「1億円貯めて早期退職、それが幸せのゴールか?」給料の7割を貯金、コンビニとサブスクは禁止!ヨシオが目指した不労所得の楽園とは【作者に聞く】
「1億円貯めて早期退職、それが幸せのゴールか?」給料の7割を貯金、コンビニとサブスクは禁止!ヨシオが目指した不労所得の楽園とは【作者に聞く】
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【漫画】本編を読む
若いうちに資産を築き、不労所得で自由な時間を手に入れる「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」。経済的不安や組織の縛りから解放される究極のライフスタイルとして注目を集めるが、その「自由」の先には一体何が待っているのか。
ホンダアオイ(@hondagobo)さんが描く創作漫画『1億円を貯めてFIREを目指した男の人生』は、21歳から45歳までの人生を「1億円貯蓄」に捧げた男・有川ヨシオの物語だ。徹底した節約と投資で夢を追いかけるヨシオと、対照的に「今」を謳歌する同期・桐山の対比を通し、本当の幸福とは何かを問いかける。作者のホンダアオイさんに、自身の経験を投影した本作に込めた意図を聞いた。
■給料の7割を投資へ。20代を「節約」に捧げた男の徹底した人生設計
【漫画】「1億円を貯めてFIREを目指した男の人生」 
第1話「21歳 俺はFIREを目指す」02 
第1話「21歳 俺はFIREを目指す」03
主人公のヨシオは、初任給から株式投資を開始。外食は月2回、コンビニ禁止、サブスクも排除し、家賃補助を駆使して月額支出を6万2000円に抑え込む。すべては年利4%の運用で、働かずに暮らせる「1億円」を手に入れるためだ。
「30代の若いうちに会社を辞めて、自分のやりたいこと(漫画を描くことなど)に時間を使いたかった」と語るホンダアオイさん。本作はフィクションでありながら、ヨシオが若き日に実践するストイックな節約術には、作者自身の経験が色濃く反映されている。
■「FIRE=絶対幸せ」ではない。元経験者が語る、自由の裏側の“空白”
着々と資産を増やすヨシオに対し、同期の桐山は旅行やライブ、合コンに明け暮れる。30代、40代と年齢を重ねたとき、2人の幸福度はどう変化していくのか。ホンダアオイさんは、FIREのメリットだけでなく、実際にその境地に近づいたからこそ見えてきた「デメリット」についても冷静に分析する。
「FIREすれば最高だと言われがちですが、実際には『やりたいことがないと暇を持て余す』『人から求められる機会が激減し、存在意義を見失いやすい』といった側面もあります。平日に気軽に会える友人も、想像以上に少ないものです。本作を通して、『FIREさえすれば幸せになれる』という考えに対し、一度立ち止まって考えてほしかったんです」
■「求められる機会」の重要性。資産形成の先に見据える充実した人生
投資益による安定を手に入れたとしても、社会との繋がりや自己実現がなければ、心は乾いていく。ホンダアオイさんは現在、不労所得をベースにしつつも、大好きな漫画やイラストの仕事を通して多くの人と関わる「充実した人生」を目指している。
「経済的な自由は素晴らしい手段ですが、それが目的化してしまうと危険です。嫌いな上司と話さなくていい自由と引き換えに、自分の居場所をどう作るか。そこまで含めた人生設計が大切だと感じています」
1億円という数字の向こう側に、あなたは何を描くか。ヨシオと桐山、2人の生き様は、効率化が叫ばれる現代社会で「今この瞬間」をどう生きるべきか、深い示唆を与えてくれる。
取材協力:ホンダアオイ(@hondagobo)
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