アウトドアや過酷な現場にも強い超タフネスタブレットが国内向けに登場!

中国・深圳を拠点として「Blackview」や「OSCAL」ブランドのスマートフォン(スマホ)やタブレットなどを開発・販売しているメーカーであるDoke Electronicsの日本法人のBlackview Japanが新製品として約10.1インチディスプレイを搭載したAndroidタブレット「OSCAL Spider 8」を日本国内向けに発売する発表しました。

OSCAL Spider 8は基本スペックにおいてはミドルレンジ相当ながらアメリカ国防総省(いわゆる「米軍」)が制定した物資調達規格「MIL-STD 810H」に準拠した耐衝撃性能(堅牢性)やIP68およびIP69K(高圧放水機による水の噴射を直接浴びせても平気な防水性)に準拠した防水・防塵性能を備えた超タフネスモデルとなっています。

また低温・高温下での駆動やリバースチャージ(他の機器への給電機能)やPCモードなど、いわゆる基本スペック以外の付加的な機能も充実しているほか、タブレットとしても大容量な13000mAhバッテリーを搭載しているなど、非常に尖った1台となっています。

販路は同社の公式Webストアや大手ECサイト「Aliexpress」および「Amazon.co.jp」などとなっており、まずはAliexpressにて2023年8月21日(月)より発売記念特価で30,524円(金額はすべて税込)にて販売され、Amazon.co.jpなどでの販売については後日案内するとしています。

今回、Blackview Japanより日本国内向け製品の発売に先駆けて実機を試させてもらえましたので、パッケージ(箱)を開封して外観や同梱品、プリインストールアプリなどを写真や画像を交えて紹介するほか、製品の仕様についても合わせて解説していこうと思います。

【外観と同梱品をチェック】

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OSCAL Spider 8と同梱品

まずはOSCAL Spider 8の本体とその同梱品をチェックしてみましょう。箱にはOSCAL Spider 8本体のほか、USB Type-CケーブルやUSB充電器、USB変換コネクター、SIMピン、スタイラス(タッチペン)、ハンドストラップ、マイナスドライバー、クイックスタートガイドが付属しています。

今回提供いただいたサンプル機では充電器が国外仕様となっていますが、日本国内向け製品についてはキチンと日本向けのものが付属するということです。一方、付属品で一際目につくのはハンドストラップとマイナスドライバーです。

これらはタブレット本体背面にハンドストラップの取付用のネジ穴があり、これにハンドスラップを取り付けるのにマイナスドライバーを使用します。もちろん付属品以外のドライバーでの取り付けも可能で、ハンドストラップについては後述します。

なお、付属のスタイラスはマグネットで蓋が着脱できるものとなっていますが、本機専用のものというわけではなく、他のスマートフォン(スマホ)やタブレットにも利用可能な汎用品となっています。

またUSB変換コネクターは本機にUSB Type-A(いわゆる標準的なPCなどに実装されているフルサイズのUSB端子)を接続するのに利用します。本機にはPCモード機能が搭載されており、キーボードやマウスを有線で接続する際に使用するほか、USBメモリなどの外部ストレージを接続する場合にも利用可能です。

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OSCAL Spider 8の正面側と背面側

続いてOSCAL Spider 8の外観を確認してみましょう。前面側には約10.1インチWUXGA(1920×1200ドット)液晶ディスプレイや約1600万画素CMOSフロントカメラがあります。なお、ディスプレイはCorning製の強化ガラス「Gorilla Glass 5」で覆われおり、耐衝撃性能に加えて傷などに強いものとなっています。

また背面側には約1300万画素CMOSと約30万画素CMOSのデュアルリアカメラや撮影用ライト、動画撮影用マイク、そしてハンドストラップ取付用のネジ穴があるほか、製品製造番号(IMEI)や各種認証情報などが記載されたシールが貼られています。

タブレットとしては珍しいデュアルカメラとなっていますが、サブカメラは約30万画素CMOSで、詳細は不明ですが、測距用などのピント合わせやボケ撮影のためのものだと思われます。なお、本機のカメラ機能にはマクロモードがないので少なくともマクロ用ではないと考えられます。

背面のネジ穴には前述通りに付属のハンドストラップを取り付けることができ、付属や市販品のマイナスドライバーで簡単に付け外しができるため、利用シーンに合わせて使うと良いでしょう。

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手に持って使うシーンでは取り付けて水場へ持ち込むときは外すといいかも。


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OSCAL Spider 8の左側面と右側面

左側面側には外部スピーカーや電源キー、音量キーがあり、右側面には外部スピーカーや3.5mmイヤホンマイク端子およびヘッドセット用ジャック端子、nanoSIMカード(4FF)およびmicroSDXCカードのカードスロット、USB Type-C端子があります。

3.5mmイヤホンマイク端子とカードスロット、USB Type-C端子についてはゴム製パッキンで保護されており、利用する際には開ける必要があります。

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カードスロット1はnanoSIMカード専用でスロット2はnanoSIMカードとmicroSDカードの共用タイプとなっています


