにサッカーが好きだった子が、サッカーができなくて苦しんでいるのがツラくて。自分が同じ境遇になったらって考えると胸が痛かったですね。

俳優仲間の中でも、とくによく一緒にいる“いつメン”といえば？

時期によりますけど、（舞台「おそ松さん on STAGE〜SIX MEN'S SHOW TIME〜」の）6つ子か、（MANKAI STAGE『A3!』の）冬組かですかね。高崎翔太とか北村諒とはしょっちゅう会ってるし、今年はまっきー（荒牧慶彦）とも一緒にいることが多いかもしれない。

そんな“いつメン”との思い出で、最近腹を抱えて笑ったエピソードは？

毎年6つ子メンバーそれぞれの誕生日は6人全員が集まってお祝いしているんですけど、どうやら（小澤）廉だけ誕生会をやってなかったみたいで（笑）。このあいだ、6人で食事に行ったとき、「ちょっといい加減、兄さん方頼みますよ」って廉が言ってきたので、そのあとみんなでゲームセンターに行って、「とった景品は全部廉にプレゼントにしよう！」という流れになりました（笑）。

それで1回3000円の豪華なガチャガチャをやったんですよ。当たりが「PS4」とか「（Nintendo）Switch」っていう。これ当たったらスゲえなってみんなで興奮しながらやったんですけど、出てきたのがウ○コの人形で大爆笑しました。

3000円払ってウ○コの人形（笑）。それ、最終的に廉くんは持って帰ったんですか？

持って帰りました。苦い顔してました（笑）。

加州清光の単騎出陣にテンションが上がりました！

車が大好きな植田さんですが、運転したくなるのはどんなとき？

台詞を覚えるときとか、あと役作りにちょっと煮詰まったときとかですね。車の中で曲をかけながら歌詞を覚えたり、振りを頭の中でイメージしたり。結局、仕事スペースになっちゃってるんですけど、車を運転するとリフレッシュできるから好きなんです。

最近テンションが上がった出来事は？

新型コロナウイルスのこともあって、家の中で映像を観ていたりする時間が多いんですけど、Amazonプライム（・ビデオ）にミュージカル『刀剣乱舞』 加州清光 単騎出陣があったんで観てみたら、めちゃくちゃカッコよくて。あれはけっこうテンション上がりましたね（笑）。

思わず（佐藤）流司にも連絡しましたもん、めちゃくちゃカッコよかったぞって。そしたら本人も喜んでました。

家族構成を教えてください。

父ちゃん、母ちゃん、姉ひとりに妹ふたりです。

家族でLINEとかしますか？

しますよ。家族用のグループLINEがあって。僕からもよく送りますし。

姉ちゃんと妹がえらい『鬼滅の刃』が好きらしくて。善逸を僕がやるって発表されてからですね、僕のことをちょっとスゴいと思ってくれるようになったのは。ようやく多少認めていただけたみたいです（笑）。

ちなみに、植田さんが演じた善逸に対する評価は？

（アニメのCVを務めた下野紘さんの声と）めちゃくちゃ似てるんですって、家族いわく。

めちゃくちゃ似てましたよ！

そうなんですね。自分ではわからないから。あ、家族が言うならそうなのかもなって思いました（笑）。

役者じゃなかったら、“市役所のお兄さん”になってたと思う

植田さんが主演を務める映画『三大怪獣グルメ』は、国立競技場をドンブリにして巨大海鮮怪獣を海鮮丼にしてしまうというお話ですが、海鮮丼はお好きですか？

大好きです。お魚が好きなんですよ。ただし、ウニとかトビコがダメなので、それ以外なら。

映画の中では、タコ、イカ、カニの海鮮怪獣が登場しますが、植田さんがチャンピオンを決めるなら？

本気出すならカニですよね。ちょっとタコとイカとは次元が違いますから。うまいですよね、カニは……（しみじみ）。

映画では怪獣の切り身を食べたらバカウマだったという設定ですが、実際にあったら食べてみたいですか？

カラダに害がないなら挑戦したいですけどね。他の人が先に食べてからでないと、自分からはいけないです（笑）。

植田さんにとってのヒーローは？

サッカー元ブラジル代表のロベルト・カルロス選手（以下、ロベカル）ですね。ロベカルは当時のブラジルの選手の中でもいちばん背が低かったんですけど、足が速くて、シュートも速くて、めちゃくちゃ体力もあって、どれだけ後ろにいても気づいたら前にいる、みたいな。

