ドコモ夏モデル先発のXperia A SO-04Eの使用感をレポート!

NTTドコモから「2013年夏モデル」のトップバッターとして5月17日より発売が開始されたソニーモバイルコミュニケーションズ製Androidスマートフォン「Xperia A SO-04E」(以下、Xperia A)。早いもので、すでに1ヶ月が経ちました。

2013年夏モデルにおいてドコモがオススメする「ツートップ」を担う一台として注目を浴びるこのXperia Aを、筆者なりに購入動機や気に入った点についてレポートいたします。

なお、細かなスペックや対応サービスについては、発表記事写真・動画レポート記事などの過去の記事を参照してください。

○コンパクトになったボディと鮮やかなカラーバリエーション!そして筆者が購入をするまで……
2013年春モデルとして発売した「Xperia Z SO-02E」(以下、Xperia Z)と比較して、一回り小さく、そして握りやすいエッジのとれたラウンドフォルムのXperia A。

Xperia Zについては、発売から2ヶ月という短期間で国内63万台の販売実績やソニー初の大画面5インチフルHD(1080×1920ドット)の解像度に背面までガラス製の高級感溢れるデザインなどですでに詳しくご存じの読者も多いはず。

筆者も発売から間もなく手に入れ、そのポテンシャルの高さ、所有欲を満たす質感には大変満足して使用していましたが、いかんせん売りである「5インチフルHD」のボディはとにかく大きい。

画面の端から端まで縦横無尽に指を踊らせ、あれこれ操作をするスマートフォンだからこそ、ディスプレイの美しさ以上に大きさで息苦しい思いをしているところに「4.6インチ」「エッジのとれた持ちやすいボディ」という、ミドルクラスで登場したXperia Aには「おっ!」と心動かされるものがありました。

また、バッテリー交換が可能になったこともユーザー視点で嬉しい改善点。Xperia Zでは内部バッテリーが劣化した場合、預かり修理対応となってしまいますし、修理受付の際にはオールリセットを行うようショップ窓口でも案内されるため、カスタマイズが醍醐味の1つであるスマートフォンだからこそ、バッテリーは交換できる方がユーザーにメリットがあると思います。
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しかしながら、Xperia Zに比べ、少し厚みの増えたボディはちょっとずんぐりむっくりな印象。同じようにエッジのとれたデザイン、そしてバッテリー交換が可能な同社au向け「Xperia UL SOL22」と比較しても“デブ”な印象ですね。
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そして何より夏を感じさせる「Mint」のカラーバリエーション。

同社(当時はソニー・エリクソンでしたが)のフィーチャーフォンでauから発売された「W53S」で「ターコイズグリーン」を使っていたり、NTTドコモから発売された「SO906i」では水色(Starlight Blue)を使っていたりと、筆者はこの手のカラーに弱いのです。

こんなことを書いてしまっていいのか?と思いましたが、2013年夏モデルの中では“一番地味”なスペックに落ち着いてしまっているXperia A、最初は「えー、Xperia Zの焼き直しじゃーん」と落胆していたのですが、実物に出会ってこのMintを見た瞬間「そうだ!俺の求めていた色はこれだ!!!」と完全に一目惚れ。

先に書いた通り、Xperia Zの唯一の弱点・不満であった「大きい」を感じさせない、手のひらでしっかりとホールドできるサイズ感、おお、いいじゃん、これ!と、次に気づくと申込書を仕上げ、お迎えしていたのでした。
(なお、買った後に某ボーカロイド色してるなーと思ったのはナイショです。)


○シャッターボタンがとても便利!
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2013夏モデルの発表の場でも、NTTドコモ代表取締役社長の加藤薫氏がシャッターボタンを「ポイント」として紹介していました。

過去のXperiaシリーズには標準といっても差し支えがないほど、当たり前に搭載されていたシャッターボタンは、画面消灯時でもこのキーを押すことですぐにカメラを使用できるのはとても便利で重宝していました。

