3インチサイズの超小型な新スマホ「Unihertz Jelly Star」を写真や動画で紹介!外観や同梱品、基本機能、ベンチマークなど【レビュー】
3インチサイズの超小型な新スマホ「Unihertz Jelly Star」を写真や動画で紹介!外観や同梱品、基本機能、ベンチマークなど【レビュー】
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超小型スマホの新機種「Jelly Star」が登場!FeliCa非対応は残念なものの、性能向上でサクサク動作に
既報通り、Unihertz(ユニハーツ)は8日(現地時間)、以前に予告していた超小型スマートフォン(スマホ)「Jelly」シリーズの次期モデル「Jelly Star」をクラウドファンディングサイト「Kickstarter」( https://www.kickstarter.com/projects/jellyphone/jelly-star-the-smallest-android-13-smartphone )にて現地時間(EDT)の2023年6月13日(火)8:00から支援募集開始するとお知らせしています。
ただし、日本の認証(いわゆる「技適」)などは取得して日本向けにも出荷するということです。なお、クラウドファンディングにおける最も早く出資する個数限定のSuper Early Birdでは通常価格の39%OFFの139ドル(約19,000円)となるとされているため、通常価格は229ドル(約32,000円)となる見込み。またKickStarterにて支援した場合のリワードとして届くJelly Starの出荷は2023年10月を予定しているとのこと。
今回はそんなJelly Starのサンプル機をUnihertzよりいち早くお借りできたのでまずは開封して外観や同梱品、基本機能、ベンチマークなどを写真や動画を交えて紹介したいと思います。なお、Jelly Starは本体カラーとしてレッドとブルーがありますが、本記事で紹介するのはブルーとなっています。その他、同社ではクラウドファンディングの後に一般販売も行われることになると思われます。
Jelly Starのパッケージ。シルバーを基調とした小ぶりな箱に
Jelly StarはUnihertzが展開する超小型スマホのJellyシリーズの次期モデルで、2021年5月に一般向け販売開始となった前機種のJelly 2に続くJellyシリーズの3世代目となる新製品となります。なお、JellyシリーズはJelly 2の廉価モデルとして海外では2022年11月に「Jelly 2E」も発売されていますが、日本向けには販売されていません。
新しいJelly Starは初代「Jelly」や「Jelly Pro」、そしてそれに続くJelly 2やJelly 2Eと同じく3インチ480×854ドット液晶で、デザインもJelly 2をほぼ踏襲したやや丸みのある可愛らしいフォルムとなっており、新たにコンセプト「Small Size Big Light」として背面がスケルトンボディーとなり、その下にLEDを搭載して派手に光って通知などを行える照明機能が搭載されています。
箱を開けたところ。最初にスリーブケースがあるので開けても「また箱?」みたいな感じに
そうしたことから先に発売されている同じく背面がスケルトンでその下にLEDを搭載した大画面スマホ「Luna」と同じようにパッケージ(箱)はシルバーを基調としており、正面にはJelly Starの背面が描かれています。箱はJelly Star自体が3インチの超小型スマホなのでスマホとしてはかなり小さめですが、厚みはそれなりにあり、開けるとまずはクイックスタートガイドなどの紙類が収納されたスリーブケースがあります。その下にJelly Star本体、そしてさらに下にその他の同梱品が収まっています。
同梱品はJelly Star本体のほか、USB A to CケーブルおよびACアダプター、ストラップ、画面保護フィルム、カードスロット取り出しピン(いわゆる「SIMピン」)、保証書やクイックスタートガイドといった紙類となっており、Jelly 2のときにあったようなケースは付属していません。なお、Jelly 2と同様にJelly Starにも本体にはストラップ穴はないので、ストラップが装着できる純正ケースが販売されるのかもしれません。
Jelly Starの同梱品一覧
Jelly Star本体は半透明の保護する袋に入っているので出します
Jelly Starを保護する袋から出し、背面に貼られているシールを剥がします。シールは最初は剥がしにくいと思いましたが、シールの台座のような透明なところから取れば簡単にすっきり取れます。何となくJelly 2のときもそうだった気がしますが、シールのところをがんばって取ろうとしてシールがボロボロになってしましまいた……。
背面は前述通りにスケルトン仕様の透明なシースルーとなっており、リアカメラの周りの「U」とその下の「◯」の上が空いた形の大きなLEDが搭載されています。その◯の中に「Unihertz」のロゴが記載されており、LEDを光らせてみるとかなり明るいので必要がない人はOFFにしておいたほうが良いかもしれません。またリアカメラと対称の位置には引き続いて指紋センサーがあります。
最初は本体背面に製品製造番号(IMEI)などが記載されたシールが貼られているので剥がします
Jelly Starの背面。デザインとしてはほぼJelly 2を踏襲しており、差分としてはスケルトン仕様かつLED搭載といったところ
背面のLEDを光らせたところ。かなり眩しく、初期状態では充電するたびに光るのでその明るさにびっくりしました
