以下の内容はhttps://gigazine.net/news/20201210-apple-google-ban-x-mode-tracker/より取得しました。



2020年11月、海外メディアのMotherboardが「さまざまなスマートフォンアプリを通じて収集された位置情報をアメリカ軍が購入している」と報じました。この報道を受けて、AppleとGoogleが「アメリカ軍に収集した位置情報を販売する企業が作成したソフトウェア」をアプリに使うことを禁止すると発表しました。

Apple and Google to Stop X-Mode From Collecting Location Data From Users’ Phones - WSJ
https://www.wsj.com/articles/apple-and-google-to-stop-x-mode-from-collecting-location-data-from-users-phones-11607549061


Apple and Google Push Location Tracker X-Mode Out of App Stores
https://www.vice.com/en/article/g5bjpx/apple-google-x-mode-xmode-app-stores

Apple to Ban Apps With X-Mode Tracker That Sells Data to U.S. Defense Contractors - MacRumors
https://www.macrumors.com/2020/12/09/apple-bans-apps-x-mode-tracker/

Motherboardが報じたアメリカ軍への位置情報販売ルートの一つが、「X-Mode」という企業を通じたものでした。X-Modeはアプリ開発者にソフトウェア開発キット(SDK)を提供し、SDKが埋め込まれたアプリで収集した位置情報をアメリカ軍の関連企業に販売していたとのこと。


X-Modeが位置情報収集に使用していたアプリの中には、イスラム教徒向けの出会い系アプリ「Muslim Mingle」やメッカの方向を表示する礼拝用アプリ「Muslim Pro」など、イスラム教徒向けのアプリが多数含まれています。Muslim ProはGoogle Playストアで5000万回以上、iOSを含む他のプラットフォームでは合計9800万回以上ダウンロードされているそうです。

軍がアプリから収集された位置情報を買いあさっていることが判明 - GIGAZINE


こうした報道が問題視されたことを受け、AppleとGoogleは「X-ModeのSDKを使用したアプリを禁止する」ことを決定しました。App StoreやGoogle Play上で公開されている全てのアプリはX-Modeのトラッカーを削除する必要があり、アプリ開発者が削除しなかった場合はプラットフォーム上から排除されるとのこと。Appleは開発者に対して2週間、Googleは1週間の猶予を与えているそうです。

Appleが実施したApp Store上の調査では、30以上の開発者によってリリースされた約100個のアプリでX-ModeのSDKが見つかったそうですが、全ての開発者がX-Modeと軍の関連に気づいていたわけではないとのこと。しかし、一部のアプリは位置情報をX-Modeに送信する明示的な許可をユーザーに求めていなかったとのことです。

民間企業による位置情報の収集・販売を拒否するAppleとGoogleの決定は、数十億ドル(数千億円)の規模を持つとされる位置情報産業にとって大きな打撃だとMotherboardは指摘。X-Modeは今回の決定について、他の多くの企業も同様の方法で位置情報の収集を行っているため、AppleとGoogleはアプリのエコシステムに大きな影響を及ぼす先例を作ったと非難しています。

政府機関に対する位置情報の販売について調査しているロン・ワイデン上院議員は、政府機関に自分の位置情報や機密データを販売するアプリにアメリカ人が悩まされていると主張。「AppleとGoogleがアプリストアから最も有名な追跡企業のX-Modeを排除したのは正しいことであり、賞賛に値します」とワイデン上院議員は述べました。




以上の内容はhttps://gigazine.net/news/20201210-apple-google-ban-x-mode-tracker/より取得しました。
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