ロベカルを初めて知ったのが2002年のW杯。僕も背は小さいけど足は速くて。ポジションも左サイドバックだったんで、まったく一緒。似ているところがたくさんあったぶん、当時の僕にとってロベカルはヒーローそのもの。ロベカルモデルのスパイクも買いましたし、ロベカルが得意としていたアウトサイドシュートもよく練習しました。

憧れだったんですね。

ロベカルみたいになりたいと思ってたし、彼みたいなシュートができるようになりたくて、一時期はシュートの練習しかしてなかったです（笑）。

お話を聞いていると、その頃から負けず嫌いだったんだなと。

いやあ、それはもう間違いないです（笑）。

もしも俳優の仕事をしていなかったら、今頃、何の仕事をしていたと思いますか？

もともと国家公務員の勉強をして、普通に市役所勤めのお兄さんになろうと思っていた人なんで、そうなっていたと思います。

なぜ“市役所のお兄さん”になろうと？

なんにも可愛くない話ですけど、安定が欲しかったからです。お給料がよくて、定時で終わるって話を親から聞いていたんで。

それが何を間違ったのか、安定とは真逆の役者をやっています（笑）。

普段から「もしも」とか「たられば」といったことは考えるタイプですか？

「もし自分がこうだったら」っていうのはあんまり考えないですけど、「あのとき、こうしていれば」みたいなマイナスことは考えちゃいますね。それも結局はまあもう終わったことはしょうがないって結論に行き着くんですけど。

後悔することも、そうやって1回振り返ることも僕は大事だと思うので。延々と「たられば」を考えて、そこからどう乗り越えるか、自分で答えを出すようにしています。

舞台に立てることは、決して当たり前じゃない

最近うれしかったことは？

この『三大怪獣グルメ』で映画初主演なんです！ 映画は、形に残るのが魅力。ひとつの親孝行にもなったし、役者としても単純にうれしいです。

確認ですが、植田圭輔は本名ですか？

本名です！

では、ぜひ圭輔の名前の由来を教えてください。

親父がサザンオールスターズさんが好きなんですよ。それで、桑田佳祐さんにあやかって「けいすけ」になったんですけど、漢字までまるっきり同じなのもどうかねということで、「圭輔」になったと聞きました。「すけ」が「輔」になったのは、親父も車好きだからだそうです。

そうだったんですね。じゃあ、植田さんもサザンの影響を受けているところが？

ご飯を食べるときとか、車で移動するときとか、うちではサザンのアルバムが流れているのが基本だったので、物心ついた頃にはけっこういろんな曲を知ってました。

中でもお気に入りの曲を1曲選ぶなら？

『LOVE AFFAIR 〜秘密のデート』ですね。

ちなみに「植ちゃん」のイメージが強いですが、「圭輔」と呼ばれることもありますか？

地元の友達も「植ちゃん」なんですよね。だから「圭輔」って呼ぶのは家族と年上の先輩ぐらい。呼ばれることがあんまりないので、「圭輔」って呼ばれても「……あ、俺か」みたいなところはあります（笑）。

同世代の俳優仲間で「圭輔」と呼ぶ人はいますか？

輝馬とかかな。なんでだろう。俺のことを「植ちゃん」って呼びたくないんじゃないですか（笑）。

ちゃん付けしてたまるかと（笑）。

たまるかと（笑）。あ、あと小野健斗も「圭輔」って言いますわ。同い年は「圭輔」で呼ぶ率が高いのかもしれないですね。

今いちばん愛情を注いでいるものは？

芝居です。今回の新型コロナウイルスの件で、人前に立てること、舞台に立てることがどれだけ当たり前じゃないか、身にしみています。仲間たちが関わっている作品が中止の決断をしていくのを見るたびに、言葉にできない気持ちになりました。

