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既報通り、ASUSTeK Computer(以下、ASUS)は12日(現地時間)、台湾・台北で開催された最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)「ZenFone 3」シリーズなどの報道関係者向けイベント「Zenvolution」を開催した。
今年6月に「Computex Taipei 2016」に合わせて開催したイベントにて発表されていた5.5インチの「ZenFone 3(型番:ZE552KL)」および5.7インチの上位モデル「ZenFone 3 Deluxe(型番:ZS570KL)」、6.8インチの大型モデル「ZenFone 3 Ultra(型番:ZU680KL)」、ノートパソコン「Transformer 3 Pro」のほか、新たに5.2インチの「ZenFone 3(型番:ZE520KL)」やAndroidタブレット「ZenPad 3S 10」が発表され、さらにZenFone 3 Deluxeも最新チップセット「Snapdragon 821」を搭載したモデルが披露された。
今回はこのイベントに参加したのでプレゼンテーションの様子を中心に写真でレポートする。
今年6月にComputex Taipei 2016に合わせて開催されたZenvolutionは主にグローバルに向けた発表会で価格表示も米ドルだったのに対し、今回のZenvolutionはASUSのお膝元である台湾国内向けのものという違いがある。
イベント開始直前も会場は熱気あふれており、イベとが開始されるとすぐに同社会長のジョニー・シー氏が登壇して、プレゼンテーションがスタートした。
まず同氏が最初に紹介したのは今年6月のZenvolutionでも発表されていたMicrosoftの「Surface」シリーズ的なノートPCのTransformer 3 Proだ。
Transformer 3 Proの最高スペックとして、CPUにInterl Core i7(型番:6500U)、内蔵メモリー(RAM)に16GB、内蔵ストレージ(SSD)に1TBが搭載されていることを紹介。スペック面やベンチマークのスコアが「Surface Pro 4」と比べて優位にあることがアピールされた。
Transformer 3 Proのアクセサリの中で時間をかけて説明されたのは、タッチペンの「ASUS Pen」で、会場では実際にASUS Penを使って似顔絵を描くデモの行われていた。
Transformer 3 ProとASUS Penを使ったデモは、Zenvolution会場でも「似顔絵を描く」というデモが行われていた。Transformer 3 Proの販売価格(4GB RAM+256GB SSD)は41,000台湾ドル(約13万円)より。
・ASUS Transformer 3 Pro T303UA | 變形筆電 | ASUS 台灣
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Transformer 3 Proに続いて、イベントのメインディッシュとしてZenFone 3シリーズが紹介された。ZenFoneは世界30か国で3000万台以上の販売を記録し、2014〜2015年の2年間の連続で、台湾で最も売れたAndroidスマホ(IDC調べ)となったことを発表した。
その中で新たに2016年モデルとして投入するZenFone 3シリーズは、ZenFone 3を中心に上位モデルのZenFone 3 Deluxeと大型モデルのZenFone 3 Ultraの3機種であることを発表した。
続けて各機種の詳細が紹介され、ZenFone 3シリーズで最初に発表されたのは、ZenFone 3シリーズの上位モデルになるZenFone 3 Deluxeだ。
ZenFone 3 Dexlueには、サムスン電子の「Galaxy S7 edge」と同様に常時画面表示による時計確認などが行える「Always-on」技術が採用される。そのため、ディスプレイは約5.7インチフルHD(1080×1920ドット)有機EL(Super AMOLED)を搭載し、ASUS TruVivid技術に対応する。
Zenvolution 3 Deluxeは、最上位構成がチップセットに最新の64bit対応Qualcomm製クアッドコアCPU「Snapdragon 821」(2.4GHz×
2コア+2.0GHz×2コア)、RAMに6GB、内蔵ストレージに256GBが搭載される。
ZenFone 3 DeuxeでSnapdragon 821採用モデルが投入されることが発表されたのは初めてで、タイミング的にはほぼ同時にQualcommからSnapdragon 821が発表されたことからもこれまではIntelのチップセットを多く採用していたASUSだが、Qualcommとも関係が良好な印象を受けた。
なお、最上位モデル以外のZenFone 3 DeuxeではSnapdragon 820を採用しており、台湾ではチップセットやRAM、内蔵ストレージの違いによって3モデルが販売される予定だ。
ZenFone Deluxe ZS570KL
