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auのサービスを支えるKDDI研究所の取り組みが展示

東京・お台場の東京ビッグサイトにおいて5月28日(水)から30日(金)まで、モバイル・ワイヤレスネットワークに関連した技術や製品の展示会「ワイヤレスジャヤパン2014」が開催されています。

今回の記事では、併設イベントとして同時開催している「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2014」の展示会エリアにおいて、KDDI研究所が「3.5GHz帯の新たなエリア構築への取り組み」と「パケット集約によるM2Mデータの収容能力向上」の展示をしていたので紹介します。

○3.5GHz帯の新たなエリア構築への取り組み
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これは、総務省が割り当てを予定としている周波数帯、3.5GHz帯の獲得に向けた取り組みで、KDDI研究所は「LTE-Advanced」でのフィールドテストを行っています。

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3.5GHz帯への取り組みを紹介しているパネル

遮蔽物に弱いもののアンテナを小さくすることができる3.5GHz帯の電波利用に向けた工夫や取り組みが説明されています。KDDIは3.5GHz帯を「ダイヤモンドバンド」とし、獲得に向けて準備をしています。

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フィールドテストに実際に使われている電波測定用の機器


○パケット集約によるM2Mデータの収容能力向上
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こちらはM2M(machine to machine)機器への取り組みで、ネットワークに流れるパケットをいくつかの量ごとにまとめて、流すことでネットワークのトラフィックを軽くするといった仕組みとなります。


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おおまかな概要を記したパネル

説明員の「ざっくりとしとした」説明によると、一つ一つは大きくはないが処理が追いつかないほどに数多くあるパケットデータをまとめて(梱包)してからネットワークへ流し、受け取った先パケットを開くようにすることでネットワークへの負荷を軽減するというものです。

イメージとしては「ベルトコンベアを流れる砂利一つ一つを個別にチェックすると追いつかないからダンボールに入れてまとめて流して、あとで開く」といった状況を想像してもらえるとよいそうです。


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ネットワークに流れるロスを減らしてより効率化するという効果もあるそうです

また、データをまとめて送ってから、受け取り先でまとめたデータを解くという、プロセス(ラグ)が生じますが優先度の高い(遅延・ラグが少ないリアルタイム性の求められる情報)は、優先してやりとりするようになっているということです。

ネットワークの足元を支えるネットワークへの取り組みと基地局と組み込み機器間でのスムーズなパケット通信を実現するための技術。どちらも重要だけど、一般ユーザーには中々目にすることのない技術・取り組みだと思います。

興味がある是非、会場のKDDI研究所ブースへ足を運んでみてください。普段見えてこないものが見えてくるかもしれません。

記事執筆:河童丸


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