『背面変態過ぎない？Z790 ITXマザー』 ASRock Z790 PG-ITX/TB4 初心者自作erさんのレビュー・評価

全体画像	リアIO	背面画像
リアIOカバーの光り方

某A社ゲーミングITXマザーは「違法建築」など揶揄されるがこちらのマザーも違法建築ではないがなかなかの変態マザーである。そして数週間使用してきたのでその辺の感想を踏まえレビューしていきたいと思う。

まず本体を見回して基本的にASRock Z690 PG-ITX/TB4と変わらずでリアIOの上部が角度によってレインボーに光るものとなっている。
リアIOにはオーディオ端子が減りThunderbolt4のポートが1ポート増えている。またZ690 PG-ITXにあったBIOS Flash BackとCMOS Clearが無くなっている。メーカーによると「この世代でラストのため」ということらしい。詳しくは分からないが...
そしてリア面にはM.2が1枚かと思いきやまさかの2枚搭載することができる。某A社違法建築と揶揄されるマザーボードは表面2枚背面1枚の構成だがこちらのZ790 PG-ITX/TB4は表面1枚の背面2枚の構成となっている。

実際に運用してみてだがCPUは今回13600Kを使用しているため基本的には困らず、メモリもG.SkillのDDR5-6000 CL36のものを使用しているためこちらも挙動には不満がない。
が、一つ致命的な問題がある。それが今回より採用されたIntel Killer E3100"X"というものである。これがかなりの不安定なNICでドライバーを見失うことが多々発生する。またダウンロードでは速度が通常通り出るのだがアップロードがやけに遅すぎる。I225LMの環境ではアップロードで500MB/s平均で出るものがこちらのKiller E3100Xでは10MB/sしか出ない。もちろんNICの初期不良の可能性もあるため一概には言えないがドライバーを11月リリースのアップデートしようとしたらこれがまた出来ないという。勘弁してくれ...
Wi-FiのAX1675の方は幸いにも安定するので基本的にはこちらで運用している。
また、Z690の時もレビューをしたがKillerのソフトウェアが死ぬほど動作が重い。これも何とかしてくれ...

互換性に関してはNoctua NH-U12Aが搭載可能なのでかなりいい方だと思われる。

総評として絶対価格は高いがZ790のゲーミング向けITXの中ではかなりコストパフォーマンスに優れた一枚であると思われる。特にThunderbolt4が2ポートに増えたこと、M.2が3枚刺さるというポイントながらCPUクーラーの干渉も基本的に少なく価格も初動実売価格\66,980という価格設定。LANの安定性だけが急務だがそこを除けば(或いはそもそも安定するなら)買い間違いなしの一枚である。