LEDライトやアクションカメラを搭載した羽根のないドローンの新型機体が登場!

NTTドコモは12日、同社が2019年4月に発表したプロペラを使わずに超音波振動を活用して空中を移動する安全性の高い飛行船型ドローン「羽根のないドローン」において上空を飛行しながら
さまざまな色に光らせることや高解像度の撮影をすることが可能な新型機体を開発したと発表しています。

イベントや商業施設の空間演出などでの活用を想定しており、2021年度内の商用化をめざすとのこと。同社ではこれまで培ってきたドローンに関する知見やモバイル技術を基に社会課題の解決や
より豊かな社会の実現をめざしてこれからもドローンの取り組みをさらに進化させていくとしています。

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羽根のないドローンの新型機体の外観

NTTドコモが2019年に開発した羽根のないドローンは空中を自在に飛行しながら人々の生活をサポートする新たなデバイスの創出をめざして開発された安全性の高いドローンとなっており、プロペラや羽ばたき翼によって空中を移動する従来のドローンとは異なり、ヘリウムガスが充てんされた風船の浮力によって浮遊します。

さらに「空気ポンプ」として動作する超音波振動モジュールによって推進力を生み出すことで、空中を移動する仕組みとなっており、超音波振動モジュールは人が触っても安全な微小な振動で動作するため、人や物に衝突しても大きなけがや破損につながる可能性が低いほか、飛行時の音も小さく、イベントや商業施設などの人がいる場所での飛行に適しています。

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機体搭載カメラによる撮影画像


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超音波振動モジュール(機体両側)


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制御回路およびアクションカメラ(機体下部)

今回開発した新型機体では新たに搭載したフルカラーLEDによって空中でさまざまな色に光りながら飛行することが可能になったほか、アクションカメラを搭載することも可能になり、高画質な映像を空中から撮影することもでき、推進力の向上による安定した飛行のほか、無線LAN(Wi-Fi)によるネットワーク経由での制御も可能となり、自動飛行などのシステム化も容易になったということです。

これにより、新型機体は人々が集まる場所の上空をさまざまな色に光りながら飛び回るドローンショーのような空間演出や搭載した高画質カメラにより上空から撮影する場面での活用を想定しているとのことで、NTTドコモでは2021年度内の商用化をめざしています。主な仕様は直径が最大約90cm、最大飛行速度が約20cm/秒、連続飛行時間約1~2時間。





記事執筆:memn0ck


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光りながら飛行する新たな「羽根のないドローン」を開発-イベントや商業施設での空間演出や、高解像度の空撮が可能に-(PDF形式:504KB)
羽根のないドローン | 企業情報 | NTTドコモ
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