「原発という技術は、わずかなミスも許されないものである以上、われわれは運試しをするわけにはいかない」とライダー氏。「このような老朽化が明らかになったなら、電力会社はすぐに廃炉にすべきだ。原子炉から漏れが発生したら、すぐに運転を停止すべきだ」
1979年のスリーマイル島の事故以降、米国では原子力発電所が新設されていない。2003年には、3つの電力事業がNRCに新たな原子力発電所の建設認可を求めると見られている。
新しい施設では、緊急時に炉心冷却水を送り込むのに動力を使わず、対流や重力流といった自然の力を利用する「パッシブな設計」を採用する。これにより、現在の炉心冷却システムに不可欠な、ポンプやバルブ、緊急用ディーゼル発電機などへの依存度を小さくできる。
新しい原発は従来のものより効率的に、また低コストで運転できるかもしれないが、デービス・ベッセ原発が現在直面しているような、予想外の問題が出てこないともかぎらない。
(3)へ続く
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