チップセット:Snapdragon 820
RAM:4GB
ROM:32GB
価格;15,990台湾ドル (約5.1万円)
チップセット:Snapdragon 820
RAM:6GB
ROM:64GB
価格:17,990台湾ドル (約5.7万円)
チップセット:Snapdragon 821
RAM:6GB
ROM:256GB
価格:24,990台湾ドル(約8万円)
最上位モデルに搭載される6GB RAMはスマホ向けのRAMとしては世界最大となるだけでなく、実際の処理速度に関しても世界最速であることがアピールされた。
また、ストレージについても同様に世界最大、世界最速としており、最上位モデルに関しては非常に高性能であることが盛んに紹介されていた。
ネットワーク面では、台湾の通信事業者の4G LTEバンドすべてに対応するほか、デュアルSIMで4G LTEデータ通信と3Gの音声待受が可能となる「デュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS)」に対応していること、LTE UE Catebory 13への対応や3波を束ねるキャリアアグリゲーション(3CC CA)に対応し、下り最大600Mbpsおよび上り最大150Mbpsとなる。
デュアルSIMの4G+3G(4Gデータ通信+3G音声待受)対応については、今回発表されたZenFone 3シリーズの3機種(ZenFone 3およびZenFone 3 Deluxe、ZenFone 3 Ultra)で共通で、いずれのモデルも3Gの(DSDS)に対応しているものと思われる。
さらに無線LAN(Wi-Fi)については、WAN側がIEEE802.11ac対応し、2×2 MIMOに対応して通信速度は最大866Mbpsに。なおかつ、ZenFone 3 Deluxeのインターネット側をWi-Fi接続した上で、Wi-Fiテザリングを実行することも可能だ。この機能はGalaxy S7 edgeでも対応しており、対応機種が増えていきそうだ。
充電周りでは、新たに「QuickCharge 3.0」に対応し、充電開始から39分で69%までバッテリーが充電可能。外部デバイスとの接続インターフェイスにはUSB Type-C 3.0を採用しており、高速なデータ通信ができるようになっている。バッテリー容量は3000mAh。
バーチャルリアリティー(VR)関連についても紹介され、今年5月にGoogleが開催した開発者向けイベント「Google I/O 2016」で発表されたばかりの「Google Daydream」をサポートするとした。
さらに、ZenFoneシリーズとしては初めて高音質通話規格の「VoLTE」をサポート。VoLTE提供キャリアで使用する際、通話品質が従来よりもクリアになるほか、4G LTEデータ通信を行いながら(4G LTEネットワークを使って)音声通話を継続することができる。
その他の仕様ではBluetooth 4.2や位置情報取得(A-GPS+GLONASS+BDSS)、NFC、約
2300万画素裏面照射積層型CMOSリアカメラ(F2.0)、約500万画素裏面照射型CMOSフロントカメラ(F2.0)など。対応周波数帯およびCAの組み合わせは以下の通り。
2G:
850/900/1800/1900
TW/JP/HK version:
3G:
WCDMA: Band: 1/2/5/6/8/19
TD-SCDMA: Band: 34/39
CDMA: BC0
4G:
FDD: Band: 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/29/30
TD: Band: 38/39/40/41
2CA: 3+28 / 3+3 / 3+7 / 3+8 / 3+38 / 7+28 / 7+7 / 7+8 / 38+38
3CA: 3+3+7 (B3+B3部分僅支援連續性頻段) / 3+7+7 (B7+B7部分僅支援連續性頻段) / 3+7+8 / 3+7+28
ZenFone 3 Deluxeの発売日は各モデルともに未定としつつ、2016年8月1日以降となる。
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ZenFone 3 Deluxeに続いて、ベースモデルのZenFone 3が発表された。ZenFone 3は、5.2インチモデルと5.5インチモデルの2種類が投入されることが今回のZenvolutionにて初めて明らかにされた。主な違いは画面サイズのほか、RAMや内蔵ストレージ(eMCP)、バッテリー容量などの違いがある。
ディスプレイはどちらの画面サイズもフルHD(1080×1920ドット)IPS液晶を採用。またディスプレイを覆うガラスは端が湾曲した2.5D強化ガラスで、スタイリッシュなデザインになっている。カラーバリエーションは藍寶黑(ブラック)および月光白(ホワイト)、閃耀金(ゴールド)の3色展開。
| 製品 | ZenFone 3 | |
| 型番 | ZE552KL | ZE520KL |
| 画面 | 5.2インチフルHD | 5.2インチフルHD |
| 大きさ | 152.59x77.38x7.69mm | 146.87x73.98x7.69mm |
