Beamの外観。ちょっとオシャレな照明器具にしか見えない
BeamはオランダのBeam Labsがクラウドファンディングにて資金を募って開発した「プロジェクター内蔵の照明器具型Androidデバイス」で、見た目には完全な吊り下げ型LEDな照明器具となっています。

Android搭載プロジェクターでもあるので、底面側はプロジェクター用のレンズとLEDライトが配置されています。外形は高さ150mm×直径110mmで重量は約400g、24のLEDライトと2基の2Wステレオスピーカーを搭載しています。


中央にプロジェクターのレンズ、その周囲をLED照明が囲っている


テーブルに画像を投影しているところ
プロジェクターとしては解像度がフルWVGA（854×480ドット）のLEDピコプロジェクターを採用し、明るさは100ルーメンで、およそ100インチ程度の画像投影が可能なほか、プロジェクター部の投影時間は約2万時間と高耐久であることも特長だということです。

また、Beamの操作はAndroid搭載機器やiPhoneなどのiOS搭載機器に専用アプリをダウンロードして手元で行えます。


Bluetoothにて手持ちのスマホやタブレットと連携して操作します。
電源供給は照明器具らしく、照明用のE26およびE27金口の電球ソケットにて行われます。また、付属の変換コネクターを利用することで家庭用のコンセントから電源をとることが可能です。


さすがに照明用の金口から電気をとるAndroid製品は初めて見ました
Androidデバイスとしてのスペックは、1.3GHzデュアルコアCPUや8GB内蔵ストレージ（内蔵メモリーは非公表）で、外部ストレージ非対応、OSバージョンはAndroid 4.2（開発コード：JellyBean）となっており、OTAによるソフトウェア更新でAndroid 4.4（開発コード名：KitKat）へのアップグレード対応可と決して高いものではありませんが、デザイン家電として非常にユニークな使い方ができそうです。ユーザーのアイデア次第でさまざまな使い方ができる魅力的なアイテムではないでしょうか。

説明に対応してくれたブースの担当者によると、「純粋に映画などのコンテンツを楽しむためのプロジェクターとしての利用やキッチンに設置してのレシピ表示、店先に吊るしてデジタルサイネージとしての活用など、コンシューマー向けにも法人向けにも使いやすさのある製品だと思っています。」と説明がありました。


Beamの説明の書かれたポップ。販売価格は55,000円を予定
現在、Beamは国内向けの販売（秋頃出荷予定）に向けて、ソフトバンクが提供しているクラウドファンディング製品が購入できるショッピングサイトの+Styleにてクラウドファンディング中で、すでに目標金額の70％に到達しています。

これはすでに製品自体は完成していますが、日本で発売するために主にローカライズや工事設計認証などの各種認証（いわゆる「技適マーク」）の取得をするための資金集めだということです。

プロジェクター搭載製品というものは過去にもいくつかありましたが、Beamはこれに照明器具を組み合わせたまったく新しい製品ではないかと思います。興味のある方は是非一度、紹介ページを見てみてください。お洒落なインテリアとしても、Androidデバイスとしても個性的で魅力的なアイテムだと思います！



■関連リンク
・エスマックス（S-MAX）
・エスマックス（S-MAX） smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・LEDライト型スマートプロジェクター「Beam」 | クラウドファンディング | +Style (プラススタイル) : クラウドファンディング
・Beam Labs. | Screw it in and have fun!
・Japan IT Week 春 - Japan IT Week