しかしながら、Xperia Zや、昨秋発売の「Xperia AX SO-01E」や「Xperia VL SOL21」にはこのシャッターボタンは搭載されていませんでした。

一方で、ソフトウェア側の進化としてロック画面にカメラショートカットが設置され、ロック画面からでもカメラの簡単起動はできる仕様となっています。

最近の流行として、各社のAndroidスマートフォンでは、ロック画面によく使う機能、アプリケーションへのショートカットが設置されていたり、容易にカスタマイズが可能となっているが、やはり写真を撮影したい場面というのは「今すぐに!」という場面が多いです。

そのような中で、シャッターボタンの復活はやはり思え、例えば、筆者には2歳になったばかりの娘がいるのですが、何をしでかすかまったくわからない小さな子供を撮りたいときにすぐにカメラを使えることがとても便利で嬉しいのです。

他にもペットの撮影や、鉄道や車など「レアもの」に遭遇すると思わず写真を撮りたくなる場面では、いかにすぐにカメラを使えるかは普段持ち歩く機器だからこそ、誰もが持ち歩くデジカメのポジションに携帯電話が位置する以上、こうした使い勝手の良さはとても評価したいと思っています。

また、撮影可能になるまでの時間だが、CPUの性能向上なども相まってか、以前ならば待たされる場面も多かったところ、Xperia Aでは一秒程度で撮影可能になるのも嬉しい進化だと思います。

実際に製品としてもXperiaシリーズは「カメラ」へのこだわりが強いメーカーだとも思っていますし、是非他の機種と迷っている人は店頭で触れる際に、是非試してみて欲しいですね。


○ワンセグアンテナがホイップアンテナ(伸ばせるやつ)に
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とても当たり前のことかもしれませんが、ワンセグ視聴時に伸ばすアンテナ、これが昨今のXperiaシリーズでは外付けとなっていました。

イヤホンジャックに取り付ける延長ケーブルのようなもので、これを取り付けないとワンセグの視聴ができない仕様となっており、ワンセグを見たいと思ったときに見られないことが多々ありました。(細かなことを言えば、接続しなくても手持ちのイヤホンを刺すことで視聴できることもあるのですが、メーカーの推奨としては付属ケーブルを取り付けることが推奨されています。)

一方で、Xperia Aでは伸びるアンテナこと、ホイップアンテナが内蔵されるごく一般的な仕様に変更されました。推測ではありますが、mmbiが運営する新放送局「NOTTV」に今回Xperiaスマートフォンとしてはじめて対応し、より高画質な映像データを受信するために必要だったのでは……と思っているのですが、そんな理由はさておいて、滅多にワンセグを見ない筆者も、本稿執筆中に偶然特急電車で移動をしており、自宅で録画もしているけれどできればリアルタイムで視聴したい番組があったため、このアンテナを伸ばして無事見たかった番組を見ることができました。

もし、Xperia Z同様の外付けアンテナだったらきっと持ち歩いていないだろうし、TwitterやFacebookなどのSNSでリアルタイムに流れる「ネタバレ」に苦虫を噛み潰したような表情になったのではないでしょうか(笑)。

さて、ここまで書いた内容は、他のスマホも含め「当たり前のこと」なのかもしれません。または、今まで当たり前だったものをまた盛り込んだだけの機能かもしれません。

しかしながら、手にしやすい価格設定がされたツートップだからこそ、ベストセラーとなったXperia Zの良さをそのままに、当たり前にことを上手に煮詰め直し積み込んだXperia Aは、万人に薦められる機種になったと筆者は考えています。

なお、予想以上にXperia Aは売れているらしく、発売から1ヶ月が経った現在でも品薄の販売店が多いようです。

発売直後にさくっと購入できたのは偶然運が良かったんだろうな、と大事に使っていこうと考えつつ、是非読者の中で購入を迷っている方は、本稿、そして次回を参考に「買おう!」と決めたら、即座に販売店へ行くことをおすすめしたいです。

記事執筆:黒ぽん


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