ASUS会長のジョニー・シー氏
シー氏はASUSが日本市場において、これまでにも「マザーボード」や「VGA」、「2in1ノートPC」「タブレット」、「SIMフリースマホ」の5つの市場でリーダーとなる目標設定をし、今年Q1（1〜3月）にそれが達成できたと述べた。


また、日本においてもSIMフリースマホへの関心が高まってきた今、同氏は「誰でも気軽に楽しめるワンランク上の贅沢をお届けする、それが我々の卓越性を探索する旅路における最終目的」と語り、同社のフラグシップスマホであるZenFone 2を紹介した。

ZenFone 2のデザインについて、シー氏は「禅（Zen）の精神」と題して「シンプルであること、平和と同心円を融合させ、美しさと力強さの究極のバランスを取っており、それを我々のシグネチャーである同心円のデザインに取り入れている。」と説明した。

約3.9mmの極薄エッジ


人間工学に基づくデザインと機能
また、約5.5インチのディスプレイがほぼ5インチのサイズに収まり、ライバルであるApple（アップル）の同じディスプレイサイズである「iPhone 6 Plus」よりも画面優占率が約72％であるとアピールし、同氏は「これによって素晴らしい視聴体験がお届けできる。」と語った。


iPhone 6 Plusよりも画面優占率が高いことアピール


カラーバリエーションや背面カバーを充実させ、自己表現の幅を広げた



さらに「パフォーマンス・モンスター"性能怪獣"」というニックネームを付けられたZenFone 2について、64bitのインテルスーパークアッドコアプロセッサーをはじめとする高性能がみなさんの手に収まると紹介した。


シー氏は「CPUのコアが多い方が良いというのは間違いである。」とし、「重要なのはコアごとのアーキテクチャーである。」と述べた。その例として、コア数が2つの「iPhone 6」のA8プロセッサーを例に挙げた。ZenFone 2のAtom Z3580にはスーパーパワフルなコアが4つ搭載されており、前例のない高いパフォーマンスを発揮すると説明した。


スマホで使われているコアアーキテクチャーとのパフォーマンス比較では2倍以上の性能が向上


GPUのパフォーマンスも2倍以上向上している



さらに、4GBのRAMにより、広い使用可能領域が確保できることからマルチタスキングがスイスイでき、スラッシングやバッテリードレインの心配もないと述べた。


ZenFone 2の2GBモデルと4GBモデルのマルチタスク処理の比較


一方、通信はLTE UE Category 4に対応し、下り最大150Mbpsをサポート、無線LAN（Wi-Fi）もIEEE802.11ac対応で最大433Mbpsでの通信が達成できると説明した。

また、デュアルSIM・デュアルモデムのLTE＆3Gと2Gの通信・通話、3DのLDS工法で作られた内蔵アンテナで音声通話の安定性にも向上しているのだという。


デュアルSIM、デュアルモデムを搭載


5つの衛星ナビゲーションシステムで正確な位置情報を取得


逆光時のカメラ撮影ではiPhone 6とソニーの「Xperia Z3」との比較


Xperia Z3が得意としたローライトモードでもZenFone 2は自然な写りをしている


約60%の充電に要する時間はZenFone 2が最短の39分


ZenFone 2の4GB・64GBモデルは￥50,800（税抜）で5月下旬発売、4GB・32GBモデルが￥45,800（税抜）で5月16日発売、2GB・32GBモデルが￥35,800（税抜）で同じく5月16日発売と発表した。ASUS ZenFone Shopでは4GB・32GBモデルと2GB・32GBモデルはすでに4月20日より予約受付を開始しており、4GB・64GBモデルについては別途予約開始が案内される予定だ。


インテル 代表取締役社長 江田麻季子氏
シー氏のプレゼンの後にインテル代表取締役社長の江田麻季子氏が登壇。同氏は「本日はインテルにとっても記念すべき日となりました。ZenFone 2はインテルのAtomプロセッサーならびにLTEモデムを採用した日本で初めての製品であります。今後もインテルはASUSと一緒にモバイル製品では今までになかったような革新的な技術とパフォーマンスを提供したいと考えております。」と語った。






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