何といっても最大で光学65倍の超望遠ズーム(35mm版換算1350mm)が魅力です。
【デザイン】
一眼っぽい見た目が良いと思います。安っぽさはありませんし、気に入っています。
【画質】
日中であれば、比較的綺麗に写ります。ただし、センサーサイズが小さいため、夜間・暗所での撮影には向いていません。暗いところでISO感度を上げるとかなりノイズが乗ります。明るいところで遠くの野鳥・動物、風景などを撮影する分には問題ないと思います。ISO感度は400まで、上げても800まで、という使い方をしています。
【操作性】
メニューボタンなどが右手側に集約されており、操作性は良いです。また、起動が速いため、ストレスなく撮影が出来ます。レンズをズームする動作が非常にスムーズで、かつ静音なので、そこも良いと思います。
【バッテリー】
バッテリーの持ちは普通だと思います。野外で長時間持ち歩くなら予備バッテリーはあった方が良いと思います。
【携帯性】
コンデジにしては大きいかもしれませんが、換算1350mm相当で撮影出来ることを考えれば相当コンパクトです。同じ焦点距離をフルサイズ機で得ようとした場合、3?以上あるレンズに×2のテレコンバーターを付ける必要があります。手持ちで撮影は無理です。そう考えると非常にコンパクトであると思います。
【機能性】
日中の写真撮影を行う場合に必要な機能は一通り備わっていると思います。AF性能には正直あまり期待しておりませんでしたが、けっこう被写体を追ってくれます。飛んでいる野鳥などの撮影は正直難しいですが、歩いている小鳥くらいであれば問題なく撮れています。動画もそこそこ綺麗に写ります。
【液晶】
バリアングルなので使いやすいです。液晶の綺麗さは普通といった感じですが、ファインダーは中々見やすいと感じます。
【ホールド感】
深く握れるので良いです。持っていて疲れません。
【総評】
野鳥撮影用にこのカメラを買いましたが、総合的に見て買ってよかったと思っています。手持ちで遠くを写せることにこのカメラの価値があります。望遠撮影用のコンデジとして、Canonのpowershotと比較対象になるのがNikonのP950であると思いますが、両方使ってみた印象では、本機の方が圧倒的にコンパクトで軽量(実感では半分くらい)で、ピントが比較的合わせやすいということです。機動力という意味では本気が上だと思います。一方でP950は焦点距離が2,000mmであるため、より遠くの被写体を写せるというメリットがあります。それから、撮れる写真の解像感もP950の方が上回っている気がします。
どちらにもメリット・デメリットがあると思いますが、軽量・コンパクト・機動性を重視したいという方には本機をお勧めします。
暗所にはかなり弱いため、夜景を撮りたい方などにはお勧めできません。
手持ちで広角から超望遠域まで撮影出来ることに本機の価値はあります。
sx740hsと迷っている方は、野鳥など遠くの被写体をメインで撮影したい場合、ポケットサイズでなくても良いという場合には本機をお勧めします。
【こんな方におすすめ】
・野鳥や動物を撮影してみたいけどお金をあまりかけたくない。
・遠くの景色を撮ってみたいけど、重い機材を持ち歩くのはちょっと、、
・広角?超望遠まで撮影してみたいけど、レンズ交換が面倒、、
・夜景やポートレートは一眼カメラで撮っているけど、サブ機として気軽に携帯出来る望遠用カメラが欲しい。