VAIO Phoneは残念スマホなのか?!

既報通り、日本通信とVAIO(バイオ)は12日、都内にて「VAIOスマートフォン新商品発表会」を行い、Android 5.0(開発コード名:Lollipop)を搭載したSIMフリースマートフォン「VAIO Phone(型番:VA-10J)」を発表した。

発表前の期待値が高かったいわゆる”VAIOがデザインを監修した日本通信製”の機種であるVAIO Phoneについて前回は発表会における両社の思惑を紹介した。そこで、今回は実際に発表会後の展示会場にてタッチ&トライした模様を写真と動画で紹介していく。

VAIO Phoneのスペックは”格安”スマホのチョイ上の定番とも言えるQualcomm製チップセット「MSM8916」(1.2GHzクアッドコアCPU)や2GB内蔵メモリー(RAM)、16GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット(最大64GB対応)、5インチHD(720×1280ドット)ディスプレイとなっており、実際に操作してみると動作については遅いと言うこともなく普通に使用できる。

スペック的にも仮想移動体通信事業者(MVNO)向けに販売され、好評だったASUSTeK Computer製「ZenFone 5(型番:A500KL)」に近く、当たり前といえば当たり前だろう。

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外観は前面の本体下部にVAIOのロゴ、背面は上部にやや大きくVAIOのロゴがプリントしてある。ナビゲーションキーは画面に表示されている。


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右側面にはボリュームキー、電源キーがある(写真=上)、左側面にはmicroSDカードスロット、microSIMカード(3FF)スロットがある(写真=下)。VAIO Phone専用のSIMカードは他の端末で利用はできないが、VAIO PhoneはSIMロックがかかっていないSIMフリーの端末なので日本通信以外のSIMカードが使える。


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上面にはイヤホンマイク端子(写真=上)、下面の小さな穴はマイクそのとなりにmicroUSB端子がある。


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背面がガラスパネルなのでいわゆる”プラスチッキ-”なチープさはないのだが、ソフトタッチ塗装をされた側面の”手触りに”高級感が感じられなかった。サイズ的には同じ5インチディスプレイということで「Nexus 5」にも近い。

【VAIO Phoneの外観とサードパーティー製アクセサリーの動画】

動画リンク:https://youtu.be/cCUFfFL4prI


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内蔵アプリはAndroid 5.0(開発コード名:Lollipop)の素の状態に近くシンプルだ。メーカーやキャリア製アプリがないため、バッテリー的にも”エコ”な印象を受けた。これだけシンプルならNexusシリーズ並みのOSアップデートの早さとサポート期間が期待できそうだが果たしてどうなるのだろうか。


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カタログでは公表されていないが、端末情報でプロセッサー情報が確認できた。Androidバージョンは5.0.2だ。


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16GBの内蔵ストレージの合計容量は11.09GB。Nexusシリーズとは違いmicroSDが使える点がVAIO Phoneの良さと言える。


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カメラ機能はソニーのXperiaシリーズのような凝ったものではなく、あくまで標準のカメラアプリだ。


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カメラアプリは撮影に関する設定項目が絞り込まれることなく大きく開放されている。JPEGの圧縮率やビデオエンコーダ(H263、H264、MPEG4)、オーディオエンコーダ(AMRND、AAC)などの設定変更が可能だ。


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VAIO Phone(写真=中央)をZenFone 5(写真=左)およびiPhone 6(写真=右)とサイズ比較したところ。ZenFone 5とVAIO Phoneは画面サイズが同じだが、ナビゲーションキーが画面外にあるZenFone 5がひと回り大きいが、その分、画面表示領域はZenFone 5の方が広い。


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対応ネットワークはGSM Quad Band(850および900、1800、1900MHz)、WCDMA Band 1(2100MHz)およびBand 19(800MHz)、LTE Band 1(2100MHz)およびBand 3(1800MHz)、Band 19(800MHz)だ。無線LAN(Wi-Fi)はIEEE802.11a/b/g/n準拠。

端末だけ見れば、言われているような"残念"というわけではなく、日本通信の言う「ストライクゾーン」=「(販売数の多い)ミドルレンジ」として普通に使える機種だと思えるが、それであっても価格が一括5万円を超えると考えるとなかなか判断が難しい。

ただし、これもすでに紹介した発表会のプレゼンテーションの中で日本通信では「(月額利用料金も含めた)トータルコストでみて欲しい」としており、これが店頭でどう判断されるのか注目したい。

記事執筆:mi2_303


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