サムスン Series 9


CESに合わせてUltrabookが各社から発表されている。Acer、東芝、Lenovo、HP、DELLなどそれぞれの強みを生かした特徴的な製品になっているが、唯一日本では発売されそうにないのがサムスン(SAMSUNG)の製品だ。

サムスンのPCシェアは高いわけではないし、そもそも日本ではPC市場どころか他の電化製品も参入していないため、発売される可能性が非常に低い。

しかし、サムスンが今回発表したUltrabookの出来は非常によく、競争は激しいものの発売される市場ではよい方向に動くだろう。

TVやスマートフォンなど各種電化製品では日本人の知らない間にサムスンなど韓国系企業が席巻しているが、物さえよければノートパソコンでも同じようになる可能性がある。

そんな日本では登場しないが、毎年完成度が高くなっているサムスンのUltrabookを簡単に紹介しよう。

■サムスンの薄型ノートパソコン
CESに合わせて発表されたサムスンの薄型ノートパソコンはSeries 5 UltraとSeries 9の2種類あり、Series 9の方がよりハイエンド指向になっている。それぞれのSeriesには液晶サイズ違いでさらに2つに分けられるので合計4モデル存在する。

Series 9は厚みと重量、性能こだわった製品で、13.3型と15.0型液晶を搭載したモデルがあり、価格は$1399から。Series 5は厚みや性能は通常のUltrabookとほぼ同等で、13型と14型が用意される。特徴として14型は光学ドライブを搭載する。価格は$899から。

Series 9の厚みは13.3型モデルで12.9mmだが、今回のSeries 9は2世代目の製品で、従来モデルの完成度をさらに高めた物になっている。価格などの問題もあってか、厳密に言うとUltrabookとしているわけではない。

Ultrabookと呼べるのはSeries 5 Ultraの方で、性能や価格も他社に近い。デザインなどで選べばSeries 9の方だが、世界的なノートパソコンの平均価格の$800程度に近いのがSeries 5。

売れ筋はSeries 5 Ultraの方だろうが、製品の魅力はSeries 9の方にあるが、市場がどう反応するかはわからないものの、ノートパソコン市場で先行する会社に簡単に追いつけるわけではなさそうだ。



■日本メーカーはどう動く?
Ultrabookの流れはインテルが作っているとは言え、CES 2012でみるかぎり、Ultrabookへの流れは本物だ。この流れは今年中には一般市場へ本格的に広がるだろう。

薄型に限らず、ノートパソコンを得意としていたのは日本企業だったが、東芝以外はいまだUltrabookには参入すらしていない状態。

2012年の夏モデルくらいにはサムスンに負けないようなUltrabookや、魅力的な製品に期待したいところだ。


上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

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