舞台俳優って何なんだろうって一瞬思ったんですけど、結局それでも求めてくださる方がいて。中止の報告に対して「有料配信でいいので、お金を払わせてください」と言ってくださる方もいて、みなさんの愛を感じています。僕らも愛を持って舞台に取り組まないといけないなって、もともと思っていましたけど、改めて気づかされました。

いずれ平穏な日々が戻ったときに、舞台に臨む気持ちも変わりそうですよね。

そうですね。今は公演だけじゃなく、稽古も中止になっていて。お芝居ができる喜びを改めて噛みしめていた中で、稽古をする場まで閉ざされたことにショックとやるせなさがあったんですけど。今はただ早くみなさんの前に立てる日を信じて、この状況がよくなることを願うだけです。

僕の華麗なコケる演技が、爆煙で見えなくなってた（笑）

『三大怪獣グルメ』のオファーが来たときの感想を聞かせてください。

まずは河崎実監督という日本B級映画の巨匠の作品だと聞いて（笑）。それはスゲえなと思って、「どんな感じの話ですか？」って聞いたら「タイトルは『三大怪獣グルメ』」と。「ん？」と思って、もう1回、「どんなストーリーですか？」って聞いたら、「国立競技場をドンブリにして巨大海鮮怪獣を海鮮丼にするお話」って言われて、何それ？ってなりました（笑）。

説明を聞いて、余計疑問が増えるという（笑）。

よくわからなかったですね（笑）。でもそれが面白そうだなと。

植田さん演じる田沼雄太は、超理化学研究所の元所員という設定です。

その設定を聞いて、最初はボソボソ話す系のオタクっぽい感じなのかなと思ったんですけど、監督からは「普通でいいよ」って言われて。だから、僕も普通に演じました。観ていただいたらわかると思うんですけど、とても賢いようには見えない、わりと普通の男の子になっていると思います。

共演の安里勇哉さんとのお芝居はいかがでした？

あさてぃ（安里）とは何度も一緒にやってるぶん、お互いの感覚もわかるし、こうやっていこうっていう話し合いも早かったですね。

ライバル同士の役なので、基本的にお互いずっとバチバチしている演技なんですけど、対等にニラみ合おうと思っても、顔が頭ひとつぶん、上にあるんですよ（笑）。めちゃくちゃ見上げながら強気なこと言ってる自分がすごく滑稽な感じがして面白かったです。

植田さん自身は、試写をご覧になってどんな感想を抱きましたか？

バズーカで怪獣を撃つシーンがあるんですけど、全然効かないどころか、こっちに撃ち返されて球が飛んでくるんですね。「うわー！ 危ない！」ってコケるのをすごく華麗にキメたんですよ。

おお。

監督もそれを見て「いいよ〜、うまいよ〜」って褒めてくださったんですけど、試写を観たら、爆煙で僕の姿はほとんど見えませんでした。褒めてくれたところ全然映ってへんやんって。こんだけ見えないなら、じゃあなんでわざわざコケさせたんだよと思いました（笑）。

それはひどい（笑）。

そこも含めて面白かったです。あと、想像以上にバカっぽくなってました（笑）。

パッと見、すごい特撮っぽくてカッケえって思うんですけど、話し合っている内容は「タコとイカとカニを倒すために酢で攻撃しよう」とか意味わからないことばっかり（笑）。それを真剣に話し合っている姿が、何言ってるんだろうって感じで楽しんでいただけると思います。

あと、出てくる料理がうまそうなんで、これを観てバカ笑いしていただいたあとに、ぜひ海鮮丼を食べに行ってください（笑）。

必需品は、北園涼からもらったイヴ・サンローランの香水

いつもカバンの中に入っているものは？

北園涼にもらったイヴ・サンローランの香水です。わりとフルーティーな香りというか、夏っぽい爽やかな感じが好きで、いつもカバンに入れています。

地元・大阪の好きなところは？

しゃべりがタルいところですね。大阪の人ってダラダラしゃべるじゃないですか。そのことにこっち（東京）に来てお芝居をやりだしてから初めて気づかされて。「なんでそんなにダラダラしゃべるんだ」「もっとハッキリしゃべれ」って言われるのが悔しくて、一時期は大阪に生まれたことを恨んだぐらいなんですけど。

