『スマホ以上・一眼未満のコンデジ』 SONY サイバーショット DSC-RX100 クイックルハンドワイパーさんのレビュー・評価

適当に撮ってもボケ感しっかりで良い味出してます。	自然な色合い。	解像感もなかなか。
セミの抜け殻。このくらいまでは寄れます。

2012年発売の機種ですが、未だに中古市場で結構な人気があるようなのでレビューします。

【デザイン】
デザインはとても洗練されています。
全面が金属製で安っぽさは皆無。レンズ部に付いているコントロールリングも全体と上手く調和しており、アクセントになりつつもわざとらしくないです。
質感の高さもさることながら、クラシック感と近未来感が同居する独特のセンスは流石SONYといったところです。発売から12年経った今でも全く古臭さは感じませんし、実際本機の7年後に発売されたRX100VIIまでシリーズ通してデザインはほぼ変わっていません。
【画質】
発売当時は大きな売りであった1型センサーは今やスマホカメラでもありふれたものとなってしまいましたが、レンズの質がスマホとは大違いなので今でもカメラ専用機として十分通用する滑らかで自然なボケ感の写真が撮れます。コンデジとはいえ、レンズにZeissの名を冠しているだけのことはあります。
【操作性】
ボタン部は一般的なコンデジといった感じで特にクセも無く直感的に操作出来ます。
本機の特徴である正面のコントロールリングは様々な機能を割り当てられるようですが、私はオートモードでズーム調節する際くらいしか使っていません。ズーム操作については個人的に上部のレバーより細かい調節がしやすいです。
【バッテリー】
比較的長持ちです。外出先でバッテリー切れになったことはなく、予備のバッテリーは持ち歩いていませんでした。
【携帯性】
レンズの出っ張りも含めコンデジとしては厚みがありますが、それでもレンズ交換式のカメラとは比べ物にならないコンパクトさです。
【機能性】
撮影モードや設定は豊富。
現代の基準でいえばWi-Fiが無いのはちょっと残念ですね。古い機種なので仕方ありませんが。
あとは液晶が可動するとなお良かったかも知れませんが、ここはコンパクトさとトレードオフですね。
【液晶】
非常に明るくて晴天の屋外でも見やすいです。
【ホールド感】
そのままだと正直ホールド感はあまり良くないのですが、純正グリップを付けたらかなり安定します。
最初からこのグリップを搭載してくれればよかったんですが…。
【総評】
RXシリーズの初号機ながら高級コンデジとしては既に完成しており、今でもファンがいる理由がよく分かります。
後継機ではここからファインダーや可動式の液晶、Wi-Fiといった機能が追加されていく訳ですが、静止画の画質なら初代でも十二分な仕上がりです。よりセンサーの大きい一眼には及びませんが、スマホよりはずっと良い写真が今でも撮れます。