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株主総会はオンラインの時代へ!ソニーPCL株式会社に聞く、バーチャル株主総会ソリューション「HALL+」の現状と未来

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バーチャルオンリー型株主総会の実施が可能になった2021年6⽉の法改正以降、⾼まる市場のニーズを受け、ソニーPCL株式会社(以下、ソニーPCL)は、バーチャル株主総会ソリューション「HALL+(ホールプラス)」を提供している。

ソニーPCLの「HALL+」は、高品質のライブ配信機能と各種オンラインイベント運営に必要なサポート機能を備えた株主総会の運営支援プラットフォーム。参加型および出席型の両タイプに加え、バーチャルオンリー株主総会にも対応する。

今回、「HALL+」の責任者である同社 クリエイティブ部門 副部門長 ビジネスプロモーション部 統括部長 金子 敏明氏に話しを聞くことができた。

■バーチャルのみでも開催可能となった株主総会
ソニーPCLは、プロトタイプから実用化技術まで、さまざまな先端映像技術を駆使し、多くの映像・音響・UXに関するアイデアを実現しつづけているソリューションカンパニーである。

金子氏はソニーPCLに入社後、フィルム映像のカラリスト助手としてキャリアをスタート。その後、DVDコンテンツのメニューデザインや商品パッケージ制作、アニメ・映画コンテンツの製作配給業務、各種イベントや展示会の制作など、映像ビジネスに多方面から携わる。2017年から大規模株主総会の開催にも携わり、現在は自社ソリューションであるオンライン運営支援プラットフォーム「HALL+」のビジネス拡張を牽引している。

最初に株主総会の現状を聞いた。

金子氏
「株主総会はハイブリッド型(出席型)、ハイブリッド型(参加型)、バーチャルオンリー型と、いくつかの種類があります。三井住友信託銀行さんがまとめた2021年の6月総会の実施状況によると、昨年6月の株主総会でハイブリッド型を活用する企業は305社と、2020年に比べて約3倍になっています。うち出席型は14社で、出席型はまだ少ない状態ですが、参加型は徐々に増えてきています。出席型を採用する企業も今後、増えていくと予想されます。」

2021年6月に法改正がおこなわれ、今までリアルな場所での開催が義務付けられていた株主総会が、法務省・経済産業省の省令要件に該当する必要はあるがバーチャルのみでも可能となった。新型コロナウイルス感染症の影響により外出の自粛が叫ばれるなか、バーチャル株主総会を導入していない企業では、どのようなかたちでバーチャル株主総会を導入すればよいのか、今まさに検討している状況だという。

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バーチャル株主総会の現状について語る、ソニーPCL株式会社 クリエイティブ部門
副部門長 ビジネスプロモーション部 統括部長 金子 敏明氏


■株主総会に欠かせない運営機能を備えた「HALL+」
「HALL+」の開発に着手したのは2020年の初頭。ソニーPCLはソニーグループ株式会社の株主総会の運営をしており、それを経緯に多くの企業のリアルでの株主総会運営に携わってきた。昨年の法改正に加え、配信による株主総会への声が高まり、「HALL+」を開発するきっかけになったという。

開発で一番苦労した点について金子氏は、
「個人情報を取扱うため、如何にセキュアな状態で運営できるかに一番注力しました。自社だけでなく、グループ関連企業や弁護士の方にも立ち上げ時に参画していただいて、ベストなかたちを導き出しました。」と語った。

株主総会では、株主番号、住所、会社名、個人名などの個人情報を扱っているため、それらの情報が外部に漏れると、株主に迷惑がかかるだけでなく、企業イメージにも大きなダメージとなる。「HALL+」を利用すれば、そうした株主総会に欠かせないセキュリティレベルも満たすことができる。

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株主総会の運営支援プラットフォーム「HALL+」のログインページ


他社のバーチャル株主総会と「HALL+」との違いは、誰しも気になるところだろう。

金子氏
「ソニーPCLでは、リアル株主総会の運営を25年以上実施しており、株主総会の特性や、株主総会ご担当者が開催までにどのような準備をしているのか、運営に携わっている方々が現場で何をしているのかを理解しているので、実務を踏まえたノウハウをシステムに組み込めるのが一番の違いだと考えています。」

