販売店にもよるが、専用ゲーム機用のパッケージソフトは、定価で販売されることは、ほとんどなくおよそ定価の2割引き程度で購入できるような値段になっていることが多い。しかし、ダウンロードで販売されるゲームソフトは、一般に定価で販売されることが多く、店頭価格でパッケージ版を購入するより高くなることもある。

その一方で、任天堂が2012年7月から始めるダウンロード版ゲームの販売では購入方法が複数用意されている。このダウンロード販売開始まで、およそ約1週間となっているが、詳細が公開されておらず、どのように購入すればユーザーにとってお得なのかがわからないのが難点だ。


■店頭でダウンロード版(コード)を購入可能に
任天堂が2012年7月から始めるゲームソフトのダウンロード販売は、単にインターネット上で決済をして販売するだけではなく、店頭などでソフトのダウンロード版の引き替えコードを発行しても購入できるようになる。

この引き替えコードは、店頭で各ソフトのダウンロード版を購入する際、各ソフトのコードが書かれた紙などを受け取ることになるようだ。これが単なるレシートなのか、特別にデザインされたカードなのかは不明。

購入したユーザーはそこに書かれたコード番号を入力したり、QRコードなどを読み取るなどして、ゲームソフトをダウンロードするようになのだろう。

■結局どこで買うのと安いのか?
ゲームソフトのパッケージ版は、物理的な商品が存在するため、店頭では事前に売れそうな数を発注する。当然売れなければ不良在庫になってしまう。このため、販売予測が外れた場合のリスクが高い。一方、ダウンロード版は物理的に商品を発注する必要がないので在庫を抱えるリスクはない。

卸売価格と販売価格の差が販売店の利益となるが、パッケージ版とデジタル版の卸売価格がどうなるかによって店での販売価格も異なってくる。

これについて、2012年4月に行われた任天堂の決算説明会の質疑応答Q8で岩田社長が「卸売価格が(デジタル版と物理的なパッケージ版で)同じであるというのは誤解です。」と答えている。

また、「在庫リスクがない形態であれば、在庫リスクを負っていただく分のマージンがなくなるのはフェアな商取引」とも答えていることから、デジタル版の方が卸売価格が高くなる可能性がある。つまり、店頭でもパッケージ版よりダウンロード版の方が高くなる可能性がある。

コード番号などを購入するだけなら、店頭ではなくインターネットの通販サイトなどでも購入することはできる。似たような商品で、プリペイドカードなどはネット上では販売されない場合があるが、2012年4月の決済説明会では「小売店さんの店頭や、小売店さんのオンライン・ショッピングサイトで、商品の選択と購入決定、そして決済を行っていただき」と岩田社長が答えているので、オンラインで購入することもできるようだ。

オンラインサイトで購入したコードは郵送されるのか、その場で表示されるのかも気になるところだ。

同じ商品が異なる価格で販売されているなら、少しでも安く利便性の高いところで買いたくなるのはユーザーとして当然だ。どこで購入するのがお得なのか、今後公開される情報を待つしかない。

任天堂のダウンロード版ゲームの購入方法まとめ
1)ゲーム機で直接決済して購入 定価
2)通販サイトでコード番号を購入 価格不明 (コード番号はその場で表示されるのか?)
3)店頭でコード番号を購入 価格不明 (どんなものに記入されたコード番号を受け取るのか?)

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。


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