◆1:Lights Out: Pride, Delusion, and the Fall of General Electric | Thomas Gryta,Ted Mann(ライツアウト:傲慢、迷妄、そしてゼネラル・エレクトリックの凋落/トーマス・グリタ、テッド・マン)(未邦訳)
1番手に挙げられたのは、Wall Street Journalの記者2名が著した世界最大の総合電機メーカーであるゼネラル・エレクトリック(GE)の隆盛と凋落に関する一作。選評は「GEのような大成功を成し遂げた企業はどのようにして失敗するのでしょうか。私は数年にわたってこの疑問について考えてきましたが、『ライツアウト』は私の求めていた答えの多くを教えてくれました。著者はGEのリーダーたちが犯した過ちや誤算を淡々と記しており、企業・非営利団体・その他の場所でリーダーシップを求められる人にとって、この一冊から学べるところは多いはずです」とのことです。
◆2:Under a White Sky: The Nature of the Future | Elizabeth Kolbert(白い空の下で:未来の自然/エリザベス・コルバート)(未邦訳)
◆5:An Elegant Defense: The Extraordinary New Science of the Immune System: A Tale in Four Lives | Matt Richtel(エレガント・ディフェンス:免疫システムの途方もない新科学/マット・リヒテル)(未邦訳)
最後に挙げられたのは、「神経ハイジャック ― もしも「注意力」が奪われたら」でAmazonなどのBook of the Years四冠を達成したマット・リヒテル氏の2019年発表の著作。一般読者向けに免疫システムの複雑な生物学を説明する同作は、発表からわずか1年後に生じた新型コロナウイルスのパンデミックによって大きな注目を集めました。選評は「パンデミックの前に発表された作品ですが、人間の免疫システムについて探求したこの本はCOVID-19を阻止するために何が必要かを理解するのに役立つ貴重な一冊です。著者はそれぞれ何らかの方法で免疫システムの管理を余儀なくされている4人の患者に焦点を当てるという手法で、複雑なテーマを身近に感じさせることに成功しています。この4人の患者の物語は、免疫の科学を知る上で非常に興味深いものでした」とのことです。