USB 3.0も黒いコネクターを採用するThinkPad


一般的に、パソコンなどに使われている各種インターフェイスのコネクターの色は、メーカー間で統一した色を採用している。例えば、USB 3.0は青になっているなど、USB 2.0との違いはメーカーを問わず色だけで判断できる。

一方で、アップルはこれらの統一した色を採用せず、デザインを優先した色を採用している。これに追従したのが、レノボの最新のThinkPadだ。従来のThinkPadは電源部分は黄色、USB 3.0も青を採用していたが、最新世代の製品はこれらが全て黒で統一されている。


■すでに全USBポートが3.0対応だから色分けする必要がない
USB 3.0の普及が始まった頃のパソコンは、USB 2.0ポートを搭載した製品が多く、USB 2.0と3.0(青)のポートを色で簡単に見分けられたのは意味があった。しかし、全てのUSBポートがUSB 3.0に対応している機種が最近増えてきており、こうなると色分けする必要はないという考えが出てくる。

このため、USB 3.0に対応させるときに全ポートを3.0対応させたアップルのMacBookシリーズは、USB3.0対応を意味する青を使わず、本体のデザインに合わせた白色のポートを採用した。なおアップル製品は、USB以外のインターフェイス類も全て同じ色で統一したデザインを採用している。

これはアップルが機能の判別よりデザインを優先しているためだと見ていい。アップルらしい判断だと言える。そしてPCの世界に目を向けるとアップル同様デザイン性を重視している製品が登場してきており、それがレノボのThinkPadシリーズだ。ThinkPadの筐体は各機種で統一した黒を採用しているが、コネクターの色は業界で統一した色を採用していた。しかし、最新世代のThinkPadではコネクターの色についてもこだわるようになった。これも、こだわりのThinkPadらしいと言えるだろう。

電源も黄色から黒へ


USBポートの色に加えて、電源のACアダプターが入る部分も以前から統一して使われていた黄色ではなく、黒に変わっている。ThinkPadはどちらと言えば企業向け(ビジネスユース)の製品だ。本来企業向けの製品は、デザイン性よりも生産性などを優先する傾向にある。しかし、ThinkPadシリーズはキーボードやトラック・ポイントといった使い勝手の部分にこだわりを持って作られてきており、そうした部分に加えてデザイン性まで含めた製品開発を行うようになったと見ていいだろう。

非常にいいことではあると思うのだが、しかし例えば、AC電源コネクターの部分は、従来通りの黄色の方がわかりやすいと思う。レノボの戦略としては企業向け製品でも、デザインを統一することを、今後は重視していくようだ。これが吉と出るかはしばらく様子を見ることで判明するだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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