今となってはそのダラダラしたテンポも愛嬌だし、普段、標準語に囲まれて生活しているぶん、たまに親が関西弁で話しているのを聞くと、「母ちゃんめちゃくちゃ関西弁だな」って当たり前のことを改めて思ったり。これが自分の生まれた地域の言葉なんだなって、最近すごく愛着を持つようになりました。

あと、タコ焼きがおいしい（笑）。

たしかに大阪のタコ焼きはおいしいです（笑）。大阪で思い出の場所はありますか？

それが高2で仕事を始めて、もうその頃には東京で生きていくって決めていたんで、あんまりないんですよね。ずっと自転車通学だったから、電車に乗ることが少なくて、梅田も難波も遊びに行ったことがなかった。唯一あるとしたら岸和田カンカンベイサイドモール。家族でよく行ったんで、記憶に残っています。

あとは今でも大阪のお店とか全然わからない。たまに「地元だからくわしいでしょ？」って言われるんですけど、どの筋に何のお店があるとか一切知らない。まだ渋谷のほうがくわしいです（笑）。

自分の体で好きなパーツは？

（鎖骨のあたりを指差し）このへんにホクロあります？

あります。

これ、いいですよね（笑）。いいところにあるなと思います。

平成元年度生まれが集まるイベントをやったら来る？

ファンのみなさんに聞きたいことはありますか？

僕の身近にいる舞台俳優とか、仲のいい声優さんとか、今年31歳になる平成元年度生まれがすごく多いんですけど、この平成元年度生まれを集めて何かイベントとか舞台やったら来る？って。

「行く！」しか選択肢がない……。

ありがとうございます（笑）。荒牧もそうですし、赤澤燈、小野健斗、柏木佑介、輝馬、崎山つばさ、みんな平成元年度生まれの30歳なんです。何かやりたいねって話はずっとしてて。ファンのみなさんが喜んでくれるなら企画を考えてみたいです。

マイルールは何かありますか？

あ〜、なんだろうな。また運転の話になっちゃうんですけど、道によって走る車線は自分の中でけっこうルール化されてますね。この道は左車線を走ったほうが流れるとか、そういうのがわりと頭の中に入ってて。道によって走る車線は変えるタイプです。

覚えてるんですね。

覚えていますね。それがすごい快感で。全然スピードを出さなくても右の車を抜いていける感じとか、アハ体験みたいで好きです。

もしや性格は細かいですか？

O型なんで基本は大雑把だと思います。

ただ、たとえば部屋でも枕の位置がズレてるのとかはなんにも気にならないんですけど、リモコンだけはテーブルの右隅になきゃ気持ち悪くて。どれだけ時間がなくても、そこは必ず定位置に戻す。そこだけはすごくこだわりを持っているみたいです。

最近買ったお気に入りのアイテムは？

帽子かな。ちょっとモコモコした感じがすごく可愛くてお気に入りです。

ショッピングがお好きなんですね。

地方公演とか、現地で時間あるときにはカンパニーのみんなで行ったりして。冬組のメンバーとも行きましたし、おそ松さんチームでも行きました。

買いものは即決派？

わりとフィーリングでこれだって思っちゃうタイプなんで、どちらかといえば即決派です。買いものに行くときは先にネットをチェックして目星はつけてることが多いので。買うか悩んで、フロアを何周もするとかはあんまりないかもしれないですね。

3作品を同時進行。限界を超えて、ひとり涙したことも

最近泣いたことは？

（映画）『リメンバー・ミー』を観て泣きました。2回目なんですけど、やっぱり泣きましたね。「死者の国」から帰ってきたミゲルが、ひいおばあちゃんのために『リメンバー・ミー』を歌って、それでひいおばあちゃんがひいおじいちゃんのことを思い出すっていう。あのくだりは何度観ても泣けるし、めちゃくちゃ深い作品だなと思います。

