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バナナやヨーグルト…健康にいい食べ物でアレルギーになるケース
2015年5月21日 6時0分
そう話すのは、順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生。このやっかいな「遅延型フード
アレルギー
」がジワジワと増えているという。「遅延型フード
アレルギー
」は、食後6〜24時間後、ときには数日後から症状が出るのが大きな特徴。
「その症状は、下痢や便秘などの消化器系、うつやイライラなどメンタル系、耳鳴りやめまい、片頭痛、肩こりや関節痛、さらにはニキビや肌荒れなど多岐にわたっています。とくに気がかりなのは、
アレルギー
を引き起こす食材が多種多様なこと。卵や牛乳、さらにはこのコラムで、健康によいと太鼓判を押している大豆や
ヨーグルト
なども含まれるのです」
なかには、パイナップルとしょうがが
アレルギー
のもととなり、45年間下痢で苦しんだというケースも。人によって、どの食材が引き金になるかわからないそう。
「心配なのは、その
アレルギー
の原因となる食材が、健康にいいからと毎日欠かさずに食べ続けていたり、好物だったりするものが多いことです。しかもその食材がなかなか特定されにくく、気づかずにそのまま食べ続けてしまうのです。原因不明の体調不良が続いている場合は、この
アレルギー
を考慮してもいいでしょう」
そんな「遅延型フード
アレルギー
」が増えている背景には、過剰なまでの健康ブームがある。体にいいからと毎日同じ食材をとり続けるような偏った食生活が、その原因ではと小林先生は語る。
「健康にいいものでも、特定の食材をとり続けることは消化不良を起こすだけでなく、その食材が、
アレルギー
の原因に変わってしまうことも。まずは、ふだんの食生活を見直してみましょう。今は血液検査で、
アレルギー
を引き起こす食材を特定することもできます。その食材をとらないだけで、症状はずいぶん改善していくでしょう」
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