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OSCAL Spider 8の天面

天面側には動画撮影および音声通話用のマイクがあります。ちなみに底面側にはなにもありません。OSCAL Spider 8はAndroidタブレットながら通常の音声通話にも対応しており、IP通話アプリやメッセンジャーアプリを利用することなく、本機の電話アプリから直接電話をかけることができます。

ただし、本機のマイクとスピーカーを使っての通話はできますが、相手側の音声は外部スピーカーから出るため、ヘッドセットを用いないでの通話はあまりおすすめできません。

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Y!MobileのSIMにてVoLTE通話を確認。ただし、ヘッドセットを使わないと相手の声が外部スピーカーから丸聞こえでございます


<Blackview OSCAL Spiderの主な仕様>
本体外形縦170.1mm × 横幅251.3mm × 厚さ14.9mm
本体重量約854g(公称値)
ディスプレイ約10.1インチWUXGA(1920×1200ドット)液晶ディスプレイ
チップセット(SoC)UNISOC製「Tiger T616」(オクタコアCPU「2GHz Cortex-A75コア×2+1.8GHz Cortex-A55コア× 6」)
内蔵メモリー(RAM)8GB(仮想拡張RAM+8GBで最大16GBまで可能)
内蔵ストレージ128GB
バッテリー容量13000mAh
カメラフロント:約1600万画素CMOS
リア:約1300万画素CMOS+約30万画素CMOS
モバイルネットワークGSM(2G):850/900/1800/1900
W-CDMA(3G):B1/B8
LTE(4G):FDD B1/B3/B7/B8/B20/B40・TDD B34/B38/B39/B40/B41
その他のネットワーク無線LAN(Wi-Fi):IEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth:Ver 5.0
NFC:非対応
OSDoke OS P 3.0(Android 13ベース)
カードスロットスロット1:nanoSIMカード
スロット2:nanoSIMカードまたはmicroSDカード(最大1TBまで)
カラーバリエーションブラック、オレンジ
位置測位GPS/GLONASS/Beidou/Galileo
その他VoLTE(HDボイス)、PCモード、リバースチャージ、顔認証、FMラジオ、急速充電(33W)、手袋モード、MIL-STD-810H準拠(1mの高さからの耐落下)、耐高水圧対応の防水(IPX8およびIPX9K)、防塵(IP6X)、耐衝撃、耐低温(-20℃)、耐高温(60℃)



【ホーム画面とプリインストールアプリ】

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OSCAL Spider 8のホーム画面

次に基本機能やプリインストールアプリを紹介していきます。ホームアプリはBlackviewオリジナルの「BvLauncher」で、ホーム画面は左側にある「Google Discover」を含めた全3枚となっています。Google Discoverを表示させないようにしたい場合やアプリアイコンのレイアウトなどの設定を変えたいときなどのBvLauncherの設定を呼び出すときはホーム画面内の何もないところを長押しすると設定に関する項目やウィジェットの配置に関するメニューが現れるため、そこから行います。

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OSCAL Spider 8のプリインストールアプリ

プリインストールアプリはGoogle検索やGmailなどのGoogleが提供しているGMS(Google Mobile Service)アプリやBlackviewが標準で搭載させているアプリ(「マルチテックメモ」や「天気予報」、「ツールボックス」など)のほかに、サードパーティ製のアプリとして「Toy Clash Fever」(ゲームアプリ)、「WPS Office」(オフィススイート)、「POQ」(ニュースアプリ)などがプリインストールされています。

一方、オススメしたいアプリとして本機へはプリインストールされていませんがOSCAL Spider 8はDRMの「Widevine L1」に対応しており、AmazonプライムビデオやNetFlixなどの動画サービスにて高画質な動画を視聴することができます。せっかくの大画面製品ですので、これらのアプリを追加でインストールしておくといいでしょう。

またnanoSIMカードを挿すことで単体でネットワークに接続ができるので、Googleマップ以外のナビを使っている人はナビゲーションアプリを入れておくと、本機のみでナビゲーション環境が整うのでおすすめです。


本記事冒頭で書いた通り、まずはAliexpressにて2023年8月21日から発売記念特価で30,524円にて販売されます。また今回のAliexpressでの記念特価キャンペーンでの販売分のうち先着200人にはBluetoothキーボードがプレゼントされるということです。

本機にはパソコン(PC)のような画面レイアウトと複数窓でアプリを同時に起動させられる「PCモード」が搭載されているので、いい組み合わせだと思います。

先行販売されるAliexpress製品ページはすでに公開されています(本記事の関連リンクからアクセス可能)ので、興味のある方は8月21日からのキャンペーンが始まる前に是非、チェックしてみましょう!ただし、キャンペーン価格での購入は8月21日からになりますのでご注意を。

今回はAliexpressでの日本国内向け製品の販売開始に合わせて外観や同梱品、プリインストールアプリなどの紹介となりましたが、Amazon.co.jpでの発売時期頃にさらにベンチマークアプリを試した結果や実際に使ってみて気が付いた点などを解説したいと思っていますのでお楽しみに。



記事執筆:河童丸


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