【漫画】本編を読む器用なのに人づき合いは苦手、そんな紀陽さんと陽気な吉峰さんの温度差が読者を引きつけている。『隣の紀陽さん』は、真面目で何でもそつなくこなす主人公が、ふと漏らした小さな本音―-。
「そんなんでDIYって言ってんじゃねぇよ」をきっかけに動き出す物語だ。制作の背景やキャラクター誕生の経緯を作者のみこまるさんに聞いた。
■手先は器用、
人生は不器用――紀陽さんの原型
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誘い方だってさりげなくスマートな小峰さん。
隣の紀陽さん(3/92)創作漫画に挑戦しようと考えたとき、「自分の得意分野であるDIYなら描けるかもしれない」と思ったというみこまるさん。以前から「手先は器用、
人生不器用」というフレーズが浮かんでいた。それをそのままキャラクターに落とし込んだ結果、生真面目で“空気のようにそこにいる人”として「紀陽さん」が誕生したという。
一方、隣の席の吉峰さんは明るく人懐っこいタイプだ。みこまるさんは2人の関係性について「紀陽さんは世界を守る人、吉峰さんは世界に入っていく人」と語る。警戒心を残しながらも、紀陽さんの中には「誰かと語りたい」という願いが確かにある。正反対に見える2人が自然と惹かれ合う背景には、そんな内面の接点があるのだろう。
■友情は“遠く”ではなく“すぐ隣”にあるのかもしれない
作品全体を通して伝えたいことを問うと、みこまるさんは“大人の友情”の難しさに触れた。職場や地域など、つながりが限定される大人の環境では心地よい友人に出会うことは稀だ。しかし「もしかしたらすぐ近くのあの人が、実は心通じる相手かもしれない」と語るように、この漫画は“隣にいる誰か”をもう一度見つめ直すきっかけを与えてくれる。
続編については「あります」と語るものの、構想はまだぼんやりしている段階だという。DIYや旅、日常の小さないざこざ、そして恋まで、2人の世界はこれから広がっていく予感がある。
現在は商業作品の構想を進める一方、車の営業マンを描いた『田端、明日は売るつもり!』など多彩な制作を行っている。紀陽さんがなぜ“空気のような存在”になったのか。その背景に触れるエピソードは、これまで生真面目で器用貧乏と言われてきた読者にもきっと響くことだろう。
取材協力:みこまる(@micomalu)
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