ディスプレイはノッチやパンチホールといった切り欠きのない約3.03インチFWVGA(480×854ドット)TFT液晶で、リフレッシュレートは60Hzとなっており、ディスプレイの上には左から通知用LEDやフロントカメラ、受話用スピーカー、近接センサーなどが搭載されています。フロントカメラは約800万画素CMOS/広角レンズで、顔認証に対応しています。
またディスプレイ面は強化ガラス「Panda Glass」で覆われており、引き続いてディスプレイの下には中央にホームキー、左右に戻るキーと履歴キーが搭載されています。この戻るキーと履歴キーは設定から入れ替えることが可能です。画面は小さいですが、Jelly 2と同様にギリギリQWERTY配列のソフトウェアキーボードでもそこそこ入力できるようになっています。なお、デジタル著作権管理システム「Widevine」は「L3」でした。
Jelly 2の画面を消した状態の正面。厚みで違いがわかるものの、真正面から見たらJelly 2とほぼ同じ
Jelly 2にも画面保護フィルムが付属するので電源を入れる前にまずは貼っておくのが良さそう
初期設定を終えたJelly Star。画面にはホーム画面を表示しています
また背面のスケルトンやLEDが注目されていますが、Jelly 2との違いとしてやはり大きく性能が向上したことが挙げられ、Jelly Starではチップセット(SoC)はLunaと同じくMediaTek製「Helio G99(型番:MT6789)」(オクタコアCPU「2.2GHz Arm Cortex-A76×2+2.0GHz Arm Cortex-A55×6」、Arm Mali-G57 MC2 GPU)となり、直近でJelly 2はだいぶ動作が緩慢な印象がありましたが、Jelly Starはサクサクと快適に動きます。
また内蔵メモリー(RAM)も8GB、内蔵ストレージ(UFS 2.2)も256GBとなっているほか、外部ストレージとしてmicroSDXCカードスロットも搭載しています。なお、カードスロットはnanoSIMカード(4FF)スロット専用が1つ、nanoSIMカードとmicroSDXCカードの共有スロットが1つで、nanoSIMカードを2枚装着すればデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)で利用できます。
ディスプレイの左上に通知用LEDが配置
さらにリアカメラも約4800万画素CMOS/広角レンズとなっています。一方、バッテリー容量は2000mAhとJelly 2から据え置きで変わらず、充電は最大10Wまで、外部接続・充電端子はUSB Type-Cで、引き続いてプログラマブルキーや赤外線リモコン、FMラジオを搭載し、FeliCaには対応していませんが、NFC Type A/Bを搭載しており、NFCによる決済サービスは利用可能です。
Jelly Starの左右側面。右側には電源キーやプログラマブルキー、カードスロットトレイ、USB Type-C端子が配置され、左側には音量上下キーが配置されています
Jelly Starの上下側面。上側には赤外線リモコン端子やサブマイク、3.5mmイヤホンマイク端子が配置され、下側にはモノラルスピーカーや通話用スピーカーが配置されています
カードスロットを出したところ
サイズは約95.1×49.6×18.7mm、質量は約116gとJelly 2と比べると厚みと重さが増えていますが、特に厚みはJelly Star単体でもかなり増えたのがわかります。ただし、持った印象は重さは持ち比べてみればわかりますが、そこまで違いはなく、逆に厚みが増えた分だけ手のフィット感は良いように思われるくらいです。個人的にはLEDとかの分を電池容量を増やす方向で開発して欲しかったという感想はありますが、サイズ感ではJelly 2に魅力を感じた人なら問題ないように思われます。製品 Jelly Star Jelly 2E Jelly 2 Jelly Pro 大きさ 95.1×49.6×18.7mm 95.0×49.4×16.5mm 95.0×49.4×16.6mm 92.4×43.0×13.0mm 重さ 116g 110g 106.5g 60.4g 画面 3.03型液晶
FWVGA(480×854ドット)3.03型液晶
FWVGA(480×854ドット)3.03型液晶
FWVGA(480×854ドット)2.45型液晶
WQVGA(240×432ドット)ガラス Panda Glass Gorilla Glass Gorilla Glass 通常(ノーブランド) チップセット(SoC) Helio G99
(MT6789)Helio A20
(MT6761D)Helio P60
(MT6771)CUBOT X18
(MT6737T)CPU 2.2GHz Cortex-A76×2+2.0GHz Cortex-A55×6
(オクタコア)1.8GHz Cortex-A53×4
(クアッドコア)2.0GHz Cortex-A73×4+2.0GHz Cortex-A53×4
(オクタコア)1.5GHz Cortex-A53×4
(クアッドコア)GPU Mali-G57 MC2 PowerVR GE8300 Mali-G72 MP3 Mali-T720 MP2 内蔵メモリー(RAM) 8GB
(LPDDR4X)4GB
(LPDDR4)6GB
(LPDDR4)2GB
(LPDDR3)内蔵ストレージ 256GB
(UFS 2.2)64GB
(eMMC)128GB
(UFS 2.1)32GB
(eMMC)リアカメラ 48MP 16MP 16MP 8MP フロントカメラ 8MP 8MP 8MP 2MP 電池容量 2000mAh 2000mAh 2000mAh 950mAh 充電端子 USB-C USB-C USB-C microUSB 指紋認証 ◯ ◯ ◯ ー NFC/FeliCa ◯/ー ー/ー ◯/◯ ー/ー
