しかし、家庭内のワンオペを解消したくても、いきなり夫婦で役割を分担してみても、なかなかうまくいかないことも多いようだ。
そこでおすすめなのが、iPhone用アプリの「Cross(クロス)」だ。
■家事・育児の効率化に役立つ夫婦のためのToDo共有アプリCrossは、家庭のやることを効率化するために作られた夫婦・パートナーのためのToDo共有アプリだ。
利用するには、
1.メールアドレスなどでアカウント登録を行う
2.自分のプロフィール設定後、共有したい相手を「パートナー設定」から招待
3.相手のCrossアプリ上に招待が表示されるので、そこからペア登録してもらう
という手順で初期設定を行えばよい。
ToDoの登録は、「やること」として登録するしくみで、
・やることのタイトル
・担当(「自分」「パートナー」「二人で」)
・分類
・繰り返し
・アラート
・ステータス
・チェックリスト
これらの各項目を設定できる。
また、「プライベート」という項目もあり、これをオンにすると、そのToDoをパートナーに非公開にすることも可能だ。
「やること」とは別に、日々の予定を登録することもできるので、個人のスケジュール管理にも利用可能となっている。
単独でもアプリ自体は使えるが、ToDoを共有したいときは、Crossの「設定」→「パートナー設定」から配偶者やパートナーを招待しよう。
ToDoの登録は「やること」もしくは「予定」を選んで、各項目を設定する。設定が終わったら、右上の「+」をタップすると登録を実行できる。
■引越などの面倒なイベント管理は「やることセット」が便利日々の家事や育児はもちろんだが、夫婦でよく揉める原因になるのが、引越などの大きなライフイベントだ。
必要な手続きや作業が多く、進め方を巡って夫婦喧嘩になってしまった経験がある人も多いはずだ。
Crossでは、これらの大きなライフイベント向けに、
・やること
・期限
・ワンポイントアドバイス
これらを一括して登録できる「やることセット」を提供している。
「やることセット」のメリットは、
起点となる日付や時期を設定するだけで、期限が自動的に設定され、やるべきことの内容やタイミングがひと目で管理できるところだ。
やることセットは、チャット機能も搭載しており、共有している夫婦やパートナー間でチャットしながら作業の相談ができる。
やることセットは引越だけでなく、結婚式や災害時のルール決めなど、全24種類もあり、今後も続々と追加される予定だ。
「設定」→「やることセット」を開くと、引越だけでなく、結婚式や災害時の家族のルール決めなど、24種類のセットからやることを選べる。
やることセットを選択すると、このようにやることの一覧が表示される。不要なものはオフにしたうえで、「次へ」をタップする。
次の画面では、やること別に「自分」「相手」「二人で」から担当を指定して登録すればよい。
画面下部から「やること」をタップすると、このように登録済みのやることの一覧を確認できる。状態や期限、分類がひと目でわかるので、何をすべきか管理しやすい。
一覧からやることをタップすると、チャット画面に切り替わる。ここではワンポイントアドバイスの確認や、共有している配偶者やパートナーとチャットのやり取りが可能だ。
ToDo管理は、汎用アプリがたくさんあるが、Crossは、
「家庭内のやるべきことを夫婦やパートナーで共有する」
このコンセプトに特化しているのが特徴だ。
実際に夫婦で利用するとかなり便利な印象を受けた。
特に「やることセット」は24種類もあり、煩雑になりがちなライフイベントの管理もアドバイスを確認しながら進められる。
ただ、iPhone専用アプリということもあり、共有するには自分とパートナーの双方がiPhoneを利用している必要がある。また、3人以上の共有にも対応していないので、このあたりは今後の改善に期待したい。
令和の時代は、結婚や家庭のあり方がますます多様化していくことが予想される。これから家事や育児を分担したい人は、ぜひCrossを試してみてはいかがだろうか。
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「Cross」執筆:しぶちん(ITライター)