難しい命題なのである。論理的に簡単な話ではない。それこそがキャッチフレーズで表現されるテーマではないのか。「新しい景色を」は、テレビ的と言うか、世俗的と言うか、魂に欠ける言い様だ。煽るのではなく、緒戦の難しさとか、ベスト8以上の道のりの険しさを訴え「新しい景色を見るためには」と、自問自答する方がサッカー的だ。ファンの共感は得やすいと考える。皆で一致団結できるのではないか。楽観的なスローガンが似合わない状況に、日本は立たされている。その覚悟が、毎度のことながら不足しているように見える。
緒戦のドイツ戦に冨安健洋、三笘薫らの出場が危ぶまれているだけに、なおさらである。