| 質量 | 155g | 144g |
| RAM | 4GB | 3GB |
| eMCP | 64GB | 32GB |
| 電池容量 | 3000mAh | 2650mAh |
チップセットはSnapdragon 625、RAMは4GBのほか、ネットワーク面ではLTE UE Cateogry 7、デュアルSIMは4Gデータ通信+3G音声通話のDSDSに対応。
Snapdragon 625の採用はZenFone 3が世界で初搭載とのことで、ここでもQualcommとの良好関係が目立つ。14nmプロセス製造の同チップセットは省電力性能に優れており、比較対象が不明だが消費電力は35%小さくなるとのことだ。
その他の仕様ではIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠のWii-FiやBluetooth 4.2、位置情報取得(A-GPS+GLONASS+BDSS)、約
1600万画素裏面照射積層型CMOSリアカメラ(F2.0)、約800万画素裏面照射型CMOSフロントカメラ(F2.0)、USB Type-Cなど。対応周波数帯およびCAの組み合わせは以下の通り。
2G:
850/900/1800/1900
TW/JP/HK version:
3G:
WCDMA: Band: 1/2/5/6/8/19
4G:
FDD: Band: 1/2/3/5/7/8/18/19/26/28
TD: Band: 38/39/40/41
ZenFone 3は発表会が行われた7月12日に台湾向けに発売されている。価格は、5.2インチモデルのZenFone 3 ZE520KLが7,990台湾ドル(約2.5万円)、5.5インチモデルのZenFone 3 ZE552KLが9,990台湾ドル(約3.2万円)。
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続いて発表されたのは、日本国内でも期待値の高いシリーズ最大の6.8インチディスプレイを搭載したZenFone 3 Ultraだ。ZenFone 3 Ultraは、他のデバイスと比べてデザイン面での工夫がアピールされていた。
ZenFone 3 Ultraのディスプレイは6.8インチ・フルHD(1080×1920ドット)ながらASUSの独自技術「Tru2Life+」によって4Kテレビと同等の画像処理性能を実現したとのことだ。具体的にどんなポイントが「4Kテレビと同等」なのかは理解できなかった(中国語の理解不足もあり)。
ZenFone 3 Ultraでは、USB Type-C端子経由で外部ディスプレイへの出力も対応する。
ZenFone 3 UltraはQuickCharge 3.0対応、バッテリー容量は4600mAhと大容量。日本でも販売されている大容量バッテリー搭載スマホ「ZenFone Max」と同様に他のデバイスへの充電も可能だ。
ZenFone 3 UltraはSnapdragon 652や4GB RAM 4GB、64GB eMCPなどで、価格は17,990台湾ドル(約5.7万円)、発売日は2016年7月27日(水)を予定している。
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最後に同社が2015年に発売したAndroidタブレット「ZenPad」シリーズの最新モデルとして約9.7インチディスプレイの「ZenPad 3S 10」が発表された。ただし、従来までの「ZenPad 8」や「ZenPad 10」系の後継にあたる機種は発表されなかった。
ZenPad 3S 10は6コアCPUや4GB RAMなど搭載したiPadと同じ画面アスペクト比が4:3のタブレットだ。画面サイズもiPad Air系と同じ9.7インチQXGA(2048×1536ドット)を採用。前述のZenFone 3 Ultraと同様に独自技術のTru2Lifeに対応する。
ZenPad 3S 10の発売時期は2016年8月を予定しており、価格は10,990台湾ドル(約3.5万円)となっている。
発表会の参加を終えて、感想を含めて総括しておくと、Zenvolutionにて発表されたZenFone 3シリーズは、フラッグシップスマホの上位モデルであるZenFone 3 Deluxeの中でも最上位構成となるSnapdragon 821を採用したモデルがともに世界最大となる6GB RAMと256GBストレージというスペック面では「世界最強クラス」と言って差し支えないと感じた。
ただし、スペックの高さが素直にパフォーマンスに直結するかと言われると、ソフトウェアの作り込みやチューニングの部分で期待していたよりもパフォーマンスが良くないこともありえるので、実際の使い勝手に関しては実際の環境で使ってみないと何とも言えないというのが現段階での率直な感想だ。
なお、繰り返しになるが、ZenFone 3シリーズは恐らく日本国内向けにも発売される(機種や時期などは不明)ことが期待できるので、今後のASUSからの情報を楽しみにしたいところ。
記事執筆:shimajiro@mobiler
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