『全体的によくまとまってる』 パナソニック VIERA TH-43GX850 [43インチ] Ttb0さんのレビュー・評価

低遅延ゲームモード搭載（というより、ゲームモードにしないと5フレームくらい遅延してる）。
リモコンの感じは数世代前から普通のテレビと変わらない。
HDR10+／HLG／Dolby Visionなど主要HDRに全て対応。
倍速液晶もなんかAI技術使ってるのか、ほとんど予測ミスないです。
一応4Kチューナー内蔵ですが、うちはBSアンテナ無いし付ける予定ないので関係なし。
Youtubeの4Kは別にチューナー無くても見れるし。

PS4からHDRの4K出来て、結構高画質なので満足です。

液晶なので明度のダイナミックレンジが有機ELほどではないものの、HDRの恩恵は感じられます。
HDR使ってみて気づいたんですが、普段液晶を最低輝度付近で使う人なので、HDRに乗り換えると、相対的に明るいところまで使うことになりますね。（最低輝度そのままにダイナミックレンジが広がるので。）
暗い階調を保ちつつ明るい煌めきは本当に眩しいと思うような輝きに感じます。（HDRがなければ、黒つぶれしつつ、眩しさもなく明るいだけ。）
パナソニックのヘキサクロマドライブ搭載機種は、低輝度でも色再現性が確保される技術なので、なかなか良いです。（低輝度の物体の色転びが抑えられる）
でもやっぱ、これを見ちゃうと、有機ELによる広いダイナミックレンジが恋しくなる人がいるかも。

気になるとすれば、黒背景に白文字が表示されるとき、「くっくり」機能（おそらくバックライトスキャンによる残像低減）をオンにすると、色残像が目に残って気が散ります。
この現象よく考えると、液晶はRGBの素子が配置されていて、サブピクセルレンダリングによるアンチエイリアスを行うと、視覚的な解像感は増すものの、端の1ピクセルだけ色が付くことになります。
これを黒背景で視認しているときに、視点を動かすと、色の付いた所が残像となって伸びるんだと思います。
でさらに、バックライトスキャンにより黒挿入が入ると、白く光ってる時間が短くなるので、視野が白く上書きされる時間が短くなるのか、色残像がさらに伸びて見えるようです。（残像を減らす技術なのに、結果的に残像が増えるのが残念）
これが個人的には耐えられない残像だったので、「くっきり」オンで違和感感じる人はオフ推奨です。完全には消せませんが、ほとんどのシーンでは目立たなくなります。
（画面の隅々までキョロキョロ見る人は、感じやすいと思います。また画面から離れると目立ちにくくなると思います。視聴距離を取れない場合は、あまり大型のモデルを買わない方がいいと思います。ちなみに私は視聴距離1.2mくらいです。）