法人向けならではの機能を持った端末が多数展示!話題になったあれも

東京・お台場にある東京ビッグサイトにて法人・商談向けの12もの展示会が同時に行われる国内最大のIT関連の複合イベント「第31回Japan IT Week 春」(主催:RX Japan)が2022年4月6日(水)から8日(金)までの3日間開催されました。

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響で以前は東京ビッグサイト全館を使って開催されていましたが、半年前に千葉県の幕張メッセにて開催された「第12回Japan IT Week 秋」に引き続いて以前よりも若干の縮小がされてはいるものの、それでも東京ビッグサイトの東館全部を使っての開催となるなど、少しずつですが本展示会では盛況さを取り戻してきていました。

さっそく筆者も会場へ行って取材をしてきましたので、数回に分けてレポートをお送りしたいと思います。まずは次世代EC&店舗EXPOのエリア内に出展していた法人・業務向けの製品を多数販売しているウェルコムデザイン(WELCOM DESIGN)がレシートプリンター搭載モデルやあらゆるキャッシュレス決済に対応したAndroid端末などを展示していましたので紹介します。

【レシートプリンター搭載Androidハンディターミナル「SUNMI V2 PRO」】

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Twitterで話題になったレシートプリンター搭載Android端末の現行モデル「SUNMI V2S」

SUNMI V2SはOSにAndroidを採用した業務用のハンディターミナル端末で、特徴としてサーマルタイプのレシートプリンターを搭載しています。

法人向けの業務用端末ということでスペックは抑えられているものの、Android搭載機なのでアプリをインストールして実行することが可能で、プリインストールされているプリントアプリから簡単に画像などを印刷することができます。

また二次元コードリーダーやNFCリーダーも搭載しており、レシート印刷をできるため、簡易的なPOSレジとしても利用可能で、店舗や倉庫業務などの法人向け用途だけでなく、フリーマーケットなどでも活躍できそうです。

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こちらは先代モデルの「SUNMI V1s」。実際に安価で手に入れられるということで実際にTwitterで話題になったのはこちら。なお、Twitterで話題になった時にびっくりするほど売れたそうです

一方、その旧機種のSUNMI V1sも展示されており、こちらはNFC非対応なほか、モバイルネットワークが3G(W-CDMA方式)のみの対応となっており、数年後には(日本国内では)モバイル回線が利用できなくなるために特価(では税込9,000円)で販売しているのだということです。

とはいえ、NTTドコモやソフトバンクが3Gサービスを終了してもスタンドアローン(通信回線なし)や無線LAN(Wi-Fi)などで使う分には特に問題はないですし、特価で購入できるならお得なのではないでしょうか。なお、現行のSUNMI V2シリーズは4G(LTE方式)に対応しています。

またウェルコムデザインではレシートプリンター搭載のAndroidハンディターミナルの新モデルとしてこれから発売予定の「SUNMI V2 S」も展示していました。SUNMIシリーズは業務用のハンディターミナル端末としては比較的安価なので、興味のある人は個人利用でも販売店に問い合わせ見てもいいかもしれません。

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SUNMI V2 Sはチップセット(SoC)の強化やバッテリー容量の増加など、基本機能が向上した上位モデル


【あらゆるキャッシュレス決済に対応可能なスマホサイズのAndroid搭載POS端末「SUNMI P2 mini」】

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磁気およびICカードのほか、NFCやコード決済までサポートする小型の決済処理特化のAndroid端末「SUNMI P2 mini」

SUNMI P2 miniは前述のSUNMI V2 Sとともに発売に向けて準備中のOSにAndroidを採用したPOSレジ用ハンディターミナルです。4G(LTE方式)までのモバイルネットワークに(オプションで)対応可能で、デュアルSIMに対応したSIMフリースマートフォン(スマホ)としても利用ができます。

最大の特徴は磁気カード、ICチップ搭載のカード、NFC、QRコード、バーコードを利用したさまざまな手段の決済処理を他の機器などを利用せずに本機だけで実行可能な点となっています。こちらはレシートプリンターは非搭載なものの、多種多様なキャッシュレス決済に対応しているため、より多くの使い方が見込まれそうです。

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5インチサイズのコンパクトな筐体にこれでもかとカードリーダーやセンサーが搭載されています


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本機のSUNMI P2 miniの端末情報画面。SoCはMediaTek製「Helio P22(MT6761)」を採用しており、内蔵メモリー(RAM)は1GBと、オプションで2GBも選択可能

なお、FeliCaへの対応についてはブースの説明員からは対応可能という説明は受けていますが、展示機にはFeliCaマークがなかったので導入を考える場合はキチンと相談をした方がよさそうです。

この他、ウェルコムデザインではAndroidで動作する本格的なPOSレジ端末やデジタルサイネージなども展示されており、ここまでくるとさすがに個人で買おうという人は多くないとは思いますが、商店での導入には良さそうでした。

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Androidで動作しているドロワー付きのPOSレジ端末など

ウェルコムデザインではコンパクトなスマホサイズでレシートプリンターを搭載していたり、多様な決済手段に対応できる決済向け端末など、普段なかなかお目にかかれないような端末などを体験することができました。

実家が商店だったり、なんらかのお店などを運営している人はもちろん、個人的に興味のある方も、気になる端末があれば、メーカーの公式Webサイトなどでぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。こういう製品をいろいろ眺めるのも楽しいもんですよ!

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記事執筆:河童丸


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