NTTドコモが「意図せぬ迷惑メッセージ送信に関するお知らせ」を7月上旬より提供!

NTTドコモは28日、ショートメッセージサービス(以下、SMS)を悪用したフィッシング詐欺への対策を目的に危険なWebページのURLなどが含まれるSMSを送信している送信元回線に注意喚起を送る「意図せぬ迷惑メッセージ送信に関するお知らせ」を2024年7月上旬(予定)から提供すると発表しています。

この機能では不正なコンテンツなどをインストールするよう誘導したり、個人情報を盗み出そうとするWebページへ誘導したりするSMSの送信をNTTドコモが検知した際に利用者の意図しない送信行為が行われた可能性があるという注意喚起を送信するとのこと。

また注意喚起では利用者がSMS通信料の確認をするとともに、身に覚えのないアプリがインストールされていないかの確認や削除の案内を実施します。なお、意図せぬ迷惑メッセージ送信に関するお知らせを提供開始後、申込不要で自動で適用され、無料で利用できるようになっています。



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フィッシングSMSの実例

NTTドコモでは宅配業者や金融機関、ネット通販事業者などを装って個人情報を盗み出すフィッシング詐欺が深刻な社会問題となっており、正規のWebサイトを装うWebサイトのURLをSMSを利用して送りつけ、アクセスした人に偽のアプリをインストールさせることで、利用者が意図しないうちにその人の携帯電話を介したフィッシング詐欺を行っているケースも報告されています。

こうしたフィッシング詐欺の手口では利用者の携帯電話にはメッセージ送信履歴が残らない場合もあり、二次的や三次的に偽のアプリをインストールしてしまう人が増えることによって被害の拡大につながっているとのこと。こうしたことからNTTドコモはこれまでにも公的機関と連携したフィッシングサイトの閉鎖や利用者への注意喚起、フィッシングSMSの受信を拒否する機能の提供などの対策を講じてきました。

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フィッシング報告状況(月次報告書)(出典:フィッシング対策協議会 https://www.antiphishing.jp/report/monthly/202402.html


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令和5年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について(出典:警察庁 https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/index.html

今回、さらに意図しないうちに携帯電話を媒介したフィッシング詐欺が行われている可能性のある場合に注意喚起を実施することによって被害の拡大抑止につなげるための機能として意図せぬ迷惑メッセージ送信に関するお知らせ機能を提供することになったということです。なお、フィッシング対策協議会によると、フィッシング報告件数は2023年10月に15万6804件を記録して以降、微減傾向にあるものの、依然として多い状況が続いています。

また警察庁によると、インターネットバンキングに係る不正送金事犯の発生件数は5578件、被害総額は約87億3,130万円であり、それぞれ過去最多となっており、主な手口としてはSMSやメールを用いてクレジットカード事業者やEC事業者を装ったフィッシングサイトへ誘導するものが多いと考えられているとしています。なお、NTTドコモでは危険SMS拒否設定における判定精度向上のため、利用者が受信したフィッシングSMSに関する情報提供をお願いしています。

<迷惑メール報告のお願い>
https://www.docomo.ne.jp/info/spam_mail/if/



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記事執筆:memn0ck


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