画像に含まれるさまざまな顔を自動的に認識し、同じ顔が写っている画像をまとめる機能だ。認識精度も高いので、人物を探すのが圧倒的に簡単になる。
今回は、この機能の使い方を紹介しよう。
●「人物の顔」で画像を自動分類する機能をオンにするスマートフォンやデジタルカメラで撮影した画像を、Googleの画像管理ツール「Googleフォト」で保存・管理しているユーザーは多いだろう。
通常Googleフォトは、画像は撮影日時で整理される。そのほか、撮影場所や被写体などでも自動的に分類・整理されるので、さまざまな方法で画像を検索できる。
Googleフォトには、実は人物の顔で画像を自動的に分類する機能が用意されている。
初期設定では無効なので、利用するには有効にしなければならない。
ここでは、Web版とiPhone版のGoogleフォトで、機能を有効にする方法を説明しよう。次はWeb版での設定だ。
左上の[メインメニュー]をクリックしてメニューを開き、[設定]を選択する。
[似た顔をグループ化]をクリックして設定項目を表示し、[フェイスグルーピング]をオンにする。なお、[人物とともにペットを表示]をオンにすると、ペットの画像も表示されるようになる。
次に、iPhone版のGoogleフォトで機能を有効にする方法を説明しよう。なお、Android版も設定方法はほぼ同じである。
左上のボタンをタップしてメニューを表示したら、[設定]をタップする。
[フェイスグループング]をタップする。
[フェイスグルーピング]をオンにする。
機能を有効にすると、Googleフォトは同じ顔の人物を自動的に認識し、グループ分けするようになる。
具体的には、「アルバム」に「人物」が自動的に追加される。
「人物」アルバムを選択すると、人物の顔が一覧表示され、特定の人物をクリックすると、その人物の写っている画像が表示される仕組みだ。
アルバムに「人物」が追加される。
選択すると、人物の顔が一覧表示される。
クリックすると、その人物の顔が写っている画像が表示される。
機能を有効にした直後は、自分の顔を指定するようにメッセージが表示される。
また、同一人物かどうかを確認するメッセージも表示される。
これに対しては、同一人物が別の人物かを指定する。これによって、より精度の高い認識が可能になる。
なお、人物の一覧から特定の人物をクリックしたあと、左上で[名前を追加]をクリックすると、人物の名前を設定できる。設定しておくと、名前での画像検索もできるようになるので便利だ。
自分の顔を指定するメッセージ。
同一人物かどうかを確認するメッセージ。指定することで認識精度が向上する。
人物の名前を設定すると、名前で画像を検索できるようになる。
●違う人物が認識された場合は実際に試してみると分かるが、Googleフォトの顔認識の精度はかなり高い。
ただし、誤って認識されることもある。
その場合は、誤って分類された画像を選択し、右上の[その他のオプション]をクリックしてメニューを開き、[結果を削除]を選択して分類から外せばよい。
誤って認識された画像を選択し、右上の[その他のオプション]をクリックしてメニューを開き、[結果を削除]を選択する。
なお、顔による分類機能が不要であれば、設定画面で[フェイスグルーピング]をオフにすることで、再び無効にすることもできる。
ただし、有効にしておくと、高い精度で自動的に分類してくれるので、人物写真を探すのは圧倒的に楽になる。
勝手に顔を認識されるのは気持ち悪いという気もしないではないが、それが気にならないなら、積極的に活用してみてはいかがだろうか。
井上健語(フリーランスライター)