薄いことで話題になった初代MacBook Air


ノートパソコン市場がUltrabookの影響なのか、デスクトップの代わりにもなるので売り上げ比率で圧倒的な数を誇るであろう15.4型液晶を搭載するノートパソコンまでが薄型化してきている。この薄型化で問題になるのが、筐体の剛性や排熱などの処理だ。そして本体に装着されているUSBポートやHDMIといった各種インターフェースだ。

2012年現在、少なくともUSBは欠かせないインターフェースだ。USBポートは5mm程の高さがあり、これ以上薄くすることはできない。他にもHDMIやアナログRGBといった外部出力用の端子もある。今後のノートパソコンはどこまで薄くなるだろうか?


■各種インターフェースの高さ
従来のパソコンには当たり前のようについていたインターフェースは、電源、LAN、ディスプレイ端子、USBなどだ。この中で端子のサイズが最も大きいのがLANインターフェースの約10mmで、その次がディスプレイ系の端子の約9mmとなる。

有線LANは、無線化すればポートは不要になる。実際、多くのUltrabookでは有線LANのインターフェースが存在していない。そしてディスプレイ系の端子はHDMIやmini DispalyPort(いずれも約5mm)に変更することで薄型化、小型化が実現できる。USBも欠かせないインターフェースでこちらも5mmほどの高さが必要だ。

■将来のノートパソコンの厚みは10mm程度か?
ノートパソコンで使い勝手を妨げない範囲で、各種インターフェースを搭載するなら、USBやディスプレイ関係と同程度の5mm程度の高さのポート類は採用できることになる。AC電源用コネクタも欠かせないインターフェースだが、こちらも5mm程度までの物を採用する製品が多くなっていくだろう。

これらのインターフェースをノートパソコンの筐体に無理なく納めるには、少なくとも1.5倍程度の高さが必要になるため、実機の本体部分の厚みは7.5mm程度が限界になると言えるだろう。

一般的なクラムシェル型のノートパソコンなら、液晶とそれを保護する天板もある。薄い液晶パネルは3mm程度の厚みから量産されているが、さらに薄くすることも技術的には可能だ。しかし、液晶を保護する天板や強度なども考えると、将来も3mmから5mm程度が限界になるだろう。

以上より、近い将来のノートパソコンは最も薄い物で10mm強も期待できそうだが、コストや実用性などを考えると15mm程度がいいところだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
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