Jelly 2(左)とJelly Star(右)の比較
センサー類は加速度センサー、近接センサー、環境光センサー、ジャイロスコープ、電子コンパスを搭載し、位置情報取得はGPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSSによるA-GNSSに対応。通信周りはIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5GHz)の無線LAN(Wi-Fi)およびBluetooth 5.3に加え、携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通り。2G GSM (Band 2/3/5/8) 3G WCDMA (Band 1/2/4/5/6/8/19) 3G CDMA2000 (Band BC0/BC1), 4G FDD-LTE (Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/66) 4G TDD-LTE (Band 34/38/39/40/41)
OSも最新のAndroid 13をプリインストールし、ユーザーインターフェース(UI)はほぼ素のAndroidとなっており、最大8GBのメモリー拡張や自動通話録音、学生モードなどに対応しています。Jelly 2はAndroid 11をプリインストールし、その後、Android 12へのOSバージョンアップが提供されているので、Jelly Starも少なくとも1回、できれば2〜3回のOSバージョンアップを提供してくれると嬉しいところです。
通知画面やアプリ履歴画面
初期設定直後のアプリ一覧
設定画面。OSはAndroid 13をプリインストール。FCC IDは「2AK6CJELLYSTAR」で、製造元がOBLUE Communication Technologyの中国製
電源キーの2回押しでカメラを起動したりできるほか、プログラマブルキーは短押し、長押し、2回押しにそれぞれアプリや機能を割当可能
メモリー拡張に対応しているので最大16GB RAMにすることが可能。また生体認証は顔認証と指紋認証に対応
LEDの設定画面。音楽に合わせて光らせたり、常時点灯も可能。なお、LunaではRGB LEDを搭載して色を変更できましたが、Jelly Starでは白色光のみ。ただし、光の強さは変更できます
標準のカメラアプリ。RAW保存やシャッター音を消したりできますし、リアカメラは画素数が大幅に上がりましたが画質的にはあまり期待しないほうが良さそうです。スナップショットやメモとかには十分使えるでしょう
ベンチマーク結果。Geekbench v6のCPUはシングルコア740、マルチコア2022、3DmarkのWild Lifeは1257(それぞれ3回測定した中央値)
最後にJelly Starを実際に試しているところを含めて動画で紹介しておきます。Jelly 2は何と言ってもFeliCaに対応した超小型スマホということで無名メーカーながらもかなり注目され、クラウドファンディングからヨドバシカメラなどの量販店で取り扱われるまでになりましたが、Jelly StarはそのFeliCaには対応していません。
そこは非常に残念ではあり、また厚みや重さが増しましたが、それでも超小型なのは変わりなく、大型化が進む他のスマホと比べれば十分に小さく軽いのでサブ機としてかばんに入れておいたりするには良いと思われます。SIMも日本の移動体通信事業者(MNO)は楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」を含めて4者とも使えるので、ほぼ0円で維持できる「povo2.0」のSIMカードを装着しておいて非常時用にするなどといった使い方にも適していそうです。
https://youtu.be/6fjuDgSpv6Y<Unihertz Jelly Starの主な仕様> 製品名 Jelly Star 大きさ 約95.1×49.6×18.7mm 重さ 約116g 本体色 レッド、ブルー 画面 約3.03インチFWVGA+(480×854ドット)TFT液晶 チップセット(SoC) MediaTek Helio G99(型番:MT6789) CPU オクタコアCPU
(2.2GHz Arm Cortex-A76×2+2.0GHz Arm Cortex-A55×6)GPU Arm 1068MHz Arm Mali-G57 MC2 内蔵メモリー(RAM) 8GB(LPDDR4X) 内蔵ストレージ 256GB(UFS 2.2) 外部ストレージ microSDXCカードスロット SIM nanoSIMカード(4FF)スロット×2
(片方はmicroSDXCカードと共有)電池容量 2000mAh(取外不可) 充電 最大10W ワイヤレス充電 ー リアカメラ 約4800万画素CMOS/広角レンズ フロントカメラ 約800万画素CMOS/広角レンズ 無線LAN(Wi-Fi) IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5GHz) Bluetooth Version 5.3 NFC/FeliCa ◯/ー ワンセグ/フルセグ/FMラジオ ー/ー/◯ 生体認証 顔/指紋(背面) 赤外線リモコン ◯ OS Android 13 記事執筆:memn0ck
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