仕事で悔し泣きすることはもうないですか？

するときもあると思いますけど、たしかにここ最近の記憶ではないかもしれないですね。

おととしですが、ヘタライ（『ミュージカル「ヘタリア」FINAL LIVE〜A World in the Universe〜』）と火花（舞台『火花〜Ghost of the Novelist〜』）としゃばけ（『ミュージカル「しゃばけ」参〜ねこのばば〜』）を同時進行していたとき。もう覚える量が多すぎて、自分の限界を超えちゃって。ダンスナンバーの立ち位置の番号がまったく覚えられないってなったときに、家でひとりで泣きました。

忘れられない失敗といえば？

ジュノン・スーパーボーイ・コンテストの最終審査で藤井フミヤさんの『TRUE LOVE』を弾き語りで歌わせてもらったんですけど、サビで裏声を出すときに声がひっくり返りまして。あれは二度と思い出したくないですね（笑）。

自分でもわかったんですね。

お客さんが笑うくらい明らかだったんで。（会場だった）東京国際フォーラムで大恥かきました（赤面）。

ちょっと観たいです、その動画。

たぶんどっかに保管されてると思いますよ。17歳のピッチピチのときの僕が。声がひっくり返ったとき、思わず自分でも笑っちゃってますもん（笑）。あれは二度と忘れられない失敗ですね。

お休みがもらえるなら何をしたいですか？

今は時期的に難しいですけど、海外に行きたいですね。南の島とかで、何をするでもなく、のんびりしたいです。

振りを覚えるのが遅いのが、僕の弱点です

弱点を教えてください。

僕、ダンスの振り覚えが遅いんですよ。難しい振り付けって、自分が使ったことのない筋肉としたことのない動きの連発だったりするんで、なぜこの動きをするのか頭で理解できないと覚えられない。動きの整合性と流れがちゃんと落とし込めないと、本当のスピードでは動けないんです。

殺陣もそうで、こういう心情なのにどうしてこの動きができるんだろうって考えると、全然できなくなっちゃう。だから、振り入れの段階ではみんなよりも断然劣っていますし、そのぶん時間をかけて練習しないと人並みになれない。そこは弱点ですね。

気分転換になったり、リラックスできる場所といえば？

部屋のベッドやソファ。別に何するでもなく、のんびりケータイをさわれる場所がいちばんリラックスできますね。

きのうの夜、何食べました？

晩ゴハン、食べてないかも……。

えー、食べましょう！

ごめんなさい（しゅん）。

お昼はどうですか？

昼……昼……。あれ、全然思い出せないな。

あら？

……ヤバいですね。本当に思い出せない（笑）。

きのう何してました？

え、何してただろう……（と、思い出そうとするも何も出てこない）。

なんだかアリバイ確認みたいになってきましたね。

……あ、思い出しました！ きのう、ポテトを食べました。あと、夜はシューマイを2個ぐらい。

もっといっぱい食べてください。そして何より植田さんの記憶力が危ないということがよくわかりました（笑）。

本当思い出せないんですよ、こういうの。ヤバいですよね。気をつけます（笑）。

親のためにも、これからもこの仕事を頑張りたい

「役者・植田圭輔」の原点は？

負けず嫌いであること。ライブドアニュースさんにはもう何度もお話を聞いていただいているのでよくおわかりだと思うんですけど、僕のすべては負けず嫌いから来ていると思います。

たしかに「植田さん＝負けず嫌い」です。では、スタートラインという意味での原点は？

（じっくり考えて）……やっぱり親かな。もともとジュノン・スーパーボーイ・コンテストを受けたのも、姉が勝手に応募したからで。それで1回目は書類審査も通らなくて。悔しくて、次の年に今度は自分で応募したのがきっかけ。完全に自分発信ではなかったところから、本当にやりたいことを見つけられたのはすごく恵まれていると思うし、反対することなくこの世界に送り出してくれた親には感謝しています。

今のご活躍を、親御さんも喜んでいらっしゃるのでは？

どっちかっていうと、体の心配をされることのほうが多いですけどね。「うれしいけど、体は平気なの？」みたいな。それか、わかんないけど、興味がないふりをしているのかもしれない（笑）。こっちが話していても「そうなんや」ってうっすい返しなんで、「いやいやいや、本当は気になってるんやろ？」と心の中で思ってます（笑）。

僕を育ててくれた人なんで。これからも親のためにも頑張りたいですね。