先日発売が開始されたAMDのRadeon HD 7870とRadeon HD 7850によってAMDのグラフィックスチップ(GPU)のラインアップは、ローエンドからミドルレンジ、そしてハイエンドまで細かく対応できるようになった。

市場的にはひと段落付いたと思われたがハイエンドGPUにテコ入れするべくMSIがRadeon HD 7970搭載カード「R7970 Lightning」をリリースした。現状ではAMD製GPUの中で最高峰とされるRadeon HD 7970だが、その性能を限界まで引き出せるオーバークロック無制限仕様となっているのがポイントだ。
あまりにも高いクロックでのオーバークロックはGPUを損傷しかねない。また、場合によっては高クロック設定を元に戻せなくなってしまうこともある。こうしたトラブルでグラフィックスカードが使えなくなるよりは、安全装置を搭載することでクロックアップできないようにするというのが普通だ。

しかし、中には「極限までクロックアップして使いたい」「誰よりも性能の良いマシンを使いたい」と考える人がいる。そうした人たちは“自己責任”の範囲で、定格動作ではなく、極限までの性能アップ処理を行う。そうした人たちが手軽にクロックアップできるようにと登場したのがRadeon HD 7970を搭載する「R7970 Lightning」であると見ていいだろう。

R7970 Lightningは、オーバークロックを制限する機能、例えば「Over Current Protection」や「Active Phase Switching」といった制限機能を無効化するUnlocked BIOSを搭載している。このおかげで自分が納得できるまでの極限のオーバークロックにチャレンジ可能である。

電源が不安定でうまくクロックアップできないことがないようにデジタルPWMのを採用しており、安定した電圧を供給することで定格以上のクロックで動作させたとしても安定動作できるようになっているという。ほかにもPCを起動した直後はGPU冷却ファンを30秒間ほど逆回転させることで冷却周りに付着しているホコリやゴミクズなどを排除する気のきいた機能まで搭載する。

製品名:R7970 Lightning
型番:R7970 Lightning
発売時期:3月29日
予想市場価格:6万8,000円前後

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