競合他社のオンライン運営支援プラットフォームは配信機能を重視する傾向にあるが、「HALL+」は配信だけでなく、株主総会の中身も重視している。同社は映像技術に加え、株主総会の運営も熟知しているため、「HALL+」は他社のプラットフォームに比べて利便性に優れている。
具体的には、視聴環境に最適化した映像視聴を実現するアダプティブビットレート配信、低遅延、大量同時接続時の安定回線供給、そして運営面での質疑・動議・質問管理機能、採決集計機能、事務局チャット機能など、バーチャル株主総会で欠かせない機能をすべて備える。

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「HALL+」が提供する事務局画面。株主総会の運営に必要なすべての機能を実装する

金子氏
『ロゴやデザインのカスタイマイズもできますし、式次第に合わせたシステム構築もできます。「この型にはめてください」という制約がありません。ユニークなID、パスワードの設定、なりすまし防止などにも対応しています。たとえば、同じID、同じパスワードが不特定多数の人に知られてしまったとしても、それを利用して不特定多数の人が参加・出席できない状況を作っています。』

「HALL+」はグループ関連企業の知見を集めて現在のセキュリティを実現したという。現在、金融・IT・電機・外食・飲料業界など、幅広い分野の企業に「HALL+」が採用されているという。

金子氏
「バーチャル株主総会が世の中に浸透していない状況であると思います。パートナーの企業様と協力して、如何にバーチャル株主総会を浸透させるのかが課題だと認識しています。リアルでもバーチャルでもハイブリッドでも、株主総会を最適に開催することで、新しい時代の株主総会を実現したいと考えています。」

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「HALL+」による株主総会の視聴(サンプル)


■「バーチャル株主総会のきょうかしょ」を無料公開
ソニーPCLは、株主総会のオンライン開催を検討したことのある上場企業の株主総会担当者100⼈を対象に「バーチャル株主総会に関する実態調査」を2022年1月に実施した結果、全体の95%が「何かしらの課題を実感したことがある」との回答を得た。「情報収集が⼤変」「⾃社にあうタイプがわからない」など、検討初期での課題が多いことも判明した。

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また約3人に1人が「周りに相談できる人がいない」と、導入にむけてのハードルを感じている現状も明らかになった。企業によっては少数で担当していることのある株主総会担当者だからこその悩みが浮き彫りになった。

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そうした状況を踏まえ、同社は「バーチャル株主総会のきょうかしょ」を作成し、2022年2月16日(水)より無料で公開している。

「バーチャル株主総会のきょうかしょ」は、バーチャル株主総会の導入検討から実現までを、図解入りでわかりやすく解説したものだ。バーチャル株主総会を実施したい企業は、本書により、実務で必要な内容を把握することができる。

・Webサイト:https://www.sonypcl.jp/hall-plus/shareholders.html
・バーチャル株主総会のきょうかしょDL:https://www.sonypcl.jp/hall-plus/request.html

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「HALL+」は株主総会だけでなく、IRイベントや新卒採用イベントなどのインナーイベントでも採用されている。現在、グループ企業や信託銀行の協力のもと、徐々に認知を広めている状況だ。日々改良を加えており、日本国内の株主だけでなく、海外在住の株主への対応も検討している。

インターネットが繋がっていれば、どこに居ても株主総会に参加できるのがプラットフォームの特徴だ。バーチャル株主総会の導入を検討している企業にとって、「HALL+」は魅力的なプラットフォームと言えるだろう。

オンラインイベント運営支援プラットフォーム「HALL+」

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ソニー
2022-02-25

SixTONES、YouTube限定パフォーマンス企画「PLAYLIST」第4弾を公開【まとめ記事】

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SixTONES(ストーンズ)の YouTube 限定パフォーマンス企画「PLAYLIST -SixTONES YouTube Limited Performance-」の第4弾「共鳴」が、2022年3月1日より公開。今回は、ソニーPCL株式会社(以下、ソニーPCL )が新設した新たなクリエイティブ拠点となる「清澄白河BASE」で、一般公開される作品として初めて撮影が行なわれた。

ACコンセント出力ができる!マグネット搭載モバイルバッテリー
サンワサプライ株式会社は、ACコンセント出力ができる、マグネット搭載モバイルバッテリー「BTL-RDC16MG」を発売した。「BTL-RDC16MG」は、ACコンセントプラグを直接挿せる、最大65Wまで対応のAC出力ポートを搭載したモバイルバッテリー。本体裏面に強力なネオジムマグネットを4つ搭載しているので、スチールデスクの裏やキャビネットにがっちり固定できる。デスクに置く必要がなく、また、手に当たって落下・破損の心配もない。学校の教卓や机、アクティブ・ラーニングデスクに固定できる。スマホやタブレットを使用しながらのカートや台車にも便利だ。


