前面・背面ともにデュアルカメラのSIMフリーエントリースマホ「ZenFone 5Q」登場!

既報通り、ASUS JAPANは15日、新製品発表会「#Back To 5 ~AIで新たなる境地へ~」を都内にて開催し、ASUSTeK Computer(以下、ASUS)の最新スマートフォン(スマホ)「ZenFone 5」シリーズのうちの前面・背面ともに標準レンズと広角レンズのデュアルカメラを搭載した「クアッドカメラ」仕様の「ZenFone 5Q(型番:ZC600KL)」などを発表しました。

ZenFone 5Qは5月18日(金)に発売され、価格はオープン価格で希望小売価格は39,800円(税別)で、すでに公式Webストア「ASUS ZenFone Shop」などにて予約販売が行われおり、販路はAmazon.co.jpやヨドバシカメラ、ビックカメラなどの量販店・ECサイト、NifMoやイオンモバイルなどの仮想移動体通信事業者(MVNO)となっています。

2014年の初代「ZenFone 5」から始まったASUSの「ZenFone」シリーズはその後日本国内におけるSIMフリースマホ市場やMVNO市場を牽引する代表的なスマホとなりましたが、そのZenFoneが再び「5」を冠して登場しました。発表会でも「#Back to 5」(5への回帰)を謳うなど、新しいZenFone 5シリーズへの意気込みはその性能からも垣間見えます。

シリーズ中でもエントリーモデルとして用意されたZenFone 5Qはどのような製品に仕上がっているのでしょうか。発表会後に東京・赤坂にある同社直営店「ASUS Store Akasaka」で行われたタッチ&トライにて実機に触れる機会がありましたので、写真とともにご紹介します。

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海外では「ZenFone 5 Lite」としても販売されているZenFone 5Qの日本で販売される本体カラーは、ルージュレッドおよびミッドナイトブラック、ムーンライトホワイトの3色


■驚異のクアッドカメラ搭載!
やはり何よりも驚くのは前面および背面に合計4つものカメラを搭載している点です。上位モデルである「ZenFone 5Z(型番:ZS620KL)」や「ZenFone 5(型番:ZE620KL)」でも前面カメラが1つ、背面カメラが2つの合計3つしか搭載していませんが、クアッドカメラ仕様をエントリーモデルで可能としてしまったことは驚異的と言わざるを得ません。

カメラの詳細な仕様は、前面のメインカメラが2000万画素、前面のサブカメラが広角の800万画素、背面のメインカメラが1600万画素、広角のサブカメラが800万画素となっており、背面よりも前面のメインカメラのほうが画素数が多いという点が面白い構成です。

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背面よりも画素数が多い前面のカメラ


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背面の2つのカメラは縦に並べて配置。カメラの下に指紋認証センサーがある


これは本機がいわゆる「自撮り」を多く利用する女性ユーザーやアジア圏のユーザーをターゲットとしているからであり、発表会のプレゼンテーションにおいても自撮りの利用シーンの多さを強調していました。

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自撮りや友人との記念撮影など、前面カメラの利用頻度は実に多い


また前面のメインカメラにはソニー製の撮像素子(CMOS)を採用し、ローコストが求められるエントリーモデルであっても必要な機能へは惜しみなく高品質なものを投入する同シリーズの特徴を上手く表現しています。

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4つのカメラで思いのままに写真が撮れる


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広角カメラなら仲間との記念撮影も簡単


■薄くすっきりとした本体デザイン
ディスプレイや本体デザインも今風に。縦長の6インチFHD+(2160×1080ドット)IPS液晶は本体正面を大きく覆い、その画面占有率は80.3%と十分な迫力です。上下のベセル部分の厚みが同じであるためランドスケープ(横画面)モードで手に持った場合の視覚的な安定感が高く、写真の閲覧や動画の視聴などで違和感なく利用できる点は高く評価できます。

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画面の上下が薄く流行りのデザインに


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カメラやスピーカー部が凸状に飛び出している「ノッチデザイン」が嫌いな人にもオススメだ


本体サイズは高さ約160.5mm×幅約76mm×奥行き約7.7mm。重量は約168g。6インチ画面のスマホとしては比較的薄く持ちやすいデザインとなっており、従来の16:9画面のスマホであれば5インチ前後の機種と同じようなグリップ感です。

また薄い筐体厚にもかかわらず3300mAhの大容量バッテリーを搭載している点も見逃せない特徴の1つです。

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薄くても3.5mmイヤホンマイクジャックを搭載している点は嬉しい人も多いだろう


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サイドを包むシルバーパーツも良いデザインアクセントになっている


■余裕のある基本性能と充実のSIMスロット構成
性能面ではチップセット(SoC)にQualcomm製「Snapdragon 630(2.2GHzオクタコアCPU)」を搭載、内蔵メモリー(RAM)は4GB(LPDDR4)、内蔵ストレージは64GB、外部ストレージはmicroSDXCカードに対応で、エントリーモデルとしてはかなり余裕のある構成です。

通信方式は無線LANがIEEE802.11a/b/g/n/ac(周波数帯域:2.4GHz/5GHz)、Bluetooth4.2、FDD-LTEがB1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B28、TD-LTEがB38/B39/B41、キャリアアグリゲーションは2CAに対応、SIMスロットはDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応しています(auのVoLTEは後日FOTAアップデートにて対応予定)。

注目すべきはDSDS対応SIMスロットがmicroSDカードスロットと別となっている点です。上位モデルのZenFone 5およびZenFone 5ZではDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応していますが、SIMスロットの1箇所がmicroSDカードスロットと兼用となっていて排他利用となるため、拡張性に関しては上位モデルよりも高いと言えます。

DSDSは一般的なスマホの利用シーンではあまり活躍の場がありませんが、廉価なMVNOを状況や場所によって使い分けているようなヘビーユースには大きなメリットとなります。性能はそれなりで十分だがランニングコストを下げつつさまざまな通信サービスを使い分けたいというニーズに適している製品ではないでしょうか。

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各種スロットは本体左側面にある


■新しい使い方を提案してくれるスマホ
Galaxy S8シリーズなどからはじまった「全画面スマホ」の流れはローコスト製品の市場にも変革を与え始めており、本機もまたそういった流れの中で生まれた“新しい世代のスマホ”を印象付けてくれる機種です。

全画面スマホはiPhone XのようなノッチデザインとGalaxy S8のような上下ベゼルが薄いタイプとに大きく二分されますが、本機は後者に当たるタイプで、前述したようにノッチデザインを嫌がる人などには高いアピール力を持っているように思われます。

強力な前面デュアルカメラやDSDS対応SIMスロットなど面白い特徴を複数備えた本機は、ただ安いだけのエントリーモデルとは一味違う楽しさと使い方を提案してくれそうです。

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SIMフリースマホを自由に楽しもう



エイスースから日本発売が発表されたZenFone 5Z・5・5Qを動画で紹介。ZenFone 5Qは4分34秒頃から


Asustek
2018-05-18





記事執筆:秋吉 健


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