iPadから始まったタブレット。いまやパソコンを脅かすガジェットへと成長し、パーソナルユースではなくビジネスユースでも一般的に使われるようになってきた。タブレットは、専用アプリの開発などすれば業務にも十分に使えるようになってきている。

しかし、ビジネスユースではOSとしてWindowsが標準であり、利用できるソフトなども異なるためタブレットだけで業務にフル活用できるわけではない。タブレットとパソコンを併用しているのが実情だろう。そうした中でタブレットとしてもパソコンとしても使えるThinkPad HelixなどのコンパチUltrabookは、どんな層に適した製品なのか考えてみたい。



レノボのビジネス向けノート「ThinkPad」シリーズは、Windowsが動作する。当然のことだがビジネスユースで標準となっている様々なビジネスソフトがそのまま動作する。

2012年に登場したThinkPad Tablet 2は、Winodwsのピュアタブレットとして利用できる。しかし、CPUがAtomということでパフォーマンスが低いため、特定の業務には利用できるが万能というわけではない。ある程度のCPUパフォーマンスで効率よく仕事をするにはCore iなどを搭載した、ある程度のパフォーマンスが必要になる。

企業で特定用途向けにAndroidやiOS搭載タブレットを導入したとしても、OSや機能がパソコンとは異なるため、PCがメインの業務である場合、タブレットに加えてパソコンも併用する必要がある。

例えば営業マンの場合、環境によっては通常業務ではノートパソコン、客先のプレゼンなどではタブレット、さらに連絡にはスマートフォンと3台のデバイスを使い分ける必要があったりする。常にこの3台を持って外回りをしている人も多いだろう。

こうした用途では、ノートパソコンとタブレットをコンパチUltrabook、例えば「ThinkPad Helix」 1台で済まし、通常業務や出先でのプレゼンに使い、これにスマートフォンを加えた2台体制にすることができる。

たとえば導入コストは、一般的なノートパソコンやUltrabookが10万円から15万円程度、これにタブレットの5万円を加えると15万円から20万円程度になる。1台でどちらにも使えるThinkPad Helixは16万円からとなっており、導入コストはパソコンとタブレットの2台+スマホ運用とほぼ同程度となる。

従来はパソコンとタブレットの機能を必要としている場合、それぞれを併用するしかなかった。しかし、ThinkPad Helixのようなどちらにも本格的に使える製品なら1台でまとめることができるようになる。

もちろん価格は安くはないが、試しに導入してみる価値は十分あるだろう。ビジネスユースでパソコンとタブレットが必要なら、このようなコンパチUltrabookは、導入の価値が大いにあると言えるだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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