WEBカメラを経由した盗撮の不安を解消!レンズカバー2種類
サンワサプライ株式会社が運営している直販サイト『サンワダイレクト』は、カメラの視界を物理的に遮断し、盗撮を防止するためのレンズカバーを2種類「200-SL092」「200-SL093」を発売した。本製品は、WEBカメラのレンズ部分に取り付けて盗撮などを未然に防ぐことが出来るカバー。ネットを経由してカメラを乗っ取って盗撮することを物理的にシャットアウトできる。WEB会議開始時に突然カメラがONになって困るといったお悩みもレンズカバーで解消することができる。取り付けは非常に簡単で、シールで張り付けるだけで簡単に取り付けできる。


デスクにクランプ固定できるハンガーフック!3サイズ、2色の組み合わせで計6アイテム
サンワサプライ株式会社が運営している直販サイト『サンワダイレクト』は、デスクに後付けで固定できるクランプ式のハンガーフックを6種類「200-CB033BK/W」「200-CB034BK/W」「200-CB035BK/W」を発売した。本製品は、デスクや棚に挟み込んで取り付けが可能なクランプ式のフック。シンプルなフックのため、ケーブルやイヤホン、ヘッドホン、ヘッドセット、メガネ、サングラス、他色々な物を引っ掛けておくことができて便利だ。200-CB033シリーズはフックの向きは4方向、200-CB034/CB035シリーズは2方向で設定可能で、取り付け場所や引っ掛けるものに合わせて変更できる。


TVアニメ『呪術廻戦』とマカロン専門店「MACAPRESSO」がコラボ!オリジナル商品「虎杖悠仁と宿儺のトゥンカロン」
マカロン専門店「MACAPRESSO(マカプレッソ)」を運営する株式会社 In Style Japanは、大人気TVアニメ『呪術廻戦』とのコラボ商品として、Cake.jpオリジナル商品の「虎杖悠仁と宿儺のトゥンカロン」の販売を開始した。「トゥンカロン」の皮は片面をオレンジ味、もう片面をベリー味で仕上げ、虎杖悠仁と宿儺の2面性を表現している。「トゥンカロン」は、マカロンの進化版として注目の韓国発祥スイーツ。カラフルなマカロンの皮にたっぷりのクリームがサンドされたインパクト大の見た目から、トレンドに敏感な若い世代を中心に人気を集めている。今回は、見た目と味のどちらも評価が高く、多数のメディアに取り上げられている「MACAPRESSO」の商品を採用している。


ソニーの最新鋭VPスタジオ「清澄白河BASE」で撮影!SixTONES、YouTube限定パフォーマンス企画「PLAYLIST」第4弾を公開
SixTONES(ストーンズ)の YouTube 限定パフォーマンス企画「PLAYLIST -SixTONES YouTube Limited Performance-」の第4弾「共鳴」が、2022年3月1日より公開。今回は、ソニーPCL株式会社(以下、ソニーPCL )が新設した新たなクリエイティブ拠点となる「清澄白河BASE」で、一般公開される作品として初めて撮影が行なわれた。映像制作業界において、時間や場所の制約にとらわれず”クリエイターが本当に表現したいこと”を追求できる撮影手法として期待が高まっている「バーチャルプロダクション」を使用し、新たな音楽パフォーマンスの可能性を探求し、提案する、実験的な企画となった。


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SixTONES
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ソニーの最新鋭VPスタジオ「清澄白河BASE」で撮影!SixTONES、YouTube限定パフォーマンス企画「PLAYLIST」第4弾を公開

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SixTONES(ストーンズ)の YouTube 限定パフォーマンス企画「PLAYLIST -SixTONES YouTube Limited Performance-」の第4弾「共鳴」が、2022年3月1日より公開。今回は、ソニーPCL株式会社(以下、ソニーPCL )が新設した新たなクリエイティブ拠点となる「清澄白河BASE」で、一般公開される作品として初めて撮影が行なわれた。

映像制作業界において、時間や場所の制約にとらわれず”クリエイターが本当に表現したいこと”を追求できる撮影手法として期待が高まっている「バーチャルプロダクション」を使用し、新たな音楽パフォーマンスの可能性を探求し、提案する、実験的な企画となった。

■「PLAYLIST -SixTONES YouTube Limited Performance-」とは?
SixTONESのYouTubeオフィシャルチャンネルにて、不定期で行われる映像企画で、新しい映像表現とアーティストパフォーマンスの融合を目指した、完全オリジナル・撮りおろし企画。地上波音楽番組ではなかなか実現できない映像表現や演出と、SixTONESメンバー 6 人が魅せるパフォーマンスとの融合が見どころだ。これまで計3日分3曲のオリジナルパフォーマンス動画を公開した。

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カメラの動きに連動して背景映像も動く


■ソニーPCLのクリエイティブ拠点「清澄白河BASE」発、第一弾 映像作品
今回は、ソニーPCLが新設した新たなクリエイティブ拠点となる「清澄白河BASE」で、一般公開される作品としては初めて撮影が行なわれた。映像制作業界において、時間や場所の制約にとらわれず”クリエイターが本当に表現したいこと”を追求できる撮影手法として期待が高まっている「バーチャルプロダクション」を使用し、新たな音楽パフォーマンスの可能性を 探求し 、提案する、実験的な企画となった。

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ソニーPCLのクリエイティブ拠点「清澄白河BASE」


■壮大な空間移動で魅せる圧巻のダンスパフォーマンスを、ほぼノーカットで撮影
今回使用された撮影技法「バーチャルプロダクション」は、これからの新しい映像表現の形を生み出す、注目の映像手法として注目が集まっている。この技術は、大型LEDディスプレイに3DCG背景を映し、その前に実際のオブジェクトや人物を配置してカメラで撮影することで、背景に映し出された場所で実際に撮影したかのような映像制作を実現する。

従来のスタジオ撮影では、セットを作り込むかグリーンバックでの合成処理が主流だったが、この技術を使うことによって、3DCGで作成した背景をリアル空間のようにカメラで撮影することができるようになった。ディスプレイの前面に鏡面のステージや砂を敷くなどの美術セットを作りこむことで、よりリアル空間とバーチャル空間の境界がわからない、リアルな空間を生み出すことができる。また、背景に合わせて演者に実際に風をあてることで、より背景と演者の一体感を生み出すことが可能になった。

今回、3DCG背景がカメラの動きに合わせてリアルタイムで変化する特性を活かしたカメラワークは、ほぼノーカットでSixTONESのダンスを捉え、臨場感あふれる圧巻の楽曲パフォーマンスとなった。楽曲の世界観をイメージした幾何学的なオブジェクトが点在する閉鎖空間から、一瞬で果てしない宇宙のような空間へ様変わりする背景は、映像に壮大なスケールをもたらしている。

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壮大な空間移動で魅せる圧巻のダンスパフォーマンス


■「SixTONES」からのコメント
― 今回清澄白河BASEで撮影してみていかがでしたか?
アトラクションのように、カメラと連動して背景が動いているので、臨場感があって映像に取り込まれそうな感覚がありました。グリーンバックを使って撮影させて頂く時と違い、その場で完成形に近い映像を確認する事ができるのが新鮮でした。出る側としては完成形を観る事ができるのは、すごくわかりやすかったです。背景の動きに合わせて『背景のここにこれがあるんだったら、こうしよう』と考えて動いたり、自分の身長を考慮して動くなど、とても掴みやすかったです。他のメンバーやスタッフと世界観のイメージを統一しやすいのもメリットだなとも感じました。また、今回の映像を観ると、改めてその綺麗さに驚くとともに、本当にその場にいるような感覚になりました。この映像の綺麗さは、今後様々な場所で活用し、いろんな可能性がありそうだなと思いました

― 今回の撮影で、特にファンに見て欲しいポイント、見どころはどんなところですか?
僕たちのパフォーマンスと最先端技術がどのようにマッチしてくのかというところが見どころです。「共鳴」のMVは、全編グリーンバックで撮影し、そこからリップシンクを差し込んだり、自分たちのイメージカットを織り交ぜたり、目まぐるしく文字を入れて動かすCGの加工を施すなど、「後から編集して作っていく」という独自の面白さがありました。今回はどちらかというとワンカメショーに近い方法で撮影しているので、より僕たちの姿やパフォーマンスに目が行きやすいだろうし、それを際立たせている背景やシチュエーションも、唯一無二なものになっており、また違った目線で楽しんでもらえるのではないかと思います。

― 今後、バーチャルプロダクションを使ってチャレンジしてみたいことは?
こういうご時世ということもあり、例えば無観客ライブや配信ライブで使ってみたいです。ライブ会場に来られない人であっても、今まで味わえなかったパフォーマンスが届けられそうと思いました。バーチャルプロダクションに僕たちの生のパフォーマンスを重ね合わせて、今まで表現しきれなかった事が表現できるのではないか、という可能性を感じました。バーチャルプロダクションを使う事で、配信ライブだからこそ実現できるような演出も、たくさん作れそうだなと思いました。

■映像監督も「表現が変わる」バーチャルプロダクションで広がる演出
インタビューに答える大河臣監督
インタビューに答える大河臣監督


バーチャルプロダクションで作品をつくると、いつもテンションが上がる。
この技術ならではの画づくりで、SixTONESのダンスパフォーマンスを魅せる
バーチャルプロダクション(以下、VP)自体は、過去にいくつかの作品で経験がありました。
VPはハードウェアとソフトウェアの両方の許容量に大きく依存する撮影手法ではあるので、「何ができるのか」「どこにボトルネックがあるのか」を理解していることがとても重要な案件だと感じています。
なので、まずはスタジオのスペックをヒアリングすることから始めて、「表現としての勝ち目をどこに置くか」を各所クリエイターを交えて考えていきました。

清澄白河BASEには、大きくて超高精細なCrystalLEDが常設である。さらにカメラはVENICEが使える。それはスペックとしてとても高く、ユーザーとしての我々が「どこまで使いこなせるか」を試されるな、と感じました。
ベースとなるスペックが高いと、最初から選択できる幅が広い。だからこそ、無邪気かつポジティブにいろいろなことが相談できました。
LEDの輝度も選べるので、LED自体を光源として生かした撮影をすることもできるし、暗くしてしっかりと手前側のライティングを作り込んで表現をすることもできます。

そしてその暗部の階調や低照度の環境に対して、VENICEならきちんと描写することができます。
作りたいものによってマシンスペックを選べること、さらにそれをやりながら検証して決めていけるところは、すごく良かったです。
ゲームエンジンやトラッキングシステムなど、バーチャルプロダクションに使っている技術は進化が早く、それに伴ってワークフローや表現もどんどん進化していくものですが、このスタジオにはそれを受け止める懐の深さがあると感じました。
将来的にどうなっていくのか、とても楽しみです。

普段ミュージックビデオなどを作るときは、1本の作品のクオリティをあげていく中でカットをしっかり割っていくことが多いのですが、今回は、VPならではの画のおもしろさと共に、SixTONESのダンスパフォーマンスをしっかりと観ていただけるようにロングテイクでの構成を目指しました。
VPで難しいのは、表現効果としての高さとマシン負荷との折り合いや両立、落とし所をどこに設けるかというところ。
ハイスペックな環境とはいえ、処理の重い表現をいかに最適化していくかというところは大きな課題でした。
ワンカットの中でライティングの変化や形状の変化、ステージ自体が崩れたりなど、目まぐるしく変化していく空間をロングテイクの中で表現していくことが一番のチャレンジでした。

基本的なVPのメリットは、クロマキーで撮影するのとは違って、完成形を現場で見ながら撮れること。
クロマキーで後に合成される世界観の認識が各々のスタッフで少しずつずれていると、意見が食い違うこともあります。
普段はそこの認識や価値観にズレが生じないようにコミュニケーションをしっかり取ることを常に意識していますが、VPだとそれが実際に目で見えているので「進みたい方向の共有」がよりスムーズにできます。
実際に被写体としてカメラ前に立つ役者やパフォーマーもより明確なイメージをもってテイクに臨めるので、パフォーマンスや芝居の練度の向上という意味でもとても意義のあることだと思います。

スタッフ、演者ともに、クリエイティブを高めるための一歩先のコミュニケーションをスムーズにできることは、大きなメリットだと思います。
VPで作品をつくるとその先進性にいつも胸が踊るのですが、今回はそれをわかっていてもさらに「おお、すごい!」と思うタイミングが何回もありました。
それは技法としての新しさはもちろん、ハードやソフト面といったスタジオの環境水準の高さによるものでもあると強く感じています。
想像力によって大きくジャンプできるし、応えてくれる。懐の深さがあるこの技術を作品に活かせるようこれからも追求していきたいです。

大河臣(おおかわ・しん)
1986年生、東京都出身。
「関わるヒト、すべてが幸せに」をモットーに2011年より
映像作家として活動。
VFXや光学の知見を活かした画力溢れる空間演出を得意とし、広告やMV、展示作品など、演出領域は多岐にわたる。
主な作品としてRADWIMPS「鋼の羽根」Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=TE-RGGXEmds
ONE OK ROCK「Broken Heart of Gold」Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=wJ6FMjZkbMI
YOASOBI「NICE TO MEET YOU」